「free/フリー」には自由と禁止の意味がある。a | barsoのブログ

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世の中に人生ほど面白いものは無し。いろいろな考えを知るは愉快なり痛快なり。
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 アメリカで"DRUG-FREE ZONE ドラッグ フリー ゾーン と表示された看板を見て、ほう、ドラッグ自由地域かと思ったら大変なことになる。
 ここでドラッグをやったら即、お縄頂戴、否、手錠カチャッだ。

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 ●『free』には、「自由」とは正反対の「禁止」という意味もある。
  『free』は古英語の「freoh」に由来する。元は「自由」とか「解放されている」という意味だったが、転じて「あるものが存在しない」という意味でも使われるようになり、時間が経つにつれて特定の文脈では「禁止」という意味で使われるようになった。
 だから「DRUG-FREE」とは「ドラッグが存在しない」こと、つまり「ドラッグ禁止」という意味になる。
 同様に「Alcohol free」はアルコール禁止、「Smoke free」は喫煙禁止、「Car free zone」は自動車禁止地域(歩行者天国)という意味になる。
 だからブログに「リンクフリー」と書くと、英語を話す人には「リンク禁止」なのかと思われるかもしれない。

 ●『free』には、「~を含まない・除いた(=ゼロ)」の意もある。
  「Sugar free」は無糖、「Caffeine free」はカフェイン無し、「Stress free」はストレス無し、「Barrier free」は障壁除去、「Tax free」は免税の意となる。

 ●『free』には、「無料・タダ」の意もある。
 カフェやコンビニにある「Free wi-fi」はwi-fi無料接続、「Free parking」は駐車無料、「Free shipping」は送料無料の意。
 なお、衣料品の「フリーサイズ(サイズ1種類のみ)」は英語では「無料のサイズ」の意だ。遊園地や交通機関の「フリーパス」は「乗り放題」ではなく、英語では「無料切符」の意。

 ●禁止か無料か分からないときは、「free」が前にあるか後にあるかを見る。
 『free』が前に来て「Free alcohol」なら「無料の酒」の意になり、
 『free』が後に来て「Alcohol free」なら「アルコール禁止」となる。
 覚え方は「前方オーライ、バックは禁止」とか、ご自分で考えてみてください。

                 ●

  『自由』は「タダ」や「したい放題」だけではなく、「代償」が伴う。
 もしロビンソン・クルーソーのようにたった独りで無人島で暮らしているなら、何をしようと一切自由だ。理性や倫理に従わず、それこそ「欲望」のまま自由勝手に生きても問題にはならない。
 しかし他に人がいるならそうはいかない。小野田少尉は、ルパング島の住民に見つからないよう、自ら20年以上も行動の自由を制限した。

 そして自由と解放は「タダ」というわけにはいかず、日本政府は費用を払った。
 残留兵士捜索のために延べ1万7,270人を動員し、9,021万円もの国費を掛けた。
 また小野田さんら元日本兵が現地の住民を殺傷したため、帰国に際してはフィリピンに見舞金として3億円を出した(小野田さんを悪く言うつもりは無し)。
 そのように「自由」を得るには制限や代償が必要とされることもあるのだ。

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  https://www.47news.jp/6949868.html


  『自由』がひと様に迷惑を掛けるなら、「禁止」も必然となる。
 極論すれば、『自由』とは麻薬でも賭博でも深酒でも何でもまったく自由にしてよいことだが、ただし、そうしたことがひと様に迷惑を掛けるなら、「自由」を制限したり、禁止する必要が出てくる。
 なのに「自由」とか「多様性」「ジェンダー解放」といった麗しそうなフレーズに酔って、「自由」という特権を野放しにしていると、必ず社会の秩序が破壊される。
 来日した旅行客に言わせると、日本の街は世界では例外的にきれいだそうだが、いま先進国の都市はますます汚くなり、街の治安はひどくなり、一部はおぞましいゾンビタウンになっている。

 2023年1月31日から3年間、一部の薬物を非犯罪化したカナダのブリティッシュコロンビア州。
 
 「ASA MAGAZINE」https://00m.in/HYFRF 


 現代では『自由』は、誤用され、悪用され、「不自由」を拡散している。
 日本国民のことを第一に考え、生活が実際に良くなっていくのであれば、多少右寄りでも左寄りでも別に構わないと思うが、ただ、「自由」を声高に標榜する左側(のメディアや識者)のほうは嘘を言ったり、過激な行動に出る傾向がかなり目立つ。
 「表現の自由だ」と言って他者を強く中傷誹謗するが、自分が批判されたら「ヘイトだ差別だ」とダブルスタンダードを振り回すような人は『自由』という言葉を悪賢く使っている。

 先の東京15区の衆院補選では、他陣営の候補者を追い掛け回し、マイクで例えば「飯〇 陽 48歳、俺ともチューしたいのか、欲求不満か、ヘイヘイヘイ」とゲスなチンピラ言葉で罵った候補者とその党代表がいたが、それでも「言論の自由の範囲内だから問題ない」と居直っている。彼らは『言論の自由』を悪用した暴力団で、心が鈍いを通り越して、心が甚だしく悪い(彼らは開票後に逮捕された)。

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 さらに驚くのは「つばさの党も質問する権利がある。質問に答えないで逃げた候補者は政治家の資格がない」と言い、彼らを警察が取り締まったことを「弾圧」と言った野党党首がいることだ。しかしその党首の話だけを聞いていると、「逃げた立候補者が悪い、政府も弾圧して悪い」と思えてくるので、何事も両方の意見をよくよく聞いたほうがいい。https://www.youtube.com/watch?v=WyWWsKFduEg


 大手マスメディアの意見を正しいと思うのは『自由』な判断とは違う。
 まもなく都知事選が始まるが、メディアでの露出度や知名度と、国政政党の支援が強いかどうかで決まる現実がある。マスコミは知名度の高い二人だけをとり上げているが、両者には以前から虚偽の疑惑が付きまとっている。


 噛みつき種の赤いキツネ氏については、公約に無いことを実行しそうなのが恐ろしい。自衛隊解消と日米安保廃棄を掲げる共産党の全面支援を受けるので、もし都知事になれば日本の中央に赤っぽい首都が誕生する。
 とぼけ種の緑のタヌキ氏は、ぜひとも出馬し、出馬したら元側近に学歴詐称で訴えられることになっているので、堂々と裁判で身の潔白を証明してほしいものだ。

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  2018~19年にかけて東洋水産が赤と緑の人気投票を実施。この時は赤の勝利だったが。

 しかし、心の鈍さ、心のふてぶてしさが目立つ政治家は好きになれませんね。