日頃、F1やら、釣りの話やら色々と好き勝手に書いていて

ふと、自分で疑問に思っちゃう事がある。


どういう人達がどれ位の深さで読んでくれているんだろうか?


例えば、「可変リアウィング」なんて言葉に対して

F1をコンスタントに見ている人にとっては当たり前の言葉だけれど

興味の無い人にとっては、全くチンプンカンプンでどうでも良い言葉。


で、F1の話をするにあたってこんな言葉をいちいち説明するのか、

しないのか・・・


分りやすく言えば、興味のある人だけが読んでくれれば良いやって

思うかどうかって事になる。


知ってる人だけに当てた文章だったら、専門用語の羅列で充分事足りる

けれど、そうじゃない人にも理解してもらうには一つ一つの用語を

全部説明しないといけなくなる。


はっきり言ってコレは大変ナノダ。

だからその辺は大きくはしょっちゃって書いている訳です。

はっきり言っちゃえば、自分が勝手に書いているただのブログだから・・・


しかし・・・

店ではそういう訳には行きません。

販売している物の知識や、それからコーディネイト等も含めて何処から

説明すれば良いのかってのを見極めなければなりません。


極端になっちゃうけど、例えば長年ローレンのファンだって言う方に

1から説明しても何の意味も無いし、逆にローレンと言えば

例のマークのポロシャツしか知らない位の方には、知りたい深さに沿って

それだけじゃ無くて、とっても奥が深いのですって事を順序立てて説明する

必要が出てきます。


先日、こんな出来事がありました。

休みの日に、汚い格好(いつもの事・・・)してショップ巡り的な事をしていて

たまたま入ったお店に、例の高い靴(10万は下らないヤツ)がずら~と

並んでいて何と無く眺めていたの。


そしたら店員の人がやって来て

「上の段がうちの店の別注で・・・」て話しかけてきたのネ。

ええええ~、そうじゃ無いだろ!


そうは言ってもなかなかこんな高額の靴なんか無いぞ、先ずは

どんな靴なんだよって所から入ってこなくっちゃ

鳩が豆鉄砲食らっちゃうよ。


(ちなみに、アパレル関係にいる事が分るような汚さじゃなくて本当に

汚いオッサンの格好でした、こんな告白は返って恥ずかしいけど)


F1に興味の無い人がたまたま見に行って思いっきりオーバーテイク、

「あれは可変ウィングの効果だよ」って説明されても何の事か分らないよネ。


「F1を初めとしたレーシングカーはダウンフォース、分りやすく言うと車を

地面に押し付ける力なんだけど、これが凄く大事で、特にゆっくり走る場所

では大きくしたほうが空気の抵抗が強いから・・・」


そこから説明しなくちゃならなくなる、そうしてようやく納得。。。

(ってか、ここまで説明されてもウザイか!?)


さっきの靴の接客は自分の思い込みや相手を察知する能力の欠如からの

「やっちまった」例だけど

ニッチな商品を扱っている店にいたりすると、ついついそういう基本的な

事を忘れてしまいがちなのです。


そこそこ高い物を扱っている店の定員さん・・・

「そちらはシルクの素材で、イタリーの・・・」てセールストークを始めたは

良いけど、ふと

「何でこんなに高いの?」って素朴な疑問を投げかけられて

言葉に詰っちゃう

なんて言う経験ありませんか?


専門的な知識を持っている人ほど、意外と陥りやすい盲点ですネ。


さらには、ろくに知りもしないで知ったかぶるのはもっと酷い。

何も知らないのに、キャラと勢いで凄く販売力のある人を僕は知っているけど

そんなのまれな訳で、大体は色んな知識や関連する事柄の引き出しの多さ

なんかが物を言うのです。


こうして、お客様は信頼を得て、安心して買い物を心地よくする事が出来ます。


REFLEX的生活様式考

同じメーカーの同じブランドの同じボタンダウンも時代の違いでこの違い。


説教じみた、そんな言い方だけど自分だって果たして出来ているかは結構

不安です、でもすくなくともそんな心構えはしていないと・・・


全く別の例で言うと、あの原発の記者会見。

その都度、上がってくる情報と言う虎の巻を見ながらの会見。

情報を伝えるんなら、しっかりとこっちを見て話せば・・・


専門的な知識や情報が無いまま、上がってきたペラを見ながらの心もとない

しかも、専門用語連発のしゃべり。


あれじゃ、だれだって不安になるよネ。

分る人だけに喋るなら専門用語だらけでも通じるのかも知れないけど

~ベクレルって言われたってこんな言葉初めて聞くよ!って言う約1億人。


そうなのです、話や文章も相手によって替えなければなりません。

もちろん、発信する人の知識や気持ちがある事が前提ですが。


だから、僕はこんなスタンスを取っているのです。

ブログに関しては

「興味がある人が読んでくれればそれで良し」

店頭では

「お客様に合わせて」


ショップインフォーメーションに

「出来れば電話・・・」てしてあるのも、パソコンの・・・ってのもあるけれど

何てったって話すのが1番でしょ?てのも大いにあるわけです。


しかも、文章で説明するのってなかなか大変なんだよネ。

特に、靴なんかがそうです。


同じサイズの靴だってメーカーや、型で全然変わってくるし、履き心地

なんか分らない。


それを文章で・・・って言ったら大変なの。


例えばメールで

「コンバースのオールスターが欲しいけど25cmあるか?」って問い合わせ

がくるとするでしょ。

既に同じ物を履いている人だったら問題無いけど、初めてだとしたら・・・


25cmなら7だけど、オールスターって人によっては小指が当たったり

するんだよネ、甲がきつくなっちゃうケースもあるし。


こういうのを、文章でいちいち説明するのってなかなか大変なんだ。

面倒臭いって言う意味じゃなくてネ。


これが会話だと凄くスムースに事が運ぶんですネ。

持っている他の主だった靴があって、自分もそれを履いたことがあったり

すれば、経験からほぼ間違いの無いサイズが特定できる。


メールだとこれがなかなか出来ないでしょ、行って返って行って返ってって

言う作業が結構続いちゃう・・・う~じれったい!


自慢じゃ無いけど、アパレルを30年近くもやってると一目見てウェストなんか

分っちゃう位だし、一通りの靴なんかも履いたし、かなり自信あります。


ネッ、皆さん

安心して、納得して買うなら会話が1番ですよ。


REFLEX的生活様式考

同じメーカーの同じブランドの同じ表示サイズ、でも実際のサイズはバラバラ


これからも、そんなスタンスを続けて行くリフレックスです。