第94回日本陸上競技選手権大会 大会最終日、今日も多くのドラマがあり、大変盛り上がりました!!



3年連続で日本選手権2種目(10000m&5000m)に出場した赤羽有紀子。

一昨日の10000m3位に続き、本日の5000mでも3位入賞を果たしました!


≪女子5000m決勝≫

1位 福士 加代子選手 (ワコール) 15’29”80

2位 木崎 良子選手 (ダイハツ) 15’41”40

3位 赤羽 有紀子 (ホクレン) 15’41”96

4位 中村 友梨香選手 (天満屋) 15’46”15

5位 小崎 まり選手 (ノーリツ) 15’49”97

6位 小島 一恵選手 (豊田自動織機) 15’50”29

7位 吉本 ひかり選手 (佛教大学) 15’54”00

8位 稲富 友香選手 (ワコール) 15’57”76


福士選手は2冠達成!

おめでとうございます!!




実は、昨晩ブログの記事を書き更新した後、有紀子の右足膝に違和感が出ていました。

日本選手権へ向けてのトレーニングを急ピッチで行っていたことと、初日の10000mでの走りが原因です。


帯同頂いている上廣先生の治療により間違いなく回復に向ってはいましたが、朝の時点で痛みが引いておらず、出場するかどうかは5000m決勝前のアップが終った時点でも悩みました。


私は昨晩の時点で棄権届を作成していました。

朝の状態が、前日の夜の治療時とさほど変わらない状況であれば、迷わず棄権させるつもりでした。


5000mレース当日の朝、ゆったりとしたJogからスピードを上げたJogでも問題がありませんでしたが、膝を曲げると痛みがあるという状況。

午前中に治療を行い、前日夜よりも、今朝よりも状態は回復に向いましたが、すんなりGOサインを出せない状況でした。

まだ棄権させるか、出場させるか決断できない状況でした。

そして最終的に、アップで速い動きを入れた際も、違和感はゼロではなく・・・。


上廣先生の診断では・・・

昨日よりも大分状態は良いが、まだ完全に問題が無いという状態ではなく、走れば昨日の状況程度に戻ってしまう可能性がある。

しかしながら、5000m1本を走って重いダメージが残ってしまう状況ではないと考えられる。


本人は勿論出場したい。

私は先のことを考えると今回は無理をさせたくない。

さて、どうする??


このような場合、他の指導者の方はどうするのでしょうかね?



私が出した結論

①結果が出せるイメージを描けていること

②アップ時よりも強い違和感が出たら迷わずに途中棄権すること

③私が途中棄権するよう指示を出した場合、必ずそれに従うこと


『この3つがクリアできるならば、スタートラインに立っていいが、どうする?』


有紀子の返答は


『大丈夫、守れます』



『コール終了5分前です』

と、競技役員のアナンスが流れている時、上廣先生に鍼を打ってもらっていました。

1%でも痛みが和らぎ、また痛みが出ないようになるならば、ギリギリまでやれることはやろうと考えた結果の行動です。

着替えはコール地点に行ってから慌てて済ませました。




レース展開に関しては、テレビでの生中継があったので省略させて頂きますが、3000m通過までのスピードは、今の有紀子にとって限界突破のスピードでした。

出場を決めた『覚悟』が強い気持ちとなって現れた結果と言えると思います。


一昨日の10000mと同じ3位でしたが、同じ3位でも今日の3位という結果は、私にとっても有紀子本人にとっても大きな意味がありました。




レース序盤。

今日の5000mでも福士選手(ワコール)の走りが光りました。
笑顔と素直な心 ランナー赤羽有紀子のアスリート日記


ラスト勝負へ。

木崎選手のラストスパートは鮮やかでした。
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一昨日の10000mとまったく同じ顔ぶれ。

今大会、女子長距離で力を示した3選手です。
笑顔と素直な心 ランナー赤羽有紀子のアスリート日記

納得の顔ですね(^_^)v
笑顔と素直な心 ランナー赤羽有紀子のアスリート日記



普段はまずアイシングをさせない私ですが、今日はアイシングをさせました。

いつもはレース後にビールでカンパイですが、膝の状態も考えて今日はノンアルコールビールで・・・
笑顔と素直な心 ランナー赤羽有紀子のアスリート日記


All Photo By ueken



第94回日本陸上競技選手権大会 は、本日をもって無事に閉幕致しました。

大会最終日は、多くの方が競技場へ足を運んでくださいました。

ご声援くださった皆様、本当にありがとうございます(^_^)v

また、大会運営に関わったすべての皆様に感謝致します。

大会期間中、沢山の指導者の方、選手の方とお会いすることができました。

普段田舎で活動している我々にとって、日本選手権のような大きな大会は、陸上関係者の皆様とお会いできる貴重な機会です。

お会いしたかったすべての方にお会いできたわけではありませんでしたが、元気な姿をお見せすることもできましたし、色々とアドバイスを頂くこともできました。


短い準備期間で、若干危険な橋を渡った感のある今回の挑戦でしたが、トライしてみて良かったと思っています。



会場に足を運んで応援してくださった皆様、テレビを通じて応援してくださった皆様、温かいご声援ありがとうございました!!


今季前半戦は、もう少しだけレースに出場してみようと考えています。

6月はこの後じっくり合宿でトレーニングを積み、7月にまた元気な走りを見て頂けたらと考えております。



今後ともご声援よろしくお願い致します(^_^)v