Peggy und Marco Lachmann-AnkeによるPixabayからの画像
つい先日もこちらの記事を拝読したばかりですが……
確かに、今の時代、こちらの記事に限らず、百貨店さまがどんどんなくなっていっているお話はよく聞きますよね?
滋賀の大津にあった、西武百貨店さまも撤退してしまわれましたし……。
他にも、全国各地で百貨店さまが閉店されるというお話は、ちっとも珍しくなくなってしまいました。
わたくしが普段よくお伺いさせていただく百貨店さまと言えば、京都駅ビルにある JR京都伊勢丹さま と、大丸京都店(きょうとみせ)さま のお二つでございます。
京都タカシマヤさま には滅多にお伺いいたしません。
(単に動線の問題で)
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先日、そう、あれは丁度クリスマスイヴの日でございます。
あの日はお昼過ぎにやっと、いつもの、京都のクリニックさまでの診察を終えた後、いつもお世話になっている薬局さまでお薬を受け取り、遅いお昼ご飯をいただいた後、3時間ほど時間が空きました。
この日は午後6時半から行われる、カトリック河原町教会さまのクリスマスの御(ご)ミサに参加させていただこうと思っていたのですね。
当初、行きの電車の車内では、コワーキングスペースさまをドロップイン(=単発で使わせていただくこと)で使用させていただこうかと思っていたのですが、いつもあまりゆっくりと中を拝見していない、大丸さんにお伺いしてみよう、その後、時間があれば、滅多にお伺いしないタカシマヤさんにも……! とふと思い立ちました。
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そこで、まずは大丸さんに。
わたくし、大丸さんと言えば、いつも6階の 文具売り場さま で素敵なカードやお葉書を買わせていただくのみ、なのです。
でも、この日は一度最上階からゆっくりとまわらせていただこう……と思い、工事中でいらした8階は断念して、まずは7階からまわらせていただくことにいたしました。
しょっちゅう京都に行く度に入らせていただいている大丸さんでしたが、7階にお伺いするだなんて、一体いつ以来のこと……? と思いながら、ゆったり店内を歩かせていただいていると、ふと、絨毯(じゅうたん)を置いていらっしゃる売り場さまが目に入りました。
絨毯と言えば、以前、わたくしの大好きな春馬さんが MC を務めておられた番組、NHKさんの「せかほし」、「世界はほしいモノにあふれてる」でもペルシャの回で、絨毯が出てきたのをよく覚えておりましたので、思わず、「わぁ!」と思いまして、その売り場さまに寄らせていただくことにいたしました。
#ペルシャ といえば、#ペルシャ絨毯。最高級のシルク製のものは、見る角度によって輝きを変えます。イランの人々にとって絨毯は、ただ美しいだけのモノではなく、人生に寄り添う“相棒”。何世代にもわたって受け継がれ、家族の思い出が刻まれます。皆さんには、大切な1枚、ありますか? #せかほし pic.twitter.com/MqGK9sZ07n
— せかほし (@nhk_sekahoshi) August 19, 2020
番組の中で出てきたライオンのような(?、というか、ライオン?)のデザインの絨毯があって、「わぁ、せかほしのまんま、やん!」とか思ってニコニコしながら拝見していたら、そんなわたくしに、少しご年配の男性販売員さまがお声をかけてくださいました。
「説明しましょうか?」と親切におっしゃってくださったのですが、わたくしはお買い物に来させていただいたわけではないことを申し上げて、丁重にお断りさせていただくと、「まぁ、まぁ、せっかくですから……!」と、その販売員さまはご親切に様々に絨毯についてご説明を始めてくださったのでした。
最初はなんとなくお話をお伺いしていたわたくしでしたが、何でも一度興味を持ちだすと、様々に質問が湧いてくるわたくし、そのうち、いろいろとその販売員さまに質問させていただいては、お答えいただくという形になっておりました。
絨毯にも本当にいろいろあって、何よりも糸が大事であること、とか、お値段と実際のモノの関係、そして、どういったモノが本当によいお品なのか……といったことまで、様々に。
本当にとてもとても詳しく、様々なことをご説明くださったのです。
販売員さまのお話を聞けば聞くほど、絨毯の世界は奥深く、単にお値段だけで判断出来るものではないことがよーくわかりました。
そして、今は家具でもなんでもすぐ、割とお安い値段のお店や通販でみんな購入してしまいがちだけれど、家具や絨毯のようなものは、本当はじっくりと販売員さまの説明をちゃんと伺って、本当によいモノを、ちゃんとそれにふさわしいお値段をお支払いして購入させていただいたほうが、「安物買いの銭失い」にはならないことなどを痛感させられました。
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その後、今度は4階のエアウィーブさまの売り場の前を通りかかりましたら、そこでもまた大変ご熱心な女性販売員さまにお声をかけていただき(笑)
