皆さんも一通りの人は見たことうると思うけど

最近やってる車のCMで

「よっ、イケダン!」ってのがあります。


僕はこの言葉自体、そして響きも凄く嫌いなのです。

って言うか、何だか生理的に「無理!」

しかも、井川遥なんて言う美女が爽やかに言っちゃってる物

だから余計に、不気味な印象・・・


こういうのって人によって感じ方が色々だから、何とも思わない

人も沢山いるんだろうな・・・って言うか大多数が「別に・・・」

なんでしょうか?


しかも、イケダンって

「いけてる旦那」かと思いきや「いけてる男子」って最近知ったし・・・


とにかく、男子、女子ってアッチャコッチャで無理やり略して言ってる

けど、一体何なんだ!


「何がスィーッ男子だ!、男子たる物・・・」ってコレじゃただの頑固オヤジ

になっちゃうけど


いい年した大人が男子だ女子だと、いい加減にして欲しいよ、ったく。


どうせ、こんな言葉群もすぐに廃れて「死語」になるんだ。

「育メン」、「女子力」・・・う~、気色ワル。。。


そういえば渋カジ時代の「コンブレ」何てのも超嫌いな略し方。


こういう風に時代に乗ったような言葉って沢山出てくるけど、

そんな数々の言葉の中で、または略語の中で

僕の中で数少ない、好きな言葉に

「バンカラ」ってのがあります。


おぉ~、何年ぶりに聞いたフレーズ・・・って人も凄く多いと思うし

まさに、初めて聞いたって言う若者も結構いるんだろうな

なんて事も言ってみつつ


このバンカラって言葉は「ハイカラ」の対語(反対語?分らないけど)

で、ハイカラと言えば

明治時代の、高学歴、海外経験等の人々の象徴的なシャツの

「ハイ・カラー(HIGH COLLAR)」が元々の語源。


それに対して、「野蛮な連中」(諸説あるようですが)を指す言葉として

生まれたものです。


そして、時が経ち、本来の意味から変化して

「野蛮ぶった人種」的な意味合いになっていくのです。


有名な「貫一・お宮」の貫一の風貌が代表的な例ですネ。


ボロの帽子、ボロのマント・・・


何だか照れちゃう、こそばゆい、居心地が悪い・・・

そんな、実はハイカラなのにわざとアウトローぶるような

いや、今風に言えば「エリートなんだけどエリートぶらない」

そんな、物言い、態度、風体の事ですネ。


「学歴を自慢する」「収入を自慢する」・・・こういう人達は

「バンカラ」とは言えないのではないでしょうか。

(とっても狭義な捉え方だけどこれから話す内容から無理やり

こうしないとツジツマが合わなくなっちゃうのだ、あしからず・・・)


そんな訳で、ようやくここから本題に入るって言ういつものパターン

炸裂なんだけど


ファッション的な「バンカラ」も、今風に言うと、ドレスダウンとか

そんな言葉に置き換えられるのかな?


