こんなに暑い夏にも、少しの楽しみがある。
自家栽培のブルーベリーなんだ。
1m位の丈の小ぶりな木なんだけどなかなか毎年沢山の
実がなって、コレを食べると何故かホッとした気分になる。
買って来たほうがよっぽど早いじゃん・・・てのは自分で
育てた事の無い人が言う台詞で、やっぱり同じ物でも
そこには大きな隔たりがあるのだ。
自分で釣った魚は、えもいえぬ美味さがあるのと近いネ。
ただ、そこで困った事があるのです。
そう、あの忌々しい「蚊」です。
この季節は当然に暑い訳で、肌のロ露出度が高ければ
それだけ、蚊にご馳走を振舞う事になる。
帰って来て車を止めて玄関に入るまでの僅かな間にも
「お帰りなさいませ、ご主人様!」とばかりに
大歓迎してくれるのだ。
だから、気軽にチト取って来るかと言う訳にも行かず、
長袖に長パンツ、顔にはスプレーをってことになり
結構な一大事。
そしていつも思う事があるんだ。
「どうして、わざわざ痒くなる成分を注入するのだ?」と・・・
卵を産む為の栄養源として血を吸うんだけど、血を吸った
替わりにこの痒い成分をお返しとして分けてくれる。
何もお返しなんかいらないのに・・・
植物や動物、全ての生き物は太古の昔から壮大な生存競争
を繰り広げて全ての生態系のバランスが取れた状態で
今があるんでしょ?
長い年月の間に、どうしてそんな生き物になったの
ネッ、教えて?
これが、蜂なんかだったらまだ分るのネ。
だって、相手に対しての攻撃手段だったり防衛手段だったり
するから。
一部、マラリアなんかの例外はあるけど殆どの蚊は
痒くなって、それだけ。
逆の立場で、人間の防衛本能的に見たって別に
病気になる訳でも無く、ただ暫くすれば治っちゃう。
もしかしたら、刺すか叩かれるかの人生(蚊生?)を賭けたゲーム
をしてるのかな。
そうしないと増えすぎちゃう・・・
さっぱり分らないな。
「リスクの無い一生なんて、気の抜けたビールと一緒だ」って
言ったとか言わないとか・・・
と言う訳で、ヤッパリ人間も美味しい物を入手するには
リスクが伴うって事か。
たとえそれがブルーベリーの一粒の為でも・・・