エアウィーブさまのお品を今すぐ購入させていただこうだなんて、これまた微塵にも思っていなかったわたくしだったのですが、その女性販売員さまがとても親切かつご熱心にいろいろとお話しし始めてくださったので、これまた興味津々、いろいろとお話をお伺いさせていただくことにいたしました。
というのも、以前、テレビ東京さまの「カンブリア宮殿」で、エアウィーブさまの社長さまがお出になられた回を拝見していたこともあり、お品の素晴らしさはそれなりに理解していたつもりでおりましたので、一度ちゃんとお話をお伺いしてみよう、そう思ったのですよね。
その販売員さまは様々に詳しくご説明くださっただけでなく、実際にクッションにも座らせてくださって、エアウィーブさまのお品の素晴らしさを体感させていただくことも出来ました。
そして、わたくしも以前、派遣社員として販売のお仕事をさせていただいていたこともありましたので、エアウィーブさまの販売員さまの接客のご姿勢もとても勉強になりました。
そんなこんなで、この日は御ミサに参加させていただく前に、改めて「いいものは、やっぱり、いい」ということを痛感することとなったのです。
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思えば、いつの頃からか、お洋服も家具でも何でも「安いモノがいい」という風潮が社会全体に広がり、そして、何でも簡単にネットで買えるようになり、百貨店さまのような場で、ゆっくりとお品を見定めて、よいモノを時間をかけて判断して買う、ということ自体が、非日常になってしまったような気がいたしております。
まぁ、もともと、我が家は決して裕福ではなく、百貨店さまでお買い物をさせていただくこと自体が珍しい家庭でございましたので、そもそもあまり百貨店さまにご縁などなかったのですけれどもね。
でも、実際、わたくしも過去、何回か百貨店さまで働かせていただいたこともございますし、百貨店さまは百貨店さまの素晴らしさがあることは充分理解しているつもりです。
それでも、やはり、冒頭の記事にあるように、今の時代、12月のクリスマス前の百貨店さまでも、それほどおひとが溢れている……という状態ではなく……。
今の時代、百貨店さま、というお店の在り方自体が、やはりそぐわなくなってきているのかな? と、いち消費者としてはそう思わざるを得ないところは多々ございます。
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しかし、かといって、なんでもかんでも安いものがいいのか? というと、決してそうでもないと思うのですね。
前述のとおり、家具でさえ、今はネットで簡単に買えてしまう時代。
でも、本当の意味で、よいお買い物をしようと思ったら、そして、それなりに「いいモノ」をいいお値段で購入したいと考えるなら、やはり、それなりの売り場さまでお買い物をするに越したことはありません。
なんでも簡単、楽、速い、安い、ばかりがいいとは限らない、そう改めて思いました。
エアウィーブさまの販売員さまのご説明もとてもわかりやすくて、「なるほどー!」と思うことばかりでしたが、前述の、絨毯の売り場の男性販売員さまのお話はとにかく多岐に渡っておられて、好奇心旺盛なわたくしには、とても楽しかったです!
日本にも佐賀の鍋島(なべしま)や兵庫県の赤穂(あこう)に絨毯の文化があるということも教えていただきましたし。
後で帰ってきてから調べたら、大阪の堺も絨毯の産地のひとつ、なんですよね。
そんなこと、全く存じ上げませんでした。
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結局、いずれの売り場さまにおいても、わたくしはただ「お品をみさせていただいただけのお客」だったわけですが、今回のことは、「ちゃんとお金は賢く使うこと、生きたお金の使い方をすること」ということについて、改めて深く考えさせられました。
エアウィーブさまのお品には、それなりに寿命があるようですが、絨毯の場合、モノによっては、何十年ともつものもあるとのお話でございましたし。
ファストファッション……ではないですが、なんでもかんでも、速く、合理的に、安く手に入れられるものが全てではないんだよなーということをしみじみ考えさせられた、そんな、大丸さんでの滞在でございました。
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その後、結局、タカシマヤさんにまで寄らせていただく時間の余裕がなく、慌ててカトリック河原町教会さまに急ぐこととなったのですが、クリスマスイヴの日に、改めて「本当によいお買い物とは?」「よいお品とは?」ということを考える機会をいただけましたことを、神さま、イエスさま、聖母マリアさまに、そして、お二人の販売員さまに心から深く御礼申し上げたく存じます。
お二人の販売員さま、おいそがしい年末のお仕事、誠におつかれさまでございます。
そして、この度は本当にありがとうございました。
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最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。
● 夢咲璃い(ゆめさき りい) 本気で社会貢献を志す女性起業家のための直観コンサルタント