こちらは、連載 『 Love Yourself 〜 貴女は本当にかけがえのない、大切なひとだから 』の中の一(いち)記事になります。

こちらの連載の目次につきましては、こちらをご覧くださいませ

 

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Dr StClaireによるPixabayからの画像

 

「誇り」と「尊厳」

 

幼い頃から「誇り」だなんて言葉とは程遠い環境にずっとおりましたこのわたくしが、今では「誇り」という言葉をとてもとても大事にして生きるようになりました。

それは、「誇り」こそ自らの芯となり核となるものであり、困難のときも自らを支え、励まし、導いてくれる、強力な援軍となることを身をもって実感しきたからだと思います。

 

わたくしが「誇り」という言葉に初めて出逢ったのは、確か小学2年生の頃でした。

当時熱心に観ていたアニメ「ラ・セーヌの星」(のおそらく再放送を見ていたと思われ)で、囚われの身となったマリー・アントワネットが我が子達にこれから先どんな困難が待ち受けていようが、いつも王族としての誇りを決して忘れることなく立派に在りなさい、と語りかける場面があって。

そこで初めてわたくしは「誇り」という言葉を知ったのでした。

 

「誇り」によく似た言葉に「尊厳」があります。

「誇り」も「尊厳」も、もともと日本の文化にはあまりなかった概念なのではないか? と個人的には思います。

自らを尊び、大事にすること。

自らにとっての生きる美学をちゃんと持って、そこから逸脱しないよう、己を律し、美しく気高く生きること。

わたくしにとって「誇り」と「尊厳」とはまさにそのようなことを意味します。

 

わたくし達はともすれば、世の中に沢山いる多くの人々の中のほんのひとり、という位置づけの中で生きることを強いられがちです。
でも、本当は決してそうではなくて、ひとりびとりが素晴らしい「神の子さん」なのであり、特に女性は天に愛されている「神の国のプリンセス」なのであり、「地上の女神」とでも言うべき尊いご存在です。

おひとりおひとりが自らを尊び、「誇り」を決して失うことなく、最善を尽くし、どこまでも自らを高めることを通じて広くこの世に貢献する生き方を志すなら、どんなにかこの世は美しく花開くことでございましょうか。

かなしいかな、日本はまだまだ女性が生きにくい国です。

そんな国に生きているわたくし達だからこそ、今一度、自らの「尊厳」をちゃんと保ちながら、たった一度きりの人生、自らの「誇り」をかけて、何に注力してゆくべきかをよーく考える必要があるのではないか? と思います。

 

本当に面白いもので、運命は自らをどれだけ大切にしているかによって、いかようにでも変わります。

ずっとまるで自らを(これは敬愛なる中野裕弓さんが以前おっしゃっていた表現のひとつなのですが)「ドアマット」のように軽んじて生きてきたわたくしは、やはりそのような人生しか生きてこられませんでした。

でも、少しずつ自らを尊び、己に恥ずかしくないよう「誇り」を持って生きることを始めてからは、少しずつ、そうしたこともなくなってきているのではないかな? と感じております。

 

結局のところ、どれだけ自分を愛せるか?、大事に出来るか?、で人生は大きく変わってくるのですよね。

「誇り」と「尊厳」、などと申しますと、何やら御大層に聞こえるかもしれませんが、これは人間としてごく当たり前、かつ、とても重要なことなのです。

わたくしは、特に日本の家庭文化のみならず、学校・職場においても、まだまだおひとりおひとりの「誇り」と「尊厳」について軽んじられているような気がしてなりません。

もともと日本の文化にこうした土壌があまりなかったとわたくしは個人的に思っておりますし、それは多少は致し方ないのかもしれません。

けれど、もう時代はとっくに令和です。

いつまでも戦前からの古い、悪しき日本の伝統文化を引きずっている昭和的な価値観はいい加減拭い去らなければなりません。

そのひとつのカギとなるのが、わたくしは個人の「誇り」と「尊厳」をしっかり育てるための教育だと思います。

 

これからはますます国家や地方自治体、或いは、企業・学校など、自分よりも大きな存在を頼れなくなる時代です。

つまり、ひとりひとりがちゃんと社会のひとつひとつの出来事をしっかり自分ごととして考え、自らで物事を判断し、自らの足でしっかりと立って生きてゆくことが求められる時代です。

そんなときに、まずしっかりと自己に対する「誇り」と「尊厳」を持つことは何よりも大事です。

そして、それはまずわたくし達大人から始めるべきです。

貴女にとっての「誇り」とはなんですか? 

「尊厳」とは何ですか? 

一度じっくり時間をとって考えてみられてくださいませね。

そこから全ては始まるのです。

 

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連載 『 Love Yourself 〜 貴女は本当にかけがえのない、大切なひとだから 』

 

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