お待たせ致しました!
別に待って無いって・・・
いきなり、乗り突っ込みで始めてみましたよ~
って感じで、リフレックス的コーディネイト第2段の始まりです。
今回はブーム再燃(?)のツイード編です。
何だかツイード素材って言うと、グレーやブラウンの比較的ダークなカラーが主流ですよね。
伝統的な染色方法を辿ると当然なんでしょうが、ここは1つ奇をてらってこんな素敵なカラーのジャケットのご紹介です。
生地のアップ画像だと分りにくいのですが、とても綺麗なブルーのヘリンボーン織りです(④の画像が1番近いかな)。
はっきり言って人気ありません!
受け付けないんですよネ、言い方悪いけど頭ごなしに「無理!」て決め付けちゃう。
でも・・・
今までも提案してきたけど、この色って空と一緒でしょ。
しかも冬の澄み渡った空・・・
しかしこの鮮やかなツイードを使って物作りしちゃうラルフ・ローレンの凄い事!
ちなみにこれは”PRENSTON 3”と言うモデル、
3つボタンの段返りで3パッチポケットのいわゆるアイビーリーグモデル(おじさん方には1型って言った方が
分りやすいかな?)。
ところが・・・
アイビーリーグモデルは当然アメリカンデザイン、従ってウェストはシェイプされていないのですが
このモデルはしっかりと絞られています。
余談ですが、70年台のヘビーデューティーブーム(これを僕はヘビービューティーだと思っていて
?と思っていたのでした ハズカシ)ヘビアイですネ、それが落ち着いて、反動なのか80年台に入って
ファションは綺麗目な方へシフトしていったのです、と同時にそれまでの「こうじゃないと駄目」的な
流れから脱却していった過渡期でもありました。
時を同じくして、主にアメリカから「デザイナーブランド」(これは一般的に今言う所とは別物です)
が入り込んできました。
小さい規模で展開していたラルフローレンに続き、アラン・フラッサー、アレキサンダー・ジュリアン、
サル・セザラニ等々・・・
これらのデザイナーの日本での位置付けは「ブリテッシュの伝統を踏襲しつつアメリカの新しい息吹を
取り入れているブランド」こんな感じだったでしょうか?
「ブリティシュ・アメリカン」(今じゃ死語?)なんて言葉が雑誌に登場したのもこの頃だったような気がします。
そう、今までのかしこまった、悪く言えば頑固だったファション界を打ち破ったのが
ラルフ・ローレンだったのですネ。
(思えば当時はワンポイントのポロシャツ着ているだけで「業界人」てイメージだったな)
そんな流れの中フラッサーやジュリアン、日本のトラッドメーカー等もローレンに追随して行ったのです。
と言う訳で、段返りの3パッチでありながらウェストをシェイプしたデザインのこのパターンは
まさに時代を反映する典型的な1枚なのです。
サーファー、ハマトラ、終いにはニュートラって、何だか良く分らないファションやライフスタイルを
気取って(ボードをキャリアにビルトオンって一体・・・)渋谷、原宿をさっそうと歩いていた僕達に
正しい方向に導いてくれた、ある意味指導者だったのかも。
何でこう何時も長くなっちゃうの。。。
いつもの如くここから本題。
①
ブルーのベーシックなボタンダウンにネイビーとグリーンのクラブストライプタイ。
ネッ、こんなシンプルなコーディネイトなら誰でも受け入れられると思うんだけれど。
②
「時雨」みたいな天気(明日?休みのたびに雨じゃん)にちょうど良いのでは・・・バブアーのビデイルを羽織っています。
こんなコーディネイトなら低い空、冷たい雨でも少しは明るい気分になれるでしょ。
③
スノーフレークモチーフのハンドニットタートルセーターに、ウィリス&ガイガーのアイゼンハワージャケット
(釣り用のジャケット)を合わせました。
ボストンあたりの大学教授が金曜日に着替えもそこそこにいそいそとスティールヘッド釣りに直行!ってイメージで。
(ベージュのボルボ240エステートが似合いそう~)
④
ツイル地のスポーツシャツ、ナイロンのダウンベストの組み合わせ。
上記の東海岸よりなコーディネイトからやや西海岸よりなイメージです。
(こういう分け方が実はあまり好きでは無いのですが・・・)
ヨセミテの観光客って感じのコーディネイトかな?
ダウンベストは懐かしのポロウェスタン、画像だと鮮やかななオレンジに見えますが
ラスト(レンガ色)に近い、昔の60・40のマウンパにあった様な色です。
ちなみにパンツは全てブラウンのコーデュロイです。
ネッ、どれも素敵なコーディネイトでしょ、て思っているのは僕だけ?
そんな訳でここからは、このコーディネイトが素敵と思ってくれた人だけ読んで下さい。
更にリフレックス的な、偏った解説になりますので共感してくれない人は読んでも無駄です(エゴ満開!)
この4コーディネイトには共通点があります、分りますか?
先月の29日の4パターンとも共通しています、これヒント
エッ、そんなの分る訳無いって?
では答えを・・・
全てホワイト抜きで3色以内で合わせているのです、全く同じ色と言う訳では無いのですが
ブルー系、ブラウン系・・・と1色の濃淡のグループ(トーナルカラー)を3つで抑えているのです。
例えば①
ジャケットとタイの1色は同じブルー系、それにグリーン、パンツのブラウンと言う具合。
②では①のタイを同じ色使いのブラックウォッチのシャツに替えただけ、パンツのブラウンとシャツの
グリーンにバブアーが完全に溶け込んでいるでしょ、ジャケットの鮮やかさが引き立っていますよね。
③のタートルはブラックとアイボリーの2色使い、ジャケットはベージュでブラウン系統の色。
ブルー、ブラック、ブラウンの3グループで収まっています。
④
明るい色を2色組み合わせてもまとまると言う例。
シャツのフェードアウトしたレッドとダウンベストのラスト、パンツのブラウンは同じグループ、
大雑把に見ればホワイト抜きの2グループの色使い。
結果的に色のお勉強になってしまいましたネ。
リフレックス的カラーコーディネイト講座?
授業料もらわないとあわないよ!
すいません、言い過ぎました・・・・・・
本日も長々とお付き合い頂き、心より感謝申し上げます。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
って最終的には謙虚に締めてみた今日でした。
ジャンジャン