PennyによるPixabayからの画像

 

今日、ベトナムは首都ハノイ解放記念日。

 

 

朝からベトナムの素敵なお嬢さんとやり取りをさせていただき、あたたかなお言葉に思わず涙する。
この世には国境も、そして、国籍の違いもあるけれど、その中においても、出来るだけおひとりおひとりを全人的に見させていただかなければと改めて思いました。

 

ご縁あるベトナムの方々にボランティアで日本語をお教えさせていただいてるときも思ったのが、「全人的に」そのかたを見させていただくということ。

ベトナムのかただから、とか、技能実習生さんだから、とか、勝手に仕入れたこちらの知識や背景でそのかたを判断しないこと。

 

言葉の違いや文化・ものの考え方の違いから、なかなか彼らの思いやお考えを深いところまで汲み取らせていただくのは正直難しく、それゆえ歯がゆい思いも多々してまいりました。

けれど、少なくともわたくしの「生徒さん達」は日本語を学びたいという思いはちゃんと持っていてくださる。

 

実際は「レッスン中」も、「あれ? 日本のかたなら、そういうお振る舞いはなさらないですよ💦」と思うようなことをなさることもあったりして、何度も迷い、心折れることもあったけれど、でも、彼らのお国のお話になるといろいろと親切に教えてくれたり、何かあれば、いつも彼らなりにこちらと親しく接しようとしてくださるし、とにかく毎週日曜朝の決まった時間にちゃんと起きてスタンバイしてくださるという、そのお気持ちを大切にせねば、と。

 

彼らの日本語を学びたいという意欲を更にこちらが「大切に育てさせていただき」、日本という国や日本の方々との交流が進めば、何より、と思うのです。

そのためにも、出来るだけ彼らが楽しくお勉強出来るよう、これからも尽力してまいります。

 

そのためには、やはりこちらがベトナムの文化や歴史、社会制度や教育制度、お食事に関することや、ありとあらゆる分野でこのお国のことを学ばせていただき、知り得たことを彼らにお伝えさせていただき、新たに教えていただく……ということをすることが大切かな? と。

 

繰り返しになりますが、とにかく「ベトナムのかただから」とか「技能実習生さんだから」とか、そういう枠組みだけで、彼らを理解しようとしないこと。

確かに、彼らは日本語をお勉強中でいらして、お仕事、もとい、実習生さんとして「日本経済の基礎を支えていてくださるお立場」だけれど、でも、彼らだって、それぞれに母国で生きてこられた、そのかたの歴史があり、ご家族がおられ、積んで来られた学びやキャリア、軍隊のご経験がおありで、お友達もおられて……と、日本では見えない、彼らご自身のこれまでの人生がちゃんと母国にはあるわけなんです。

 

そこに思いをいたしていかないと。

それがそのかたを「全人的に見させていただく」ということだとわたくしは思うのですね。

日本語をお教えさせていただくにしても、そうしたところにまで思いをいたして、ご一緒させていただくこと。

そういう姿勢がものすごく大事だと痛感いたしております。

 

わたくしは日本という国はもう先進国ではないと思っておりますし、寧(むし)ろベトナムのほうがこれからますます経済的に成長してゆかれると思っておりますが、それでも、技能実習生さんとしてせっかく我が国にお越しくださった、そのご経験が少しでも彼らにとりまして、有意義なものとなりますよう、彼らにとっての「日本の、おせっかいな親戚のおばさん」的な立場で、つかず離れず、ほどよい距離感で、これからも彼らのここでのお暮らしをほんの少しでも支えさせていただければと存じます。

それも今のわたくしが天に与えられた大切なお役目、かと。

 

とにかく、日本語のボランティアの先生としては、お若い彼らの可能性を信じて差し上げることが大事!
お若い彼らから、この世代の方々独特のエネルギー、パワーをいただきながら、わたくしもわたくしなりにつねに向上してまいりたいと存じます。

 

・・・

 

最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。

 

● 夢咲璃い(ゆめさき りい) 女性リーダー・女性起業家のための直観コンサルタント