今年は静岡出張が毎月ありました、こんなのは仕事してて初めてです。

つまりはあの店へも毎月行ってたわけで、十千花全静岡です。

経営母体は㈱なすびグループという会社、静岡、清水でなすびといえばそれは。

TVでも取り上げられていたながーいエビフライを吊り下げて出す店といえば分かる方いるでしょうかね。

そしてこちらを経営しているのが通称タルタル兄弟といわれているご兄弟なんですね。

その名の通りタルタルソースにはかなりの拘りを持っているのも放映されていました。

 

 

何時もの静岡麦酒に突き出しの茶碗蒸しだ。

サッポロビールの焼津工場から直送されるこの生ビールはその名の通り静岡県内での販売のみだ。

その味はやはり北海道内だけで販売されている札幌クラッシックに近い。

餡で蓋した茶碗蒸しは今回ホタテと岩のり、まずはお腹を温めてからというお店の配慮ですね。

 

先ずはビールに合う肴という事と、タルタル兄弟自慢のタルタルソースを食べてみたいじゃないですか。

大粒カキのフライです。

 

 

デカイ、食べてみても衣の割り増しじゃなくってしっかりと身が詰まっています。

そのタルタルはー。

 

 

具材がかなり大きく切られていてしっかりと卵の旨みが有ります、使われているマヨネーズも市販のものとは違うか、マイルドでこれは旨いですよー。

 

 

流石です、拘ってるだけのことあります、これはあの吊るしたエビフライで食べてみたいですねー。

 

 

豆アジの唐揚げ山椒風味、山椒が半生タイプなので鮮烈だ。

ビールが進んじゃいますよねー。

 

こちらはおでんも有名、ですが静岡おでんでは無く京風のおでんを提供してます。

これが逆に地元では珍しいおでんが食べられると評判なんですよ。

季節の変わりおでんもメニューに有ります、この日は此方が有りました。

 

 

真鱈と白子の親子おでんです、白子はスケソウダラなので親子では無いですがまぁ同種という事ですね。

鱈も白子も勿論美味しいですが、やはり出汁ですよねー。

 

 

鰹と昆布の出汁が効いた京風おでんのつゆは旨みがたっぷりだ。

このつゆを熱燗で割ったつゆ割も行けるんですよ、そのメニューも有りますが湯のみと熱燗もらって割って飲むのもおつでうまいですよー。

 

ここで何時もの奴をお願いします。

そう、ファイヤーです。

 

 

焼き方の彼女ももう1年半以上やってますから手慣れたもんです。

店では地元にあやかって三保の松原焼なんて名が付いていますが、いわいる土佐の藁焼きタタキなのですね。

通常はやはり鰹を使います、駿河湾は回遊物がいますし御前崎等太平洋側では登り戻りの鰹がたくさんとれる。

だがここは冬季の12月から2月までは脂ののった寒ブリを使っているのですね。

 

 

香ばしく表面が焼きあがってます、大根の鬼おろしを乗せて食べますよー。

 

 

藁の香ばしい燻蒸香がいい、炭やバーナーではダメなんですよ、この香りが絶対に必要なのがタタキという料理なんですね。

 

かなり脂ののった鰤ですから合わせる酒はキリっとしたのがいい。

 

 

地酒英君のラッキーホワイト、名前がなんとも薄っぺらな感じだが、霞の入る限定酒で麹の旨味も感じる旨い酒だ。

キリッとしていながら濃厚さもあって猪口がすすむ。

脂たっぷりの寒鰤も毎回リセットして最後まで美味しく食べられた。

 

 

最後はクリームチーズの酒粕漬け揚げ餅付きにした。

酒粕でつけてるからこれが結構日本酒に合うんですね。

今回の英君ラッキーホワイトは辛口なので(メーカーは何故か日本酒度を公開していないが)ピタリですよ。

 

 

ここの所何時も頼んでいるのですが今回の物はすこぶる良く漬かっていて風味が抜群。

そしてついてくる揚げ餅がこれまたうまい。

 

こちらの店不定期ですが店前で餅つきをやる、10月にやってたしこの年末年始もやるという。

その時の物を乾燥させて冷凍保存していてこれを揚げるのです。

菓子のように味は付いていなくて素揚げになっているのですね、なので塩など付けて食べるのですが。

 

 

こちらは桜エビ塩が付いてきます、これがまた風味がいいんですよね。

 

素揚げの餅は素朴な味わいで子供のころを思い出す。

昔は伸し餅といって四角く座布団を半分に切ったくらいの大きさの物をお米屋さんが注文うけて突いて配達してくれてたんですね、これをお袋が固くならないうちに切っていたんですよ。

正月残ると水餅といって水を張った桶に沈めて表においておけばそのまま数週間は保存ができた。

そして乾燥してしまった鏡餅はハンマーでたたき割って、さらに天日干しして徹底的に水分抜くと揚げ餅になったんですね。

揚げたてに塩や醤油をつけて出来上がりです。

その時を思い出す味で頼んでしまう、当時は子供で酒飲めなかったからひとしおです。

 

この日は金曜日でした、流石に12月入ると店内は予約でいっぱいだという。

席は座敷、個室、離れ、掘り炬燵宴会席で60席、テーブルカウンター含めると80席以上ある大きな店です。

何時もは料理長のりょーすけさんや店長の瀬田さんとヨタ話などしているのですが、流石にこの日は邪魔しないように飲んでおりました。

それでも充実したひと時でしたよー(ときおり声かけていただいていましたが)。

ごちそうさまでしたーーーーーーーーーー、、、、、。