頂いているご質問に対する
『お答えします』 第2弾!
3月3日の記事にコメントでご質問頂いた件です。
①「鉄分」のためにコーヒーを飲まない・・の記述ですが、コーヒーは鉄分摂取に悪影響があるのでしょうか。
私は1日に2杯はコーヒーを飲んでおり、少々気になりました。
お手すきの時にでも説明があればうれしいです。
3月5日の記事にコメントでご質問頂いた件です。
②赤羽選手は基本的にデザートというか甘い物はたべないのですか?
また、他に食事について気をつけている事がごさいましたら教えて頂きたいです!
というご質問を頂いておりました。
①
【鉄分吸収とコーヒの関連性について】
コーヒーの成分の中には、鉄分の吸収を妨げてしまう【タンニン】という成分が含まれています。
(厳密には、たんぱく質やアルカロイド、金属イオンと結合し、難溶性の塩を作る性質をもつ化合物の総称のようですが、私は科学に詳しくありませんので、ここでは一般的な呼び方であるタンニンとさせて頂きます)
せっかく頑張って摂取した鉄分でも、食後すぐにタンニンが含まれる飲料水(緑茶やコーヒーなど)を飲んでしまうと、鉄分の吸収率が大幅に下がってしまうそうです。
(この件に関しては、様々な見解が存在しています)
(また、鉄分吸収後1時間~2時間程度時間を空ければ、吸収の妨げにはならないようです)
有紀子は通常1日2回の練習スケジュールですから
『食後2時間空けて、いざコーヒーを飲んで練習』
というわけにもいきません。
鉄分(鉄分の吸収性に優れているヘム鉄)を効率良く摂取するには、豚・鳥・牛等のレバー(動物性)の摂取が最も良いと考えています。
(動物性以外にも、ひじきや豆腐、ほうれん草など他にも鉄分が含まれている食品は沢山あります)
(また鉄分補給と共ににビタミンCを摂取することで、鉄分の吸収率を上げることができます)
ちなみに私もコーヒは大好きです(^^ゞ
1日2杯程度飲んでいます。
(私はまったく貧血ではないので、食後のコーヒーは特に問題はないのですが・・・)
そこで『貧血気味だけど、コーヒーは飲みたい!』という方へ。
①食後すぐではなく、食間にコーヒーを飲む(できれば前後2時間以上空ける)
②ノンカフェインなどの(タンニンが限りなくゼロに近い)コーヒーを飲む
③鉄分補給と同時にビタミンCの摂取も心がける
④タンニンはよく焙煎する程減少する傾向にあるようです。
その為『深煎り』(イタリアンロースト)にすると、かなりタンニンが減少するようです。ですから、食後にする飲む場合は、深煎りコーヒーを選んで飲むと良いかも知れません。
(*栄養学に詳しい方に聞いた話ですが、科学的根拠は確認しておりません)
上記のような対応が考えられます。
結婚前までの有紀子は、激しい練習が続くと、貧血状態陥ることが多い体質でした。
それでいて、鳥や豚のレバーを食べることを苦手としていました。
結婚後、競技力向上の為の体質改善として、貧血解消は最優先すべき課題と考えました。
『私の血のにじむような努力によって!?』今ではほぼ毎日レバーを食べるようになりました。
それ以降一度も貧血にはなっていません。
(合宿中もどうにかしてレバーを手に入れています)
(鉄剤などの薬は一切使用しません)
(激しいトレーニングが続く合宿後やレース後には、血液検査を行って体の状態を確認しています)
激しい運動をされる方で、貧血も心配な方。
コーヒーの飲み方一つ気をつけるだけで、競技力向上(体への負担という意味でも)にも影響があるかも知れませんよ(^_^)v
spicy curryさん、このような回答ですが、参考になりましたでしょうか?
今回の回答ですが、上記の考え以外にも様々な見解があると思います。
少し前に言われていた『鉄分補給とタンニン』の関連性は、今では少しずつ変わってきているという説もあるようです。
上記に書いた内容は、私がここ数年の間に、栄養学の勉強会やシンポジウムなどに出席した際に聞いたお話などを元にしています。
②【赤羽有紀子の食生活について】
まず、ブログの内の有紀子のプロフィール内にもあります通り、赤羽有紀子は甘い物が・・・
大好き!!