まぁ、どっちでも良いんだけど

バンカラ、ドレスダウンて言うのは一歩間違えると

「不精」「だらしない」「わざとらしい」になっちゃう。


で、ここが肝心になってくる訳。

〇〇と〇〇は紙一重みたいな感じで、チト間違えれば

「やっちまったな~」ってことになる。


ファッション誌の、いわゆる平置き、スタジオってヤツ。

アレは新品の物をただ置いて撮影しただけの物だから

なかなか着た時のイメージが湧かない物ですよネ。

ただの商品紹介的な紙面です。


それをモデルが着て、ロケで撮影するといよいよ実際の

イメージが湧いてくる。


でも、それにしたって実際は新品だから生活感って言うか

「着せられてる感」は否めないのです。


これは一種のごまかしとも言えそうだけど、まぁ仕方の無い事。


だからこそ、〇〇さんも愛用しています・・・みたいな記事になると

更に実感として読者に映るのです。


糊がぱりぱりのボタンダウンにオリジナルの501を着た状態と

洗濯をして皺がよったシャツ、アタリの出たジーンズを着た

2人を頭の中で並べてみて下さい、どっちが自然でしょう。


反逆分子の一部の人を除いて、多くの人は後者と答えるでしょう。


そうなのです、ここからバンカラな着こなしがスタートするのです。


パリッと糊の効いたシャツは心を引き締めるけれど、真っ白な

スニーカーは新鮮な気持ちになれるけれどどこか

「照れくささ」とか「戸惑い」がありませんか?


洗いざらしのシャツに、チト汚れたスニーカーにさりげなさとか

自然さを感じませんか?


大昔は洗ってないジーンズしか無くて、それからウォッシュ加工が

出て、更にストーンウォッシュ、ケミカルウォシュ、そしてダメージ加工

の物が一世を風靡・・・

これはまさに、こういった消費者の心理、ニーズに沿った物でしょう。


(もはや行き過ぎ感がある中、基本に戻りつつあるのも事実、これぞ

ファッションの流れ)


何事も程度が大事って事が分りますよネ、

で、この「程度」がさっき言った紙一重な部分なのです。


そして、今時は多くの(特に若い世代)人がここの部分を理解して

無いのです。

「だらしないだけ」と「バンカラ」、「洋服バカ」と「バンカラ」


最近は大分減ってきたと思うけど、1番分りやすいのがパンツの

履き方。


当たり前の話だけど、ここから言わないと進まないから言うけど

パンツってのは、サイズ別に分かれています。

そんなの当然、他の服だってサイズ別ジャンって言われるけど


パンツはサイズが凄く細かいでしょ、シャツなら大体XSからXLの

5サイズだけど、例えば日本のメーカーのパンツなら2センチ刻み

で9~10のサイズバリエーションが存在する。


それだけ、きちんとウェストを合わせて履いて下さいって言う物

ですよネ。


それが、どう?

渡りの幅で鏡を延々眺める若者の何と多い事!

ウェストサイズなんてあってない物なのです。


これって、はっきり言って作ってる人に失礼だよネ。


本来は「ウェストを合わせた時に、渡り幅がどんなか?って言う

デザインだから・・・


デザインとサイズが逆転しちゃってるの、だから

柄とか、色とか気に入るとシルエットなんか二の次になる訳。

太めが好きでそれが細身の物だったら、渡りにあわせるから

当然、ウェストはダボダボの状態。


それで良いらしいんだネ、何とも不思議・・・


ネッ、コレがだらしないって事。

決してドレスダウンじゃ無いの、着崩すってことじゃ無いの。

渡りばっかり納得して、丈も長くて裾ズリズリってそれでも平気。


見苦しいだけなのに・・・


その他、挙げたらキリが無いから止めとくけど

シャツにしろ靴にしろとにかくこんな感じ。

パンツの裾幅に合わせて靴のサイズを選ぶなんて本末転倒も

イイトコ・・・


きちんとしなければいけない時の格好もそんなだから益々持って

始末に終えなくなって行く。


全く、自然さやさりげなさが無いのだ!


ドレスダウンだのバンカラ・・・と言う前に単純に頭悪そうに

見えるだけ。


ところが・・・

レングス、本当は30なんだけど31しか無くって、まぁ良いやって

買っちゃって履いたパンツをロールアップして履くのはアリなんだ。


ピタピタのシャツを無理して着てオシャレぶってんのはNGだけど

洗ってったら詰まっちゃって小さくなっちゃったのはアリなのだ。


何度も言ってるように、この小さなな違いがとても大きな違い。


「悪ぶってるつもりがアホにしか見えない」

「オシャレぶってるつもりがわざとらしくにしか見えない」


程度と言うか、その辺の出し入れがとっても大事。


じゃ、どうすれば良いのって

パート2で・・・