- 遠まわりする雛/角川書店
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ま、今回も短編集、遠回りする雛からの出展「正体みたり」。
時系列は本編通り、氷菓の事件が終わった→「正体見たり」→「愚者のエンドロール」と続いていきます。
でこの遠回りする雛。一番の最新作なんですがよくある、過去に出した作品の間や伏線回収のためのSSなわけですね。(同じ角川ならハルヒの暴走とか。有名なのだととある魔術の禁書目録SSとかなんとか)
なので氷菓は全21話ですので、作品全部終わらす勢いかな~とね。
他にも「やるべきことなら手短に」、「大罪を犯す」、「正体見たり」、「心当たりのある者は」、「あきましておめでとう」、「手作りチョコレート事件」、「遠まわりする雛」
とあります、俺がすきなのは「あきましておめでとう」ほーたろー結婚しろ。
ラストのタイトルですが遠回りする雛の「雛」は千反田のことです。
それで、古典部シリーズは最近の「新本格」ミステリー小説に位置づけられています。ええ本当に。
数年前にサークルの長やってたころに会員が氷菓をあげたんですが、ぜんぜんあいませんでした。ミステリー・・・?とはなばかりでミステリーがおまけでただ高校生がいちゃいちゃしてるラブコメじゃね?
とまぁあんまミステリよまん人は早計ながらそうおもうでしょうけれど、ちゃんとミステリミステリしてたんでおぼえていたわけなんですね~(青春×ミステリっていうのが当時はすごく斬新だったもので)
まぁ、俺の見解をいうと、本格だの新本格だのラノベだの一般小説だの絵本だの学書だのそういうカテゴリをして作品の中身を見もしない火とは知識がつかない、経験が就かない、内容がわからない、傾倒で物をみる、とまぁー大変よろしくない人格者になってしまいやがるんで、
読む意味がない
と思います。ジャンルや本の種類に捕らわれずとにかく好きな文章の紙を読むことが重要。作家志望でもなー。
ま、つまり論陣はる暇があったら仕事して業績あげてみろってことです。社会はまってくれませんからねぇ。
なんか内容がが志望向けになっちゃったけど、つまりふきなのよめばいいんじゃね?ってことではい
さて今回の折木とえるの謎解きですが、旅館でミステリつったら人死にますよね。死なないんですよね。これが。
まぁチタンダエルがマジ天使だったので(ry
で、一応折木が謎解くまでにいろいろ糸口はいっぱいばら撒かれています。
・太鼓の音。
・折木がみた小さい人影。
・怪談で智志が「両手に花に花一輪」→両手に花はえるとまやかのこと。花一輪はりえとかよのどちらかでその場にどちらかいなかった。
・昨夜は雨が降った。
とまぁユーザに大変優しい設定になっており、俺は折木が謎解き始めでだいたいわかりました。
でもまぁ、このシリーズよくある「犯人がとっさにとった行動」にリクツ的な理由をつける、ということはせずなんかがたがただな~~という印象をあたえますが、そのへんは「原作」のあとがきを参照ですね。
買ってください。はい。
あ、そうそう、えるがいった「混浴・・・ではないようですね←この発言
これは別段えるのキャラ設定からして不思議じゃありません。あんな山ン中の温泉なら今でも混浴のところはふつーにあります(実際俺も入ったことはありますw)
明治政府が禁止令をだしたんですがきかず、高度経済成長でようやく廃れ始め、ここ、40年程度でようやっと「混浴」というものがなくなったんですよ。
ちなみに外国はいまでもばりばり混浴がどーんとあったりしますので海外旅行時はお気をつけてw
でえるはああいうとこだし、ああいう家柄なので「混浴にたびたびはいっていたかそれが普通」とおもっていた節があります。
この合宿も「混浴で入れる!」とかおもっていたんじゃないでしょうかね(折木死にますね
ああと結構重要な伏線、でてますアレとか袋のねずみ、とか。
やはり一番重要なのは、ミステリと平行の「兄弟」の話でしょう。その心象風景が大変よく表現されていると思います。
原作読んでください