昨日行われた世界陸上ベルリン大会 女子マラソン。
朝から快晴で、強い日差しが照り付けました。
2回目のフルマラソンとなった世界陸上ベルリン大会。
赤羽有紀子は2時間37分43秒 31位
上記の結果に終りました。
日本勢は
尾崎好美選手が銀メダル獲得!!
加納由理選手が7位入賞!!
藤永佳子選手が14位!
(上位3人の結果で国別団体戦銀メダル獲得!)
現地では、所属先のホクレンの応援団をはじめ、地元の応援団、家族、親戚・・・
本当に沢山のご声援、ありがとうございました。
多くの方々にご声援、ご支援頂いたにも関わらず、期待に応えることができず、本当に申し訳ない気持ちです。
給水地点では、競技の終った選手、選手団スタッフの方々がサポートしてくださいました。本当にありがとうございました。
有紀子は、レース15km過ぎまでは非常に余裕もあり、調子の良さを感じながら歩みを進めていたました。
しかし、20km少し手前から脱水症状を起こし、後半に入り急速にペースが落ちました。
30km以降は足にまったく力が入らず、自分がどのくらいのペースで走れているかも分からない状態だったようです。
レース終盤は、8月に入ってから痛めてしまった右足裏人差し指の下の痛みも再発し、とにかくゴールすることだけを考えて歩みを進めました。
フィニッシュ後は典型的な脱水の状態でした。
強い日差しが照りつける夏場のフルマラソンを走り切った筈の体からは、信じられないことに一滴の汗も出ておらず、すべてが乾いていました。体の中に熱が篭る状態です。
有紀子はこれまで練習も含めて脱水症状を起こしたことはありませんでした。それでも夏場のマラソンでは十分注意が必要であると考え、しっかりと対応してきたつもりでした。
血液の状態、暑さへの慣れ、水分補給、レース前のリラックス・・・
どれも問題なかったと今でもそう思います。
ただ、痛みもなく問題のない筈の足が不安になったり
『期待に応えたい』
『昨年のオリンピックのリベンジを』
そういった想いが、見えない圧力となっていたのかも知れません。
半年という長い期間をかけて積み上げてきたものが、レース中盤で早くも崩壊しました。
私は必死に前に進もうとする有紀子に、ただ声をかけることしかできませんでした。
この2年を振り返ると、どうしてもこの夏場のレースだけ、本来の走りができていません。
今回は、昨年の北京オリンピック前とは比べ物にならないくらい余裕を持ってスタートラインに立てた筈です。
多少のアクシデントはありましたが、それでも上位争いができる状態を作れた確信がありました。
しかし、結果はレース中盤から脱落しての31位。
これが現実です。
私はまだ現実を受け止められていない部分があり、今すぐには頭の中を整理できそうもありません。
ただ、有紀子本人も私も
『2012年のロンドンオリンピックに挑戦する』
その気持ちだけは揺らいでいません。
今は少しお休みを頂き、心を落ち着けてから、もう一度この半年を振り返ってみようと思います。
今回世界陸上に参加したことで、学んだことも沢山あります。
マラソンの指導者の方々からも、色々とアドバイスを頂きました。
あるマラソン指導者の方からレース後に言われました。
『こういった経験をして強くなっていくんだよ。大切なのはここから這い上がれるかどうか。一回くらいどん底も経験した方がいい。どん底から這い上がってこそ、本当に強い人間になれる。そうして大人にななっていくんだよ。』
自分達の気持ちが消えない限り、目標に向かって走り続けることはできる。
時間の経過と共に、様々なことが変わっても、自分達の気持ちは大切にしよう。
そう話しました。
経験を積み、新しいことも学習し、もっともっとレベルを上げなくてはいけません。
そう思いました。
まずは心と体を元気な状態まで回復させ、この状態から一歩ずつ這い上がっていきたいと思います。
ブログを少しリニューアルしました。
ブログタイトルは、有紀子の希望で変更致しました。
次の更新はまったく未定ですが、早く気持ちの整理をつけて、また次なる目標に向けてのスタートを切りたいと思います。
長文にお付き合い頂きありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
専任コーチ 赤羽周平
<以下赤羽有紀子より応援してくださった皆様へ>
いつも応援してくださている皆様へ。
昨日はご声援ありがとうございました。
この日の為にしっかりと準備をしてきて、レースも精一杯頑張りましたが、応援してくださっている皆さんの期待に応える走りをすることができませんでした。
本当に申し訳ありません。
悔しくて悔しくて、その気持ちだけが強く残っています。
結果は結果としてきちんと受け止めています。
それでも、昨日まで取り組んできたことが間違っていたとは思っていません。自分のスタイルを貫いてこそ、本当の笑顔でゴールできると信じているからです。
沢山のコメントやメッセージありがとうございます。
レース後昨夜は眠れず、皆様からのメッセージを読みながら、このマラソンに向けてやってきた日々を振り返っていました。
今の自分の競技生活があるのは、所属先の理解と支援、家族や友人のバックアップがあってこそです。
成績が伸び悩み、一度は走ることを完全に辞めようと思ってから、今のように世界大会に出場できるまで成長できたのは、この競技スタイルなり、自分らしく素直な気持ちでトレーニングに集中できているからだと思います。
我がままを言っているのは分かっています。このスタイルはすべての方に理解してはもらえないかも知れません。
それでも、私は自分の信じる方法でこれからも夢に挑戦したいと思います。
こんな私ですが、これからもご声援よろしくお願いします。
ランナー 赤羽有紀子