この前の休み、東京ドームのエキサイトシートで野球観戦。
珍しく、いや今年に限って言えば、稀な試合だった。
何てったって、二桁安打の9得点。
4番バッターの4安打!
(それにしても振り逃げでしか点を入れられない助っ人って・・・)
ライトファールフライを取りに行こうとする無謀な自分が
テレビに映ってて・・・
まぁ、それはそれとして
試合前にチト、ヤボ用があって時間が空いちゃったから
さてどうしようという事で
とある、老舗のトラッドなショップに入ってみたのだ。
日本上陸30年以上の、元祖・・・ってココまで言ったら
分っちゃうかな?
で、今はセールの時期だから当然そのショップもセール真っ只中
てのも分らなくも無いんだけど、その内容たるや・・・
これは人によって様々だから、どう取るかはお任せするけど
自分が見た印象を言えば
「ただ置いているだけ」だった。
什器の上にシャツ、ニット、パンツが積まれていて、中央に
30%OFF、50%OFFのポップが置かれているだけ。
しかも、どの什器を見ても変わり映えがしなくてネ・・・
勿論、細かく見れば色々なバリエーションやカラーがあるんだけど
広く見渡した感じで言うと、全てが同じ様に見えちゃう。
(逆に言えば本来は定番なんじゃ無いのって物がのきなみ
マークダウン)
人によっては、凄く整然として選びやすいと思うけど・・・
もう、コレは「トラディショナル」と言う範疇のウェアの宿命ですネ。
コンテンポラリーな方向に多少シフトすれば
「変わっちゃったよな~」とオジサマから言われ
頑なに変えなければ
「変わり映えしないよな~」と若者にそっぽを向かれ・・・
じゃ、一体どうすれば良いんだよ~
と言うのが、作り手の本音でしょう。
「真面目服」を作っているメーカーやブランドも含めて、
今じゃ、価格競争、セールの抜け駆け、アウトレットの差別化・・・
こんな状態じゃ、行く末も。。。
何故に、商品その物の良さをアピールしないのだろうと思うのです。
国民全体の総合的な感覚としての服の存在って
「安い事が前提、それでクォリティが良ければなお良し」的に感じる。
一方では、例の問題もあり、食や健康に対しては(語弊があるかも
知れない表現だけど)過敏になっている。
「直ちに健康への影響はありません」てのはいい加減聞き飽きた
フレーズで、疑問だらけだけれども
「直ちにお財布への影響は最小限です」って事に対して疑問を持つ人は
いないのだろうか・・・
これまた、以前にも書いた価値観の話ともかぶっちゃうけど
「安物買いの銭失い」とは良くいった物で
例えば、1,000円で買った物は1,000円の価値なのです。
それがたとえ、元々1万円の物であったとしても・・・
同じ物を5千円で買えば5千円の価値(観)になります。
こんな人々も増えているはずです、
「安く買う事が慶び」、「いかに安く買うかが慶び」・・・
ハッとさせられた人も中にはいるのではないでしょうか?
気に入った物を手に入れた、そのものを手に入れられた慶び
と言う原点を忘れちゃってるような気がする。
梅雨も明けるその前からセール初めてどうするの?
こんな店をやっている一介のオッサンに言われたく無いよって
言われるけど、
定価で売れるような努力をもっともっとするべきですよネ。
それが無いものだから、皆、値段への訴求になっちゃう、
買う側も、作る側も。
と言う訳で、パート2へ・・・