まずは、昨日の内容の訂正です。
”TATA”はルノーのスポンサーじゃ無かった・・・
前は、フェラーリ。
そして今年はヒスパニアのスポンサーのようでした。
大変失礼致しました、って別に誰がツッコミ入れるわけでも無く
どうでもいいか・・・
そして、今日は話がガラッと変わってファッションの話です。
もともと僕はトラディショナルな服や、関連した物が好きな訳で当然
店に置く物もそうなって来て、お客様もそんな方々なんだけど
それが、最近は特にベーシックな物への愛着が強くなって来た。
おそらくは、こんな年になって懐古趣味的な要素がかなり強くなった結果
だと思うんだけど、
皆さん、ヤッパリトラディショナルな服って魅力ありますよネ。
で、またまた昔のメンクラをそんな感覚で懐かしくめくっていたら
とても、とても明快なコピーを見つけたのです。
自分で、自分なりに「服はこうあるべきだ!」って言うのを提案してきた
つもりだけど、文章の下手さもあってなかなか伝わらないんだけど
感覚って物はなかなか文章じゃ伝わらないって
言い訳して済ませていた所があったように思う。
で、以下のコピーがどうやらその辺を簡単明快に描写して頂いているのです。
こんな事を言っちゃったら、かなり失礼にあたるかも知れないけど
とにかく、目からうろこって感じの
故 石津謙介大先生のコピーをご紹介しますネ。
メンズクラブ1980年2月号、「石津謙介流着こなし術」の冒頭です。
「いきなり奇をてらったり、自分の個性を出そうとしても、これはある程度の経験と年季が無いと
難しい。服に対する個性や主張がまだ未熟な間は、あまり個性にとらわれる事無く何かをお手本にする。習っていくという事が服装の場合一番大事なことではないかと思う。では何をマネするかと言うと
本物、伝統的な物、良い物をマネすべきであって、新しい物、珍しい物をマネするのは非常に危険。コレは服装の第一歩と言える。
これらをマスターしてはじめて個性が出来る。例えば相当服装をマスターした人がトラディショナルを忠実にやっているのは、その中に何と無く自分の着こなしが出来ていて、それはえもいわれぬ妙味になってくる。
僕は伝統の中にいかに異質な物を入れて、新しいフィーリングを生み出すかという事を楽しむ事にしている。伝統の中に個性を入れて微妙な違いを楽しむのは、非常な高等技術だが、僕の場合はベースに伝統という物を置き、新しい物を取り入れて、1つの刺激を与えるという事に興味を持っている。それが僕の個性になっている。コツは目立たせないように溶け込ますこと。
特に若い人達に読んで欲しいのだけれど、要するに
地に足を付けて物を選びましょうと言うことでしょうネ。
この年になって改めて
「なるほど!」と思った今日でした。