もうすぐ梅雨に入るようですネ。
そういえば今年はなかなかの天候不順で、何だか我が家の
植物達も首を傾げています。
花の時期がずれたり咲くべき花が咲かなかったり
オマケにお気に入りのモミの木がとうとう枯れてしまった・・・
例年だとこの時期っていわゆる初夏でしょ、それが今年は
無いって言っても良いくらいだよネ。
ちまたの洋服やさんも半袖の物があまり売れないんじゃ無いかな
その他、ビールとか、清涼飲料水なんかにも影響ありそう。
そんな感じだから、僕もこの頃はサマーセーターが大活躍なのです。
ちなみに今日もコットンのミディアムゲージのクルーセーターで
なかなか快適なのです。
でもって、梅雨に入れば当然湿気が多くなる訳ではっきり言って
セーターなんて着てられなくなってくる。
そうなると今度はシャツって事になるんだけど、
リネンとかシルクが好きだってのは散々言ってきたよネ。
と言う訳で、今日は永遠の定番
マドラスのシャツの紹介です。
マドラスって言うとどうしてもあの、ややフェードアウトしたチェックの
柄を思い浮かべると思うけど、「マドラス」ってチェックの種類じゃ
無くて、生地のことだからネ、念のため・・・
長い間、この業界にいて眺めてたら知らないうちに本当のマドラスって
凄く少なくなっているのネ、びっくりしちゃった。
誰かに聞いたような気もするんだけど、この生地って家族が皆で
細々と織ってるんだって。
だからもともとそんなに大量には生産できないらしいのネ。
それで、このマドラス地方も段々と人手が減っちゃってる様で
したがって人件費アップだとか、そんなので減っちゃってるのかな?
巷には、なんちゃってマドラスが凄く沢山出回っていて、
正確にはマドラス地方で織られたインド綿素材の物がかなり少ない。
マドラスに良くあるような、マドラス生地じゃない物がマドラスとして
沢山出回っている
って紛らわしい表現になっちゃったけど
要するに「ピマコットン」とか「シェトランドウール」とかと一緒って事。
だから逆に言えばマドラスの無地なんてのも当然あるんだけど
そうなってくるとますます見かけなくなっちゃったネ。
以前はとても生地自体が安価な物だったから低コストで作れたんだけど
今じゃ結構な値段になっちゃうし、無地じゃ余りにもインパクトないし・・・
ウダウダと言ってみたけど要するに本物のマドラスは気持ち良い~のです。
そしてまた、洗っていくうちに良い感じで色が褪せていってこれまた良い感じ。
ある意味、デニムに似ているかも。
でそんなマドラスの見分け方です。
と言っても、これがなかなか難しいのだ。
ニュアンス的な物で恐縮なんだけど、伝わるかな?
まず、生地を良く眺めて、なんて言うか良くある普通の綿の平織りで
ブロードってのがあるでしょ、ドレスシャツの殆んどがこれなんだけど
結構目が詰ってるヤツ。
こんなのと比べて、目が結構開いているのネ。
すかしてみると、結構向こう側が見える感じ。
ガーゼとの中間位の目の粗さって言えば良いのかな。
それから、古着なんかだと分りやすいけど、色のオチ具合ネ。
全体的に、薄~く漂白したような感じの生地ネ。
シャンブレーの色が抜けた感じって分るでしょ、あんな感じ。
若しくは、レインスプーナーの例の裏地使いのあの風合いが
近いかも。
で、この2つの要素が合えば、ちゃんとしたマドラスの可能性が高い。
後は着て見て、通気性の良さなんかで判断ネ。
買ってからじゃ遅いか・・・
分りますかって分らないよネ。
これ、上がマドラスです。
薄い生地、自然な風合い・・・
分りませんよネ。
でも、とにかく気持ち良いのは確かです。。。