今日も2連発!


久しくF1の話題から遠ざかっていました。

だってあんまりにもベッテルが強くて、チト興ざめ・・・


なんだけど、なんだけど

皆さん、この前の日曜日

カナダグランプリ、見ましたか?


地上波で、頑張って見てたのに結局は4時半で中断中に放送も中断・・・

じゃ無かった終了。。。

明け方に鳥の声と共にブーイングが聞こえてきたよ。


で、昨日は寝不足でハレホレ状態の人もいたと思います。

で、どんな予想を立てて床に就きましたか。


と言う僕もそのうちの1人、昨日は店でウトウト・・・駄目だネ。


そんなわけで、続きは昨日の夜にCS放送で見ました。

ネットで結果は見ちゃったから、そんなには興奮しないだろうと思って

いたんだけど、コレがたまらない面白さだったのだ。


おおむねスポーツは結果が分っちゃってて見ると大して面白くもないけど

今回に限っては、近年まれに見る面白さだった。

(赤旗中断は流石に早送りしたけど)


初心者にも分りやすく説明すると・・・

まずはスタート。

事前に雨が降って、コースが濡れていた訳。


こういう場合、主催者の判断で「ウェットレース」って言う宣言の下、

みんな雨用のタイアでスタートしなくちゃいけなくて、しかも

セーフティーカーって言う先導車の後ろにくっついて様子を見ながらに

なる。


それでドライバーの無線なんかで危険だからもう少し様子を見るとか

大丈夫とか、そんな意見も参考にしながらの本番スタート。


この時点で殆んど雨は降って無くて、いざスタート!


こんな状態で、しかもそれでなくてもカナダは荒れる事で有名。

今回も序盤から、ハレホレ状態のレースだった。

ハミルトンとウェバーが接触するわ、ハミルトンとバトンが接触するわ、

ハミルトンはリタイアするわ、ハミルトンはコース脇で呆然としてるわ

ハミルトンはパドックでブッツラしてるわ


ってハミルトンばっかの話になっちゃつた。


で、このルイス・ハミルトンって選手は小さい頃からマクラーレンで

英才教育を受けて(いわゆる秘蔵っ子ってヤツ)

とうとう黒人で初めて2008年にチャンピオンになった、勿論マクラーレンで。


ただハミルトンはなかなかドライブがワイルドって印象もあって

何かって言うと、呼び出しくらって怒られたりしてる。


大分前に、ハミルトン、バトンのコンビってどうなの?って事も書いたけど

(ジェンソン・バトンは道端ジェシカの彼氏って有名ですネ)

現状、ジェントルマンなバトン、ワイルドなハミルトンって印象で


前回のモナコでもペナルティを受けていて、それに対して人種差別的な

発言をしちゃって、F1の偉い人にきつーいお灸をすえられたばっかり。


で、今回も僅か7周の間に2台とぶつかっちゃって、完全にヒールに

なっちゃっった。

(去年、ブリヂストンのCMで雨の中、メルセデスのCから降りてきて・・・

の選手だよ)

ルイス・ハミルトン


で、レースに戻すとそんなこんなでせっかくスタートしたっていうのに

またまた雨が降って来て見る見る豪雨になっちゃった。


結局は3分の1らへんでまた中断・・・

ここから大変な事になって、なんと2時間のインターバル。

(生放送だから、この最中に時間切れで放送終了って訳)


結局、なんだかんだあ~だこ~だの末、パンクやペナルティやタイア交換で

普通じゃ考えられない6回ものピットストップをしたバトンが最終周に

去年のチャンピオン、ベッテルを抜いて優勝って言う劇的な結果。


その最後に抜かれたベッテルってのが最初にも言った今年圧倒的に強い

レッドブルにいるドイツ人の選手。


去年は物凄いチャンピオン争いの中、最後に優勝してアロンソのポカも

あってチャンピオンになったんだけど、典型的な先行逃げ切りタイプ。

接戦にチト弱いようで、今回もトップを走っていたのに


バトンの怒涛の攻めでハーフスピンして抜かれちゃった。


で、ベッテルにはこんな話があります。

まだ、若かった頃(今でも充分若い)ブリヂストンの人に食事に誘われて

最後に「幾ら?」ってお金を払おうとしたって言う話。

セバスチャン・ベッテル

こんな時は「接待」って誰でも分るだろうに、純と言うか人が良いと言うか・・・

こんなキャラがあの世界でチャンピオンを捕るなんてネ・・・


そうなのです、世界で24人しか出られないようなF1でこんなお人よしが

いるんですネ。


ハミルトンがどんな人間性なのかなんて全く知らないけど、入ってくる

情報だと少なくとも全く正反対なキャラです。


丁度日本でF1がブームの頃、マンセルやその他ワイルドなイメージの

ドライバーって沢山いました、平気で自分のチームをコケにしたり、

それこそ故意でぶつけたり。


それが今じゃ、優等生ばかり。

見てる側としてはチト物足りないのです。

実際、ハミルトンだってそのたびに「ゴメンナサイ、エヘヘ」って謝ったりって

事が殆んどだし。


本来持っているであろう、そんなダーティーな部分がなかなか見られない

今のF1なのです。


で、こんな荒れたカナダグランプリで、荒れたレースだからこそ

本来のそんな人間性を垣間見れた場面があったのです。


最初の頃に書いた、「セーフティーカースタート」の様子見の時。

情報収集にあたってマクラーレンがハミルトンに

「状況はどう?」って聞いたら

「全然平気だよ、早くスタートしちゃえば良いのに・・・」って返したのネ、


アドレナリン充満、やる気マンマンの状態。

言い換えれば主観的な見方。


一方、スタートして雨が酷くなって2回目のセーフティーカー出動時の

ベッテル(かなり酷い水しぶき・・・)。


レッドブルチームが「どうだ?」って聞いたら

「水凄くて、僕は先頭だから良いけど後ろの皆は多分何も見えないんじゃ

ない?、走れる状態じゃ無いよ、やめた方が良いよ」

(ほぼカワイチャン訳、ちなみにスズキホナミ元旦那)


どうでしょう、この違い。

勿論、今年は勝ちまくっててそんな余裕もあるのかなとも思うけど

この冷静な状況判断、思いやりの心。


60億分の24の世界で、誰もがイケイケと思いきや

ベッテルやハミルトンみたいに対照的なキャラクター。


結局、中断も含めて4時間にもなっちゃった今回のレースだけど

濃縮還元見所満載だったのだ。


こんなドライバー達だけどどっちが良いとか悪いとかそんな話じゃなくて、

たまに見られるこんなシーンや人間性も含めて


やっぱりF1は面白いのだ!