先日、元プロ野球選手の伊良部さんが自殺しました。
現役の頃と言えば、
アウトロー的な存在だったし、確か何かの犯罪(暴力だったっけ?)
で捕まった事もありましたネ。
言ってみれば、世間でのイメージは「ヒール」でした。
そんな人が、まさかの自殺・・・
大衆のイメージとは逆に、繊細な人だったのかも知れません。
いや、繊細な一面(二面や三面)を持った人だったのでしょう・・・
このように普段の行動や言動でイメージは形作られてしまう物。
一度も会ったことも無ければ話したことも無い相手に対して。
(イメージとはそういう物なのかも知れませんが・・・)
逆のパターンもあります。
テレビでは、物凄い爽やかな、物腰の柔らかい俳優が、
実はロケ現場で、強烈なワンマンキャラだったりするAさん。
Aさんファンでエキストラでやって来た若者はそこで思うのです。
「だまされた!」
ところが、そうでしょうか?
思い込んでいた自分が「浅かっただけ」って事に気が付かなかった
だけの事かも知れませんよ・・・
あくまでも仕事で、キャラを作って演じている人間に対して
テレビの中での、配役や立ち位置に対して、その人の本性を
決め付けてしまう、悪い癖です。
ワールドカップで優勝して帰ってきたら寝る間も無いほどの
取材攻勢、プライベートにまで立ち入る下劣なマスコミ。
そりゃ、カラオケだか、ゴウコンだかでハメはずしたいだろって。
いつも、綺麗な服着て微笑んでるモデルだって1日何十カットも
撮影して、イヤって程着替えしてたら家じゃジャージで居たいだろ。
永遠の若大将監督だって、家の中じゃ片ケツ上げてプップッと
しているかも知れないさ。
最近は、自分の中で、人に対してのイメージ決定がとても早い
と言うか、浅いと思う。
コレは、例の「~男子」「~女子」に代表される「決めつけ語」に
よる影響が凄くあると思うんだ。
そんな一面もあれば、こんな一面もある、はたまたこんな側面も・・・
人は誰しもがこんな感じでしょ。
いきなり「肉食系はムリ!」って言われちゃったら
進む物も進まないよ。
「婚活女子」って言われたらその時点で引いちゃうでしょ。
前提で始まらなくったって、前提に進展するかも知れないのにネ。
いや、人に対してだけじゃ無いぞ。
物に対してもそうじゃないか、
デザインだけで判断される靴
古さだけで判断されるジーンズ
ブランドだけで判断されるバッグ
デザインに隠された根拠、時代背景あっての古さ、ブランドの歴史、
そういった、奥の深い所まで探求して判断すると
実はそれまで見えなかった、違った側面が見えて来るもの。
物に対しても、人に対してもそんな判断をしたいものです。