ブログ更新が遅くなりました。

千葉に居る間は考えていた以上にバタバタでした。

今日夕方2009国際千葉駅伝 が開催された千葉から自宅に戻りました。



爽やかな天候の中開催された2009国際千葉駅伝

日本ナショナルチームは見事に・・・


優勝を果たしました!!



簡単にレースを振り返りたいと思います。

日本ナショナルチームの1区(5km)は、この区間を走るのも今大会が3回目という上野裕一郎選手(エスビー食品所属)

日本学生選抜の柏原竜二選手(東洋大学)がスタート直後に飛び出しますが、上野選手は非常に落ち着いた走りで自分のレースを進めます。

一時は4位にまで下がり苦しそうな表情を見せますが、2009日本選手権1500m・5000m2冠のスピードは健在でした。

終盤に追い込みを見せ5000m12分台の自己記録を持つクレイグ・モットラム選手(オーストラリア)にこそ敗れたものの、先頭から9秒差の2位と好発進。

タイムも13分32秒と好記録!

きっちりと1区の役割を果たしてくれました。



2区(5km)を任されたのは小林祐梨子選手(豊田自動織機所属)

昨年この区間で15分08秒という素晴らしい区間新を打ち立てている小林選手は、トップのニッキ・チャップル選手(オーストラリア)をじわりじわりと追い上げ、中盤で追いつき抜き差ってからは徐々に差を広げます。

最後までスピードを緩めずそのまま差を広げ先頭で襷リレー。

自身の区間記録にあと1秒と迫る15分09秒という素晴らしい記録で区間賞を獲得!

小林選手は、1500mの日本記録保持者ですが、この5kmという距離でもかなり高いレベルの安定した走りを見せてくれますね。

1500m、5000mとも更なる自己記録更新に期待がかかる選手ですね。



3区(10km)には竹澤健介選手(エスビー食品所属)が登場。

先頭で襷を受けた竹澤選手は、前半からリズミカルで積極的な走りを見せ2位との差をみるみると広げます。

本調子ではなかったという竹澤選手ですが、29分07秒という記録で2区の小林選手に続き区間賞を獲得!

日本ナショナルチーム独走の流れを作ります。

この区間を29分24秒で区間3位の好走を見せたのは日本学生選抜の矢澤曜選手(早稲田大学)

順位を1つ上げ日本ナショナルチームに続き2位に浮上します。



海岸沿いを走る4区(5km)、日本ナショナルチームは赤羽有紀子(ホクレン所属)が登場。

この日は明確なテーマとして『スピードアップ』を意識してレースに臨んでいました。

前々日に試走をしてコースはきちんと確認していました。

最初の1kmで上り坂がありますが、私は『最初からガツンと行け』と指示しました。

竹澤選手から先頭で襷を受け気持ち良くスタートを切った有紀子は、最初の1kmを3分5秒で通過。

2kmを6分10秒。そして3kmを9分13秒で通過。

映像で見る有紀子の走りは、ストライドこそ伸びていましたが、骨盤の位置と角度、そして腕振りを中心に上半身とのバランスが今ひとつ。

それでも最後までスピードを落とさず15分34秒で区間賞を獲得!(区間タイ記録)

まだ完全復活とはいきませんでしたが、スピードアップのきっかけは掴めたようです。



終盤に急激なアップダウンがある難コースの5区(10km)に登場したのは佐藤敦之選手(中国電力)

世界陸上ベルリン大会マラソンで6位入賞を果たしているマラソンランナーの佐藤選手ですが、駅伝での走りも安定しており、今大会でも魅せてくれました。

後ろを振り返ることなくしっかりと前を見据えガンガン攻めます。

この難コースを28分57秒という素晴らしいタイムで区間賞を獲得!

日本ナショナルチームの優勝を決定付ける好走でした。



6区、2年ぶりの優勝へ向けてアンカーの中村友梨香選手(天満屋所属)がスタートを切りました。

中村選手はこの大会の直前まで海外で合宿をしており、その疲れもあったようですがアンカーとしての役割をきちんと理解した落ち着いた走り。

危なげない走りでアップダウンが続く6区の難コースを走りきり、見事2年ぶりに優勝テープを切りました!!


他にもアンカー6区で素晴らしい走りを見せたのは日本学生選抜の吉本ひかり選手(佛教大学)

実はレース前に選手村で佛教大学の森川監督と学生選手の話をさせて頂いていました。

アップダウンを走るのが得意という吉本選手。

並み居る強豪を抑えての区間賞はお見事でした!



今回の日本ナショナルチームのレース展開ですが、1区を先頭が見える位置でスタートし、2区で先頭に立つ。

3区~5区で差を広げ6区アンカーで逃げ切る。

画に描いたような駅伝レースだったと思います。


表彰式の様子。

1位 日本ナショナルチーム

2位 日本学生選抜チーム

3位 ケニアチーム
笑顔と素直な心 ランナー赤羽有紀子のアスリート日記


レース後の記者会見の様子。
笑顔と素直な心 ランナー赤羽有紀子のアスリート日記



笑顔と素直な心 ランナー赤羽有紀子のアスリート日記


今大会残念ながらサブに回った中尾勇生選手(トヨタ紡織所属)と清水裕子選手(積水化学所属)

2人とも伸び盛りの今非常に勢いのある選手です。

男女の全日本実業団駅伝では、手ごわいライバルになります(^^ゞ
笑顔と素直な心 ランナー赤羽有紀子のアスリート日記



フェアウェルパーティーの様子。

皆リラックスしていました(^_^)v

でも勝利の美酒はほどほどにお願いしますよ!
笑顔と素直な心 ランナー赤羽有紀子のアスリート日記

今大会のMVP選手として・・・

佐藤敦之選手と赤羽有紀子が選ばれました(^_^)v

豪華副賞はなんだったのかな!?



男女で襷をつなぐこの国際千葉駅伝。

海外選手達からもこの『駅伝レース』は本当に楽しいという声を聞きました。

個人的には今後もこの男女混合スタイルで是非大会を継続して欲しいと思っています。




国際千葉駅伝では沢山の方々から温かいご声援を頂きました。

レースの中継所や競技場でも多くの方々から声をかけて頂きました。

ご声援ありがとうございました(^_^)v



赤羽有紀子の次のレースですが、2009年最終レースとなるのは12月13日に岐阜県で開催される全日本実業団対抗女子駅伝です。

今度はホクレンチームの一員として日本実業団の頂点を目指します!!


レースまでの準備期間は短いですが、今回の国際千葉駅伝で復調のきっかけは掴めましたので、更に状態を上げ今年の最終レースをしっかりと走って欲しいと思います。