2010-2011年のカーオブザイヤーにホンダのCR-Zが
選ばれました。
この車、誰もが知っているハイブリッドカーです。
ハイブリッドカーの受賞は去年のトヨタのプリウスに続いて2年連続。
プリウスはともかくとして、ハイブリッドでしかもスポーツカーの匂いの
する車をいち早く販売しちゃったホンダってやっぱり凄いネ。
F1撤退って聞いた時には泣いちゃったな(ウソ)
時代の流れって事でこういう傾向は致し方ないし、自動車メーカーの
努力には頭が下がるけど、一方で自動車ってどんどん販売台数が
減少している。
昔は楽しい車、多かったような気がするのは気のせいでも年のせいでも
無いよネ、これ事実でしょ。
例えば、マツダのロータリーエンジン、例えばギャランのGTO
いすゞのビークロスなんてのはチト違うかも知れないけど
それこそ初代のCR-Zなんか、すごくトリッキーなまさにボーイズレーサー
って感じの車だった。
ちなみに、「シーアールズィー」って読むんだけどどうしても「シーアールゼット」
って言いたくなっちゃうのはやっぱり年のせいかしら・・・
まぁ、それは置いといて同様にバイクにも同じ事が言えるわけです。
なにやら、バイクの販売台数ってピーク時の一割位になっちゃってるらしい。
しかもかなりの構成で買い替え需要らしいのネ。
車と同じで、昔は変なバイク多かったのに・・・
鈴木のγが出た時は、そりゃもう友達と大騒ぎだった訳。
そんな僕はその頃から何だか中途半端にオヤジ臭くて結局VT-250に
またがってたんだけど(知ってる人、懐かしいでしょ、そうそう初めてフロント
のタイアに16インチを採用したアレ)
と言う訳で、車にせよバイクにせよ、販売台数が減っているのはこりゃ当然
若者が離れて行ってるって言う明快な原因があるでしょ。
変わりに自転車が増えている訳だけど、これまた時代の流れか・・・
って思いきや、いわゆるエコ的な傾向からだけじゃないでしょ。
明らかに、「内に向かって」いるよネ、若者達・・・
またまた昔の話で恐縮なんだけど僕らの若い頃ってのはとにかく動く物が
必須だった訳。
高校生だったらバイク乗ってればそこそこスティタスがあったし、大学生なら
車持ってなきゃ話にならなかったんだ。
友達と遊びに行くにも、デートだって当然車でって事だった。
しかも車だって何でも良いわけじゃなくって当然個々の主張があって
金持ちのぼんぼんは、ワーゲンのビートルとかゴルフとかそんな外車を
乗り回していて、またマニアックなヤツなんかは、メンテの事なんか考えも
しないで、アルファなんか買っちゃったりしていた。
そう、何が言いたいかと言えば、当時の若者って車に限らずになんでも
好きな物に対しては、それなりに拘りがあったわけです。
(今の若者は・・・みんなって言ってるわけじゃ無くて傾向の話ネ、
あしからず)
アルファって話が出たけど、イタリアの車で当時としてはかなり
個性的な存在だった、今でもそういう印象なのかも知れないけど、
今より全然ネ。
自分が乗るべき車、好きな場所、生活の中で自分にあるべきものが
今よりあったように思う。
と言う訳で、どういう流れにするかと言えば当然洋服の話に持っていく
って、チト強引かも知れないけど
さっきのアルファじゃないけど、洋服も車と同じ様にお国柄って物が前面
に出る訳。
例えば、アメリカの服だったら、悪く言えば大雑把、よく言えばおおらか
ってことになる。
車に例えれば、往年の大排気量の直線番長的なヤツ。
逆にヨーロッパだったら、車にしたって洋服にしたって、はたまた靴なんか
結構繊細でしょ。
欧米文化を全面的に受けちゃってる日本は、このどっちにも憧れてて
要は、乗る車、着る服はその人の嗜好次第って事になる。
(必然的にアメリカ、ヨーロッパの物が受け入れられる環境と言うのは
ある意味幸せなことです)
言い換えればこれがある意味、拘りにつながるんだけど
昔なら、これの選択だったり主張が明快に出来た訳。
何故かと言えば、色々な物の個性って言うか、住み分けがしっかりと
あったから。
「おれはアメリカの服しか着ない」とか「あんな大雑把なアメ車なんか
乗れるか」こんな感じで・・・
それが今ってどう?
なんだか、画一化されてきていない・・・
車って結構何を運転しても誰でもすぐに出来ちゃうとか、PTAの会合に
行ったら誰かと着ているフリースがかぶっちゃうとか・・・
そして、生き残っている個性的な物がどんどんハシッコに追いやられちゃう。
NSXや、ビートなんか結局生き残れない訳。
ヨーロッパのニットメーカーなんか凄く淘汰避けちゃったようだし、
個性的な、時には伝統的な物や、良い物が少なくなって行く。
大袈裟に言えば、こういうのって文化の消失になるんじゃない。
(でも、そもそも文化ってなんなんだろう・・・)
運転した事が無いにせよ、着た事が無いにしてもそこそこに良い物が
ちゃんと街に存在していた時代に生まれて良かったなと思うし
そのお陰で今の仕事も出来ているんだけど
逆に今の若者って、そういう意味で不幸だよネ。
何が良い物なのかって、なかなか見つけられないでしょ?
昨日のダブルのスーツの話じゃないけど、少しでも若者に良い物を
分って欲しいものです。
こんな事言ってるのが既に、時代遅れのオッサンなのかも知れないけど
何度も言うように良い物は良いからネ。
何はともあれ、皆さん拘りを持ちましょうよ!