ろくでなしか、人でなしか。日本人とは言えない日本人。a | barsoのブログ

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 渋谷の忠犬ハチ公が外人旅行客に大人気です。

 なぜ人気になったかと言えば、リチャード・ギア主演『HACHI 約束の犬』としてハリウッドでリメイクされたのと、東京渋谷必見の観光スポットとしてハチ公像がSNSでシェアされているからでしょう。

 でも、そもそもの原因は、亡くなった主人をハチ公が約10年間も渋谷駅で待ち続けたからです。
 「忠義」という自己犠牲を伴った、相手に尽くす「利他的な愛」は、個人主義が流行るこのご時世でも多くの人々の心を打つのでしょう。

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 でも、その忠義心を知られる前は、浮浪犬のようにいじめられたそうですよ。

 生まれたときからろくでなし。なぜならぼくはハチだから。(笑)

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 「ろくでなし」は「六でなし」ではなく、「陸でなし」と書きます。
 「陸(ろく)」は、陸地が平らなことから、物や性格が真っすぐなさまを意味します。信長時代の日葡辞書に「ろくな道=平らでなだらかな道」と出ていて、「陸でもない」は、平らでない、傾いている、まともでないという意味になりました。  現代の建築用語でも、平らな屋根を「陸屋根(ろくやね)」、水平の基準となる墨の線を「陸墨(ろくずみ)」と言うそうです。

 
 越路吹雪『ろくでなし』。原曲はアダモが作詞作曲した“Mauvais Garcon(不良少年)”。

 なお、「陸」と「六」の音読みは、どちらも、呉音で「ろく」、漢音で「りく」です。漢音は7~8世紀に遣唐使や留学僧らが学んで入ってきた読みですが、呉音はそれより早く入ってきています。東京文京区の庭園『六義園』を「りくぎえん」と読むのは漢音読みなのですね。

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 世の初めからろくでなし。なぜならあたしはうみだから。

 旧約聖書の冒頭の書『創世記』は地球創造の書です。神は最初に「地球に乾いた所が現れよ」と言って、乾いた所を「」と呼び、水の集まった所を「」と呼びました。そして陸と空と海に適した生き物を造ったあと、最後に人間男女を造り、「生めよ、増えよ、地に満ちよ、地を管理せよ」と命じ、そうして「神が造ったすべてのものを見られたところ、それは、はなはだ良かった」と記述されています。(創世記1:9-13; 20-28; 31)

 ところが、その最初の人間アダムが「禁断の木の実」を故意に食べて「エデンの楽園」を追い出されて以来、人の住む全地は邪悪な者どもが闊歩し、多くの人間が迷い歩く所になりました。
 預言者イザヤは、「悪者どもは、荒れ狂う海のようだ」と譬え、「静まることができず、水が海草と泥を吐き出す」と言いました。(イザヤ57:20)
 イエスの兄弟ヤコブは、「疑う人は、風に吹かれて揺れ動く、海の大波に似ている。そんな人間は二心の者であって、そのすべての行動に安定がない」と述べました。(ヤコブ1:8、ユダ4-13参照)

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 世界は絶えず揺れ動いています。いま多くの人々は、絶えず世の潮流に流され、マスコミやネットの起こす波浪の中を(ある方向に)泳がせられている、と思ったことはありませんか。
 特に日本の政治家は、日本と米中の権力者の顔色をうかがい、治安の悪い欧米で施行されている法律や大衆迎合の政策を安易に打ち出すなど、確たる信念と道筋が定まってない人が目立ちます。
 このたびの自民党総裁選でも、日本列島を強く豊かにするという "揺れない軸" を打ち出している骨のある立候補者は、九人中ただ一人だけでしょう。
 と思っていたら、27日(金)の決選投票で、その高市さんが大逆転されるとは、まったく予想外でした。そうなったのは相当の力学、すなわち自民党のリベラル勢力(高市嫌い)が強かったということでしょうか。石破ショック。日本列島が劣等化しそうです。

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 上から目線のろくでなし。なぜなら自分の生まれた国を悪く言う。

 メディアも社会に邪悪な風を吹かせています。直近の例を挙げれば、TBS『サンデーモーニング』の青木理という常連ジャーナリストが、12日配信の動画投稿サイトで、司会者の津田大介氏の「人々はなぜ自民党に票を入れ続けるのか」という問いに対し、「ひと言で終わりそう。劣等民族だから」と発言し、二人で笑い合ったと報道されています。
  https://news.yahoo.co.jp/articles/b86cfc71fe1388d3c0df9d62a9b417b31c94093e
 そんなリベラルの特徴は、日本人はろくでなしの劣等人種だ。しかし自分は一般日本人とは違う優秀人種だと思って得意になっている狭量高慢な独善エリート思考で、日頃なにかと "日本下げ" にいそしんでいることです。その心は 渋谷のハチ公以下ですから、いぬでなし、いや、ひとでなし、でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

「忠義」とは、主君や国家に対し、真心を尽くして仕えることですが、外からの強制や義務感だけでは続きません。ハチ公は主人没後も、毎日のように朝夕、渋谷駅に通っていますから、主人からかわいがられ、主人を大切に思っていたことが分かります。そう考えると、日本人をヘイトして喜んでいる日本人の精神構造はどうなっているのでしょう。彼らには基本的な同胞愛と祖国愛が欠落しています。 ハチ公の話は「戦争中の "忠義" 宣伝のために利用されたのだろう」という異説がありますが、そうではないとする関係者の反論もあります。→Wikipedia
※写真はWikipediaから。画像はのImage Creatorによります。