本日第31回山陽女子ロードレース大会 が岡山市にて開催されました。
ハーフマラソンに出場したホクレン女子陸上部所属
の赤羽有紀子
1時間9分56秒で連覇を果たしました。
連覇達成のVサインフィニッシュ!
沢山のご声援、お祝いのメッセージやメール、本当にありがとうございました(^_^)v
昨年大会新記録で優勝した相性の良いこの大会。
しかし、今大会のレース前のコンディションは、昨年と比べると完全に練習不足であり、痛めていた足の甲にも不安が残っているという状況でした。
実は岡山に入ってからも、何人かの関係者の方から
「なぜ出場させるのか?」
と問われました。
状態が悪いならば、レースを回避する。
それも一つの選択ではあります。
先週の実業団駅伝での走りも不本意なものであり、足の回復状態のこともあり欠場も考えていましたが、有紀子と話し合って出場を決めました。
思うような結果がまったく残せていないこの2012年をこのまま終われない。
練習は積めていないが、せめて来年につながる走りをしてから年を越したい。
そういった想いを胸に、岡山に入りました。
スタート直前。
とてもリラックスしていました。
不安以上に「今年最後のレースでどれだけ積極的に勝負できるだろう」
スタート直後。
トラックからロードに出るまでに先頭に立つと、本人の覚悟は決まったそうです。
岡山に入ってから、河川敷を利用してかなりスピードを上げた刺激を入れました。
体調は良い。
体も動く。
ただスタミナは・・・
先月の横浜国際女子マラソン以降、一度に20km以上走れた日は一度もありませんでした。
ポイント練習も、実業団駅伝前に2,3強度の弱いスピード練習をどうにか消化したのみ。
それでも前年優勝者であり、大会記録保持者としての意地もあります。
質の高い練習が出来ていなかったこともあり、13km手前のスパートにはキレがなく、後続を引き離すことができませんでした。
この時には先頭集団は3選手に絞られていましたが、その状態が18km付近まで続きました。
残り3kmを切ってから、陸橋の上り坂を利用して再度スパート。
ここでようやく勝負が決まりました。
最後の力を振り絞ってスタジアムへ。
レース終盤、誰もが一番苦しい場面で勇気を持って仕掛けられたことが勝因です。
2012年最終レースでようやく笑顔が(^_^)v
2012年の出場レースは、今日まで一度も笑顔でのフィニッシュがありませんでした。
納得のレースをさせられないどころか、満足な状態でスタートラインに立たせられていませんでした。
すべては指導者の力不足です。
次々に発生するアクシデントへの対応が、後手後手に回ってしまい、悪い流れを断ち切れずに時間だけを経過させてしまったことが不振の1年となってしまった原因だと考えています。
私の先を見通す能力、判断力がまだまだ足りないということだと思います。
「ロンドンオリンピックで最高のパフォーマンスを発揮したい」
その大きな大きな目標を達成することができなかったこの2012年。
二人での取り組みを始めて、最も苦しんだ1年だったと言えます。
走ることをすぐにやめてしまうならば、競技者である間に受け続けなければならないすべての重荷から解放されます。
強い気持ちで追い求めていた夢が破れた今年、私は有紀子がその選択を選ぶことも覚悟していました。
先に進む為には・・・
今年で33歳。
当然、競技者としての引き際も考える年齢です。
走ることが好き。
走ることが仕事。
走ることで頂点を目指したい。
しかし、競技者の人生は、それだけがすべてではないわけです。
切り開くのも、幕を閉じることを決めるのも、自分自身。
ただ、有紀子は自分自身の競技生活に対して、まだ納得できていない部分、応援・支援して下さっている方々へ見て頂きたい走りがあるのだと思います。
来年2013年は、復活を懸けての年になるのかと思います。
実業団駅伝もマラソンも、良いレースができなかった2012年。
来年は、その両方で納得の走り、納得の結果を残すことが目標です。
長くなってしまいました。
最後まで読んで下さった方、ありがとうございます(^_^)v
選手本人の気持ちが上手く伝わっていると良いのですが・・・
岡山滞在中、沢山の指導者の方々からアドバイスを頂きました。
心に残る言葉がいくつもありました。
ありがとうございます(^_^)v
今年は久しぶりに年末年始を栃木の自宅で過ごす予定です。
まずは体のケアが優先になりますが、娘との時間も大切にしたいと思います(^_^)v