静岡駅南に佇むこちらはもう何度も登場していて常套化していると思う方も多いのでは。
それは正にその通りで、今年に入ってからは1月、3月、4月、5月、6月と来てこの7月もですよー。
もう瀬田店長、藤波料理長とも懇意ですから気兼ねなくゆったりと落ち着く事が出来ます。
こちらは突き出しに茶碗蒸しが出て来る、これは夏でも同じで先ずお腹を温めてから飲んで堪能してくださいという配慮からだ。
この日は夏らしくトウモロコシがメイン、岩海苔と餡かけになった茶碗蒸しだ。
生ビーはキリンの静岡麦酒、焼津の工場直送でこの辺りはこれが多く、すっきりと美味しくて後引く美味しさですよー。
先ずは暑さの中ですから清涼感のある物を。
水ナスの金山寺味噌です。
冷たく冷やされた生の水ナスはシャクッとしてとっても美味しいですよね。
合わせる金山寺味噌も静岡浜松の名産品です、これを乗せて食べればー。
いゃあ美味しいですねー、冷たい茄子の食感と金山寺味噌の旨みでこれ止まらないですよー。
もう一つお代わりしたいくらいです、でもお腹のキャパは一つですから我慢ですね。
万願寺唐辛子の肉詰めが有るという、これから旬になる万願寺唐辛子は代表的な京野菜だ。
大きな唐辛子なのですが辛さは無いんですね、しし唐の大きいのというよりもピーマンに近いかなぁ。
板長のりょーすけさん(藤波氏)からどうぞと、そう何時もカウンターの料理長の前に陣取っています。
いゃあ何とも美味しそうな肉詰めですよー。
挟んであるのは此方でつくねに使われてい鶏肉主体の物、単体でも旨い訳だからこうしても美味しいの決まってますね。
しかも添えられているのが生七味です、これ自家製で七味と言え9種類使われているのだという。
これに初めて出会ったのは前大将の鈴木さんが混ぜ混ぜしている時にそれなんですかと質問した時だ。
その時頂いたのは茄子とつみれのおでんで、おでん出汁で煮た具材にこの生七味が合ってとっても美味しく頂いた、以来良く注文します。
内容は唐辛子に海苔や節系が主体なのだが特徴的なのは緑色した物で。
これスダチを皮ごとおろしたものだという、少しだけ乾燥させて使っているようだがこれがさわやかさと共に果皮独特の深みを加えて個性的な調味料になっています。
胡麻とケシの実もアクセントで特にケシの実の粒感が楽しい。
ここで定番の桜えびのかき揚げを、春の猟期は先月に終わりましたが冷凍物はそれ程時間経ってないですからプリッとしたのを味わえます。
するとりょーすけさんが、走りでイチジクの天ぷらありますよときた。
緑の奴?って聞いたら熟した奴だという、頼んでみた。
いやいやこれはこれは、果実の天ぷらってなかなか無いぞー。
表面はからりと、中は暖かい程度でさっと揚げられている。
新鮮な果実の甘さと衣が出会ってこれ美味しいじゃないですかぁ。
この甘味がビールと合ったりします、そしてですねー。
此方にも生七味です、甘い果実に辛みの生七味って一見ミスマッチなのですが、これが美味しいんですよー。
前菜堪能してここからは海鮮です。
勿論何時ものこれです。
焼き場で板長りょーすけさんが直々ファイヤーしています。
鰹の三保の松原焼、要は藁焼きの鰹のタタキです。
当然日本酒になっています、今回のお酒は此方だ。
はぎにしきのにわというお酒、静岡の萩錦酒造が醸す地酒です。
精米歩合は60%と吟醸酒といっていい程、日本酒度は+5と辛口の純米酒です。
肝心の鰹はどうかといえば。
清水漁港の地魚ならではの鮮度抜群で、程よく乗った脂が虹色にキラキラしてます。
藁焼きの燻蒸香を纏ってたまらないです。
薬味ににんにくの醤油漬け、生よりマイルドになった風味が良く合います。
お酒もどんどん進んじゃいます、同じのをもう一合頼んで更に海鮮を堪能します。
地魚のなめろぅです。
こちらのにめろうは刺身の切り落としを使って作っているのでその日によりで内容が変わる。
この日はアジ、キンメ、カンパチです。
味噌を味醂で伸ばしてあって本場房総のなめろうとはちょっと違った味わい。
そしてこうやって食べます。
海苔で巻いて食べる、そう添えてある海苔はこうするために有るんですよ。
海苔は3枚あるのでタップリまけばほとんどをこうして味わえます。
後半になってもお猪口の往復するスピードは変わりませんでしたよー。
いゃぁ堪能しました、やっぱいいわここは。
何よりカウンター端の何時もの席で(予約してます)落ち着ける。
店長や板長とのやり取りも楽しい。
勿論美味しい肴とお酒ですからもう言うこと無いですよね。
ごちそうさまでした-、、、。