久しぶりに、洋服の話題です。


何処の店でも「初売り」がひと段落、セールも佳境に・・・

ってセールなんか今じゃ12月から普通にやってるから末期って言った方が

良いのかな。


まぁ、それはそれとして

初売り恒例の福袋やセールにもなかなか出ないのがいわゆる「定番」て言われる

物。


色々なブランドやメーカーは商品構成や、イメージ、戦略でそれぞれ定番と言う

物の定義を持っていると思うけど、

大体トラディショナルウェアで言えば決って来るものです。


で、その中でも変わりようも無い、変えようも無いものが「ド定番」てヤツ。

今日は、そんな中から「ブレザー」について・・・


時代の流れによって、ラペルの幅とか、ボタンの数のトレンドとかシルエットだったり

多少の移り変わりはあるにせよ、

フランネルや、ドゥースキン、サージなんかの生地でボタンがメタルのジャケット

(スポーツコート)をブレザーって呼んでいますネ。


正確にはパッチポケットじゃ無いとダメだって言う頑固な意見をお持ちの方も

いるとは思うけど、大体そんな感じな訳です。


ド定番って位だから、当然の話だけどこれは万能なジャケットになります。

ところが、最近はなかなか来ている人がいないのが現状じゃないでしょうか?


何故か・・・

汚い言い方だけど、ダサいんだよネ。

そう、ブレザーと言うとコーディネイトのイメージが決っちゃうんですよネ。


ブレザー+ボタンダウン+チノパン+ローファー

こんなコーディネイトはそれこそ定番オンパレードな訳です。

世のおじさんは、こんな組み合わせが真っ先に浮かぶでしょう・・・


万能だって言ってるくせに、実は全然万能に使えていないのが現状です。


かく言う私も当然そうなってしまう世代なんですがネ。


元を辿ればこのブレザーの呼び名は「BLAZE」な訳で

スポーツ用の物だった訳です、スタジャン(アワードジャケット)的な存在

だったのかな?

(大幅にはしょっちゃってます、ハイ)


だから、どちらかと言うとカジュアルな方向の物ではないかしらネ。

そんな感覚で捉えれば、懐かしの渋カジ的な着方の方が実はシックリ

来たりして・・・


タイドアップして・・・なんてのは、これは学生が面倒臭いから無理やり

授業を受けるのにタイをしちゃったってそんなイメージが僕の中には

あるのです。


かれこれ30年近く前になるのかな、一時シャツの裾をパンツに入れないで

その上にセーターやスゥェットを着るようなスタイルが流行ったけど

あれって、プレッピーのスタイルを真似した物だった。


(今時の「シャツをインするのが・・・ダサイのどうなの?」こんな感覚とは

全く別の物ですが・・・あしからず)


みんなオシャレだと思っていたんだけど、実は無頓着な学生がそうしていただけ

だったんだよネ、それに近い感覚って訳。


おそらくそんな歴史的な経緯があったりして、現代の「定番」になったんだろう

と思うのです。


で、さっきも言ったように基本的に学生の定番のボタンダウンやローファーと

相性が良くて落ち着くって言う位置づけになっているのでしょう。


そこで、多少は格好良いんじゃない・・・とかこれだったら今でも充分に通用

するのでは・・・なんて言う着方の提案は明日のお楽しみって事で。。。