19日より鹿児島県大島郡徳之島町に移動し、大阪国際女子マラソンに向けた合宿に入っています。
到着した19日から昨日まで、天候に恵まれ最高でしたo(^-^)o
風もなく、日中は20℃前後でポカポカ陽気。
Jogをするには本当に気持ちの良いコンディションです(^_^)v
(今日は久しぶりに強風と小雨でこの島らしい天候でした)
いつもキレイに整備されている天城クロスカントリーパーク。
クロカンコースの芝の状態は良好です。
実は島に到着してから、徳之島総合運動公園の管理人の方から
『島バナナ』
頂いてしまいました(^ε^)♪
合宿中徳之島町でお世話になっている飲食店の方々からは
『この間の駅伝すごかったねぇ~』
と、お褒めのお言葉を頂きました(^_^)v
皆さんの気持ちが温かいです。
昨日は、中学・高校駅伝の全国大会が行われましたね。
明日には全日本大学女子選抜駅伝が行われるそうです。
元旦には全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)、翌日1月2日、3日は言わずと知れた箱根駅伝が行われます。
注目の駅伝大会が続き、目が離せませんね(^_^)v
さて、話は突然変わりますが、今日はアンチ・ドーピングについてのことを少し書きたいと思います。
国内外のトップアスリートは、アンチ・ドーピング機構から常に『ドーピングコントロールテスト』を受ける可能性があることはご存知ですか?
日本の場合、アスリートは財団法人日本アンチ・ドーピング機構 のHPより
ADAMS(Anti-Doping-Administration and Management System)
と呼ばれる『アンチ・ドーピング管理システム』を利用して居場所情報の提供を義務づけられています。
アスリート達は
その日、どの場所に・どのくらいの時間滞在しているか
という情報をシステム上で管理されているということです。
練習が休みのオフシーズンであっても居場所情報の提出は必須です。
『お忍び旅行』をしているつもりでも、厳密にはお忍びではないわけです(^^ゞ
ADAMSに登録されているアスリート達は、1年365日いつでもドーピングコントロールテストを受ける可能性があるのです。
そもそも、ルールに違反する人間が居なければこのような面倒な手続きをする必要などないわけです。
ドーピングコントロールテストに関しては、年々取締りが厳しくなっていますが、違反者はなくなりません。
残念ながら、ルールの隙間をすり抜けるように『違反』をする選手・もしくはそれをさせる『指導者』が存在しています。
先日、ハンマー投げの室伏選手が北京オリンピックにおいて繰上げで3位(銅メダル獲得)になる、というニュースが流れたばかりです。
北京オリンピックでの上位メダリストがドーピング違反の為に、このような形になりました。
室伏選手のコメントで下記のようなものを新聞記事で見つけました。
『オリンピックでメダルを獲得することも素晴らしいことであり、またうれしいことです。しかし私はハンマー投げが好きだからこそ続けてきました。現在、私の気持ちは(12年五輪の)ロンドンに向いており、今後も変わりなく探求してゆくつもりです。今回、銅メダルをいただくことになりましたが、このメダルは多くの方々のドーピング違反に対する厳しい声と受け止めています』
室伏選手の心中は、様々な感情が渦巻きながらも、気持ちはすでに4年後のロンドンに向いているということです。
鉄人2世と呼ばれるオリンピック金メダリストの室伏選手ですが、それは鋼の肉体だけではないわけです。
正々堂々クリーンに『自分の道を究める』という強い覚悟が伝わってきます。
少し話が逸れました。
実業団で活動する選手や指導者は勿論ですが、大学生、高校生、そして中学生もアンチ・ドーピングの正しい知識を身につける必要があるように思います。
指導者によっては、しつこいくらいにこの手の話を選手たちにしていることと思います。
『うっかり』は許されません。
私も有紀子のドーピングコントロールテストに何度か立ち会っていますが、その時に検査官の方から未だに『うっかりドーピング』が無くならないという話を聞きました。
『とりあえず診断書をもらっておけば大丈夫』と考えている選手が未だに大勢いるとのことでした。
違反薬物に指定されている薬などを医療行為として使用する場合には、必ず事前に申請を行う必要があるのです。
有紀子の場合、妊娠以前までは、サプリメントも利用していました。
本人曰く
『なんとなくサプリメントを摂っていると安心する』
という考えがあったようです。
恐ろしいことに、利用していたサプリメントの正確な知識は完全には理解していませんでした。
妊娠を機に私から提案しました。
『お腹の赤ちゃんの為にも、薬の利用は勿論、サプリメントの摂取もやめよう』
妊娠を機に摂取をやめたサプリメントは、現在も利用していません。
『必要な栄養は、すべて食事から』がモットーです。
練習中の給水に使用するドリンクも、なるべく自然なもので作っています。
(現在は天然のハチミツやニガリを入れています)
貧血に悩む長距離選手から相談のメッセージを頂きますが、やはり日々の地道な努力での体質改善をお奨めしています。
有紀子も結婚前までは年中貧血との戦いでしたが、地道な努力を続けることによっては徐々に血液検査のデータも改善されてきています。
(今も油断すると貧血に陥る可能性はあるので十分注意しています)
安易に鉄剤を飲むことや、静脈注射による鉄の補給はお奨めしません。
生まれ持った体質として、生きていく為にその治療を必要とされている方は別です。
単にスポーツによる貧血を防ぐ為に、薬の摂取や静脈注射を繰り返すことは、あまりにも安易な考えだと私は思います。
有紀子の場合、薬を必要としない丈夫で健康な体を持って生まれたことを感謝しなくてはいけません。
様々なスポーツ団体がアンチ・ドーピングに関する知識浸透の為にアンチ・ドーピングの規約(ルール)を公開しています。
(アンチ・ドーピングのルールは、随時変更されていますので、常に最新の情報を知っておかねばなりません)
ちなみにアンチ・ドーピングについての説明があるこちらのサイトは、非常に読みやすいものとなっています。
日本学生陸上競技連合 知っておきたいアンチ・ドーピングの知識
ルールに則って薬やサプリメントを用いる場合でも、必ず『自分の意思と責任をもって』利用するべきだと思います。
私がここ数年関わった中学生や高校生、大学生の長距離選手の間で、この手の知識を正確に身に着けている選手が予想以上に少なかったので今回記事にしてみました。
何事も『簡単な解決策』には裏があるものです。
生まれもった弱点があったとしたら、上手く付き合っていく覚悟も必要かも知れません。
そして地道な努力を積み重ねた先にこそ、本当の強さがあるように思えます。
記事が大変長くなりました。
そして偉そうなことも書きました。
書いているうちに少し熱くなりました(^_^;)
最後までお付き合い頂いた皆様、ありがとうございました(^_^)v