ケーキやアイスは大好物であります。
しかし、それを頻繁に食べていては
『勝負に勝てない』
『勝つ為の体を維持できない』
『長く競技を続けることができない』
『本当の美味しさを感じられなくなる』
などなど・・・ 自分自身で考え結論を出しております。
ただ、理解し結論を出すまでには、かなりの歳月を費やしております。
(冷たいものを摂取しない理由は、2月13日の『アイスクリームがNGなワケ』の記事内で説明してますので、ご参照ください)
結婚当初は、私の方から
『あれはダメ』
『それもダメ』
と、あれこれ一つ一つ細かく口を出していましたが、今は彼女自身が糖質・脂質の塊や冷たいものを必要以上に摂取してしまうことで体にどんな影響が出てくるのか理解していますので、普段はほとんど口にしません。
好きな物を好きなだけ食べられるのは、完全な休養期間か(先日の大阪国際女子マラソン直後のような)、目標としているレースに出場し、納得のできる結果を残せた時です。
(ブログでもレース後の食事の様子をちょくちょく載せているかと思います)
(好きなだけ食べて良いと言っても、ここ数年は限界までは食べようとはしません。大人になったということでしょうね)
(稀に長期の合宿中は、ポイントなる山場の練習後に少し甘いものを口にすることはあります)
有紀子は身長が158cmですが・・・
結婚前の最も体重が落ちている頃が41kg台。
(故障などで練習量が落ちて最も体重が増加していた時は50kg台)
(妊娠中で出産直前が55kg前後)
現在の体重が42kg後半から43kg台。
体脂肪は、結婚前の平均値がだいたい14~17%前後。
現在が平均して10~13%前後です。
(上記数値は市販の体脂肪計の計測です)
食事内容と日々の生活面での努力で大きな変化が現れています。
食事の内容を大きく変えたことで、血液検査の結果も大幅に改善が見られました。
ただし、食事の内容だけが理由ではないと思います。
とにかく1食1食の食事で摂取する食べ物を大切にします。
何度もブログの記事に書いていますが、赤羽家は
『完全1日2食スタイル』
です。
(理由はいくつかありますが、胃の中をからっぽにして吸収効果を上げる(科学的根拠なし)狙いや、『食事の時間に追われる』という慌しさをなくすことが2食スタイルにしている主な理由です。)
午後にポイント練習(負荷の強い練習)を行う場合のみ、練習の1時間程前にバナナや蒸しパン、カステラ、チョコレートなどを摂取しますが、それ以外の日は、間食を一切しません。
(水や麦茶等の水分補給はしっかりします)
今まで食べていたものを急に止めるのは大変です。
間違いなくストレスが溜まります。
有紀子も最初はそうだったと思います。
しかし、その『食べたいなぁ~』の気持ちよりも『勝ちたいなぁ~』の気持ちが大きくなるにつれて、我慢することが我慢ではなくなっていったようです。
指導者がどんなに細かく管理して押さえつけても、本人の気持ちが変わらない限り、管理されている選手が良い結果を出し続けることは困難であると私は考えています。
人の気持ちだけは他人が永続的にコントロールできないでしょうから・・・
真の『強い選手』とは、多くの経験を積んで精神的に独り立ちした選手のことを言うのだと思います。
話が少し(いや、だいぶですね)逸れました(^_^;)
私が伝えたかったのは・・・
『あの人が我慢していることだから』
とか
『あの人がやっていることだから』
ということが、それ程重要なことではないということです。
自分に合ったスタイルを確立することが大切だと思います(^_^)v
また、本当にこれはダメとかあれは良いという答えは、自分自身で色々と実践してみてその結果を感じることで結論を出す方がスッキリすると思います(^_^)v
食べ物に関しても、基本の栄養学がすべての方にあてはまるわけではないのですから・・・
さて、遠回りしてしまいましたが、有紀子が食生活で気をつけていることは・・・
①間食をしない(食事は1日2食スタイル)
②1食1食の食事を大切にする
③出されたものは残さず食べる
④お米は茶碗に大盛に!(小さいお茶碗なら2杯)
⑤野菜類・果物類も沢山食べる(果物はあまり冷やさないで食べる)
⑥冷たいものを摂取しない(氷、アイス、夜の果物類)
⑦貧血防止に鉄分の多い食べ物を毎日食べる
⑧早食いしないでよく噛んで食べる
⑨アルコール摂取は月に1日か2日程度
⑩大前提として『美味しく食べる!』
以上です。
ランナーさん、あさりさん、こんな回答ですが参考になりましたでしょうか?
*今後もコメントやメッセージでご質問頂いた内容に対して、陸上競技の話題に限らず『私の考え』をお伝えしたいと思った件に関しては、 なんらかの形で質問にお答えしたいと思っています。
すべての質問にお答えできるわけではありませんのでその点はどうかご了承くださいませ(^^ゞ