本日行われた名古屋ウィメンズマラソン2012
赤羽有紀子(ホクレン)は、2時間26分08秒で8位という結果でした。
沢山のご声援、本当にありがとうございました!!
優勝を目指してスタートラインに立ちましたので、8位という結果に笑顔のフィニッシュとはなりませんでしたが、すべての力を出し切ってくれました。
表彰式での一枚。
今日は、遠方から直接現地に応援に来てくださった方々、テレビで応援してくださった方々、メールや電話で激励してくださった方々、本当に本当にありがとうございました。
残念ながらこのレースで「オリンピック代表を確実なものにする」という目標を達成することはできませんでした。
今日の結果に関しては完敗です。
優勝争いをする為の準備が不足していました。
レース後に会見の要請があり、これまでの取り組みの話をさせて頂きましたが、1月後半からレースまでの間は、厳しい状況続きとなってしまいました。
故障させてしまったのは、私の管理能力の甘さが原因です。
最後の40km走(2月10日)以降、レースまでの間に消化できたポイント練習は2回だけでした。
しかし、その2回の練習でペースを上げられる兆し、戦える兆しが見えました。
「この状態の上がり方ならば勝負」という気持ちになったのです。
これは上手く説明できませんが、オリンピックというものを呼び込む為の目に見えない力、勢いだったのかも知れません。
しかしながら、質も量も絶対的に不足しているという事実は変わりません。
覚悟はしていましたが、レース序盤から先頭集団の中でかなり苦しい表情を見せていました。
まず体がレースペースに馴染むまでが最初の勝負所でした。
有紀子は、娘が最初に応援してくれる20kmポイントまでは、後のことを考えずに絶対に離されないで行こうと決めていましたので、途中何度も苦しくなりながらも、必死で集団に食らいつきました。
10kmの給水ポイントでアクシデントがありましたが、それには冷静に対応できていました。
応援ポイントで娘の顔を見ると少し落ち着いたそうです。
しかし20km以降も、2~3km毎に苦しくなる状況を繰り返していましたが、ペーサーが離れてからペースが大きく落ちた為、25km以降は5~6kmは落ち着いて走れていました。
33km前後でレースが動き出し、上り坂で一旦離されるも、力を振り絞りもう一度先頭集団に追いつきます。
これが赤羽有紀子にとって、今日のレースの最後の見せ場だったと言えます。
その後は徐々に先頭から離されてしまいましたが、最後の最後までレースをあきらめることなく、力を出し切りました。
繰り返しになりますが、今日のレースは完敗です。
フィニッシュ直後に全身が痙攣していましたが、初めてのことでした。
レース序盤から苦しんだ初めてのマラソンだったと思います。
それでも2時間26分08秒というタイムで走り切ってくれたことに
「本当に良く頑張ってくれた」
「無事に帰ってきてくれて良かった」
心底お疲れ様という気持ちです。
過去、準備がきちんとできずに臨んだマラソンは2回。
ベルリン世界陸上と2010年の大阪国際女子マラソン。
結果は脱水症状の惨敗と、途中棄権でした。
今回もそれら2レースと同じような結果になってもおかしくない練習消化状況だったわけですが、粘って粘って最後まで前を追う姿勢で走り切ってくれました。
1年前、2年前と比べて、間違いなく地力がついたなと感じさせてくれる走りだったと思います。
世界陸上後の練習再開からここまで休まず頑張ってくれました。
まずはゆっくり体と心を休めて欲しいと思います。
娘と過ごす時間も十分に作りたいと思います(^_^)v
ブログの更新は不定期になってしまうと思いますが、有紀子が現役を続けている間は、私も記事を書き続けたいと思っています。
多くの方々からの励ましの言葉は、本当に大きな支えです。
ありがとうございます(^_^)v
まだレース直後でじっくり話し合いができたわけではありませんが、前を向いて進む気持ちがある限り、この世界で戦いたいと二人で話しています。
所属先であるホクレン農業協同組合連合会をはじめ、サポート・ご支援くださっているすべての皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。
今後ともよろしくお願い致します。
今日は東日本大震災から1年という特別な日でした。
レース中は、レースに集中させて頂きましたが、レース後は落ち着いて震災のことを考えました。
私達には大きな力はありませんが、この日の大きな悲劇を忘れることなく、またまだ復興は完了していないということを忘れることなく生きていきたいと思います。