ゴールデンウイーク中というのに仕事で出張だった、この辺りは自営は致し方ないですね。

でもそんな中楽しみも作っちゃうわけで、それはやはり地の美味しい物だ。

 

 

宿泊地は浜名湖西の鷲津、こちらは以前の出張時にも行った所です。

夕げはこちら、浜名湖食彩わらしべさんです。

伸東ヒラメの幟が有ります、これは浜名湖畔に有る伸東養魚株式会社が養殖したヒラメの事で。

地下浸透海水を使用し津本式という血抜法を使って活〆したブランドヒラメなのですね。

店内入ると流石連休中でもまだ明るいのにお客さんでいっぱいです。

何とか1テーブル空いていて仕事仲間と確保できました。

先ずはプレモルで乾杯ですねー。

 

 

付き出しは鶏のもも焼、宮崎の料理ですがこれが出て来た、出来合いの物のようですがこれがなかなかうまい。

 

こちらはお刺身が一切れ単位で注文できるんですよ、なのでこの日のお勧めから。

 

 

2人だったので4切れづつ3種を選びました。

左から時期のカツオだ。

 

 

この時期だというのに既に結構脂が乗っています、勿論遠州棚で捕れた地物ですが今時期にしては珍しい位乗ってる。

静岡は御前崎に代表されるようにカツオが有名なんですね、上り鰹でもこの部分だと流石に脂乗っています、切り身からそれほど大きく無い個体ですがこれは当たりでしょうか。

背側の切り身だったら随分と感想変ったでしょうね。

でもカツオ独特の血臭さというか、それが控えめで好きな方には物足りないかも(私だ)。

 

 

伸東ヒラメはもうこれね、噛むほどにヒラメのうまさが口中に充満して凄いですよ。

白身魚の頂点のような旨みがたまらない。

ブランドに偽りなしの美味しさでしたぁ。

そしてスマだ。

 

 

こちらの店ではスマカツオといって出してる、確かにカツオっぽい魚では有る。

体型もカツオに似てて背中にサバっぽい模様が有るのが特徴。

普通に太平洋の黒潮域で捕れるのですが、群れの規模がカツオなどよりも小さく量が上がらないんですね。

なので流通はしない魚だったのですが、これが全身中トロという程の身質なのが世間にばれると俄然貴重魚として注目されて。

首都圏などでは幻の高級魚なんて扱われるようになっちゃってるんですねー。

こちらも見てください、正に脂がたっぷりと乗っているのが判るでしょう。

そうとっても美味しい、一緒に行った仕事仲間も驚いていましたよー。

 

カツオが一切れ200円、スマも同じく200円で伸東ヒラメは300円でした。

こう書くと高いかなと思いますが、この盛り合わせで2000円なんですよ、かなりお得と思いませんか。

 

こういう所へ来ると色々とメニューが有って迷いますが、しっかりと見る目が有れば外しません。

つまりは地物であるかそうでないかを判断できるかですね。

 

 

目光の唐揚げです。

こいつは太平洋側では普通に捕れます、茨城や高知が有名ですがつまりはそういう事です。

深めの底引きにはかかって来るんですよね。

ただ私としては頭が付いたままが良かったですかね、骨が柔らかいので全部を楽しみたいです。

 

 

シラスも間違いないでしょう。

高知ではこれのことをドロメっていう、上がって少し経った生はそういう状態になるんですね。

なので釜揚げにします、更に日持ちさせるのには乾燥させてちりめんになると。

最近はスーパー等にも生シラスが登場していますがそんなのとんでもない。

朝捕れが形を保っているのは精々昼までで、夕飯時には体液が出てドロリとなってしまいます、それでも生姜醤油で食べれば旨いのですが。

最近の物は夜になっても姿はそのままだ、これは冷蔵技術だけではなく鮮度保持剤によるものじゃないかなぁ。

 

 

スズキの幼魚みたいなのも入っていましたよ。

他には小さいタコとかエビなどが混入しているのが結構あって楽しかったのですが、現在は省かれているようでそのような物は見ないですね。

ミジンコが沢山入る時もあって、これは売り物にならないことが有るのですよ。

実はそれもまたうましだったりします、これらは沼津港の仲買だった母の実家で色々と食べてますからね。

 

 

いゃあこういう出張はいいですよねー、勿論地酒もたっぷりと堪能いたしましたよー。

仕事はちょっと大変でしたが早々に終わり、何とか酷い渋滞に巻き込まれずに帰ってこられました。

なのでこの出張はプラスという事にしましょうね。