世の中には、頭が良さそうで、じつは頭が良くないことがあります。
最近では、埼玉県自民党県議団の『子ども放置禁止条例』が筆頭でしょう。
国会で強引に通された『LGBT理解増進法』もそうです。※
この二つの共通点は、ごく一部の人には利点があるとしても、その他の圧倒的多数の人には迷惑や被害になることがまったく考慮されていないことです。
提唱者は「差別／虐待禁止だから正しい」「瑕疵はない」として胸を張っていますが、実際には大変な不平等社会を作る悪法であり、大局的な視点に欠けた「頭」の悪さが如実に露呈されています。
というわけで「頭」の良さは非常に重要です。そこで『雨ニモマケズ』シリーズの第11弾。「頭」の字が含まれる言葉を無闇矢鱈にくっつけました。
雨にも負けず頭を上げ
風にも負けず頭をもたげ
雪にも夏の暑さにも負けぬ頭寒足熱頭脳明晰
丈夫な体をもち頭をしぼり
欲は無く頭まっしろ船場吉兆頭髪凶兆
決して怒らず頭一つ抜ける出世頭は教頭地頭
いつも静かに笑っている御頭が弱い
一日に玄米四合と頭隠して尻隠さず
味噌と少しの野菜を食べ頭を掻いてオカッパ頭
あらゆることを頭に来て頭が古い石頭
自分を勘定に入れずに頭が固い金槌頭
よく見聞きしわかり頭でっかち頭が切れる
そして忘れず頭をひねり頭の体操
野原の松の林の陰の頭の上の蠅を追い
小さな萱ぶきの小屋にいて頭を冷やす
東に病気の子供あれば頭を突っ込み頭打ち
行って看病してやり頭をかいて頭割り
西に疲れた母あれば頭を垂れて頭を抱え
行ってその稲の束を負い頭が重い巨頭
南に死にそうな人あれば頭を抱えて頭を振る
行って怖がらなくてもいいと頭ごなしに言い
北に喧嘩や訴訟があれば頭に血が上り
つまらないからやめろと言い怒り心頭頭を撥ねて頭突き
日照りの時は涙を流し頭から湯気を立て
寒さの夏はおろおろ歩き頭を丸めて平身低頭
みんなにでくのぼーと呼ばれ頭を低くし
褒められもせず頭角を現す羊頭狗肉虎頭蛇尾
苦にもされず頭を押さえて頭痛鉢巻
そういうものに頭を悩ます頭蓋骨
わたしはなりたい頭が痛い饅頭こわい
蛇足ながら、御頭が弱いは「おつむがよわい」と読み、頭を垂れるは「こうべをたれる」、頭を振るは不承知の意で「かぶりをふる」と読みます。
頭は「かしら」と読めば、一団の人々を統率する長の意で、英語の "head" にも "権力の長、首領、主席" の意があります。
これはつまりは「頭」の良い人が政治や集団のリーダーになるべきであることを示唆しているのでしょう。
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言うまでもなく「頭の良い」政治家の条件には、お金や野心ではなく、何よりも国民全体の安全と幸福を第一にする理念と行動力があることを含みます。
いま頭の良い政治リーダーと言えば、広島県安芸高田市の石丸伸二市長（41歳）が話題の人になっています。
ここは河井克行元法相による大規模買収事件で有名になった市で、石丸氏は３年前に新市長に選ばれた元アナリスト（分析・予測の専門家）です。
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石丸市長と市議会議員とのやり取りは、「半沢直樹とリーガルハイを足して３で割った面白さがある」と言われ、６日間で230万回も再生されたYouTubeもあるほど全国的に大注目されていますが、いまなお多数会派の議員らは、建設的な議論はせず、もっぱら市長を蹴落とすための質問や反対を繰り返して恥を晒しています。
一般に「地方議員は起立して着席できる体力があれば務まる仕事だ」と言われますが、安芸高田市や埼玉県の議員らの発言を聞いていると、自戒改善の念がなく、むしろ彼らの存在こそが社会の害悪であり、税金の無駄遣いと思えてきます。
一事が万事。国壊議員も痴崩議員も「頭」の悪さをはっきりと表しているのですから、選挙では誰に投票するか、有権者のほうの頭のレベルも問われそうです。
《備考》―――――――――――――――――――――――――――――――――
※LGBT理解増進法は理解増進だから良いと思っている人がいるので補足します。問題はT（トランスジェンダー）で、男性器のある男が「自分は心は女だ」と口で言えば女性と見做せという法律ですから、女子トイレや女子スポーツ競技ではその他の女性がみな被害や不利益を受けます。欧米ではトランスジェンダーの入室や出場を拒否したら訴えられて停学や解雇になった事例があり、小学生に（人体模型を使って）同性愛の理解増進などさせるなと父兄らによる反対デモも起きています。
☆画像はMicrosoft Bingによる生成AIを利用しました。
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