今まで社会人やって来て、って言うかアパレルの仕事をして来て
何だかんだと、新店の開店に7回、閉店に4回携わって来ました。
これって比較的多い方だと思うんだけど、どうなんだろう・・・
雇われの身であろうが、自営であろうが
「新規オープン」となれば少なからず胸躍るって言う表現がとても
ピッタリで、夢と希望に満ち溢れたワクワク感でイッパイな訳です。
対して、閉店と言うのはどんな理由であれ後ろ向きな感情が出てしまうのは
致し方ない所。
携わった閉店の4回はどれも、撤退って言う類の物じゃ無かったから
それほどの感慨も無かったんだけどそれでもとても淋しいものです。
それがどんなに大きい店であろうが小さい店であろうが何も変わらないのです。
そして時代の流れで、つい一昨日「有楽町西武」が閉店しました。
知っての通り、今となってはこの「西武」ってのも名ばかりで〇〇ホールディングス
って言う大きなグループの1つになっている。
何だか、身体に例えちゃうんだな・・・
「有楽町西武」って言う臓器に腫瘍が出来ちゃって、既に手の施しようが
無いから、摘出しましょう、悪い所は取っちゃえよ・・・ってネ。
いずれにしてもとにかく、足を引っ張っちゃってるんだから仕方が無いのか。
そして、女性の店長が「長い間有難う御座いました」的な挨拶をしていた中、
街頭インタビューで
「なくなっちゃうのは淋しいですね・・・」こんな感想がとても多かった。
従業員の人、こういう言葉を聞いてどう思うんだろうか・・・
さっきも言ったように、撤退的な閉店を経験していないから身をもって経験
していないんだけど、僕だったら・・・こう答えちゃうな。
「じゃ、今まであなたどれ位買ってくれたんですか?」ってネ。
社交辞令のコメントってのも充分あるけど、こんなこと言う人に限ってろくに
買い物なんかしてなかったりするんだよネ。
多分、従業員もそう思ってるんじゃ無いかな。
「今まで有難う御座いました」なんてのはしっかりと買い物してくれていた
人に対してだけの気持ちに決ってるさ。
どうせ、閉店するんだから
「とうとう閉店することになっちゃいました、これもひとえに皆さんが買い物を
してくれなくなった結果です、こんな事になっちゃう前に皆さんが少しでも
買い物をしてくれていたらもしかしたらこんな事にならなかったんじゃ
無いでしょうか・・・」
「皆様、夏の暑い時には涼みにいらっしゃいましたよネ、エアコン代だって
タダじゃ無いんですよ、トイレを使う為だけにご来店された方も沢山
いらっしゃいますでしょ?トイレの水だってタダじゃ無いんです。」
「そんな時、あぁ~助かったなって何か1つでもお買い上げ頂きましたか?
もし、何か買って頂いていたら、こんな事には・・・」
ネッ、こんな本音誰か言ってくれたら良かったのに・・・
デパートって限りなく公共的な店(建物)だけど道路や公衆便所、区役所
なんかと違って、あくまでも企業がやっているものなのです。
僕は車通勤だから、途中でオシッコしたくなったりした時はコンビニに
寄ってトイレを借りたりします。
はっきり言って、超~助かる訳です。
そんな時は、必ず何か買います。
これは自慢でも綺麗事でも何でも無く、人として当然の礼儀です。
実際、我慢できなくてもらしちゃったら大変だよ。
感謝の気持ちも含めて、当たり前です。
皆さん、何かあって店を利用した際は、何でも良いから1つでも良いから
買って下さい。
トイレ借りて、漫画の立ち読みして返っちゃう輩なんて、本当に最低・・・
って言っておいて、これって家の店なんかには全く当てはまらない話だったネ。
でもネ、同業者の立場としてもお願いしたいのです。
って言うかこれって人としてのモラルの問題か・・・