こんにちは
HI-GARAGEです
前回に引き続きS様の《ダイワ》12キャタリナ5000H※1台目
整備後半レポートとなります
・ノブキャップの噛み込み固着
・ボディ固定ネジの異常接着
どちらも強敵でしたが、なんとか分解できました
固着以外は大きな不具合は無かったので、洗浄&注油で解決できそうです
洗浄&組上
洗浄前のドライブギアベアリング
左右でグリスの色が違います
緑だったり、紫だったり、黄色だったり…
D社リールは時期によってグリスの種類が違います
ベアリングを洗浄機にかけます
洗浄後の点検にて、、
・ラインローラーベアリング…2個
・ローターナットベアリング…1個
・オシレートギアベアリング…1個
・ピニオンギアベアリング…1個
以上5点が回転不良となっていました
該当ベアリングは新品交換させていただきました
その他のベアリングはグリスを充填して再使用します
ベトベトのクラッチも洗浄機にかけます
乾燥させて、、
組み直します
ノブキャップのねじ山に、数カ所噛み込んだような形跡がありました
ノブを組みます
固着防止にグリスを塗布して、キャップを締めておきました
スプールを組みます
洗浄後のドラグパーツ
ドラググリスはUTDグリスを使用
しっとり塗布します
ローターを組みます
洗浄後のパーツ
グリスを塗布します
貴重品のパッキンを慎重に組んで、、
動作良好になりました
ボディにパーツを組んでいきます
カム溝もきれいです
摩耗かマシンカット痕か、、組まないと分かりません
ピニオンギアとメインシャフトをベルハンマーで馴染ませます
グリスを塗布して蓋をします
シャフトを入れます
ポン!
シャフトの上下動はスムーズです
ギアグリスはDG04を使用
シムはそのままで様子見します
クリアランスが変化していますね
キツくなっているので、マイナス方向で調整します
0.05mm⇒0.1mmでちょうど良さそうです
クラッチを載せて、、
クリアランスも巻き心地もOK
本組していきます
防錆対策にグリスを塗布しておきます
ここまできれいな機体はめずらしいです
マグシールドを戻して、、
合いマーク確認ヨシ
※お預かりから一週間ほどでご返却出来ました
完成しました
整備前の巻きの重さやゴリ感も解消し、シルキーな巻き心地に良化しました
状態もよかったので、新品に近い状態まで戻りました
これならまだまだお使いいただけると思います
整備のご依頼・ご相談をお待ちしております
■ご注意■
✓ダイワ製リールの主要部品(ギア・クラッチ)のほとんどが修理対応品となっております
✓該当パーツを交換する場合は、メーカー様にお送りして交換作業を挟む必要があります
✓当店では洗浄・注油でなるべく再使用するスタンスですので、仕上がりが十分でない場合がございます
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