私が初めて油そばという物を食べたのはこの東京麺珍亭本舗さんだ。
それはもう20年以上前で、元祖珍々亭さんを継承した都心部でのパイオニアでした。
もう老舗の油そば、最近のラーメン事情、、。 | redtylerのブログ
その東京麺珍亭本舗さんが何と、今年2月に地元墨田区のスカイツリー近くに新店舗を展開した。
新店舗は評価が落ち着く1年経ってからと言ってますが定評あるお店の支店や修行先ならその範疇ではない。
ではなぜ今まで行ってないかというと、名店の新店舗ですからオープン時の開店前から並びが出ていたんですね。
2か月たって一段落したようなので行ってみました。
何か地味な店先ですね、並びなんてありません。
時は11時半手前、オープンは11時ですから30分近くたっているというのに店内お客さん無しです、多分一番客でしょうかね。
やはりこの場所で油そば一本は厳しいのでしょうか、スカイツリー近くとはいえ観光客が通る場所じゃないんですよ。
券売機で油そば並に温玉と青ネギトッピを買ってコの字カウンターの端に座ります。
オペはビシリと化粧を決めた中年女性とパツ金の若い女性のツーオペだ。
カウンター前には見たような張り紙が。
食べ方の指南書だ、そう酢とラー油をかけて完成するのが油そばなんですよー。
勿論量はその人それぞれですが、入らないのはこれ油そばじゃないって事ですね。
なので卓上には。
酢とラー油はたっぷりと用意されています、ニンニクソースはお好みでね。
他には。
胡椒と辛ダレにゴマ擦り器です。
ニンニクソースは好みが判れるとか、辛ダレはハバネロ入りですとかの注意書きが。
初めての方は素直に酢とラー油だけにしましょうとの正し書きも。
いるんですよね、味を確認せずに有るから入れちゃう輩って、リンガーの野菜たっぷりに付いてる柚子や生姜ソースなんか典型です。
油そばは太麺なので、茹で時間はかかる、なので先オーダーなくとも5分待っての着丼です。
いゃあ美味しそうですよー、トッピした青ネギが彩もいいですねー。
温玉は奥に隠れちゃっていますが肉素材が多いです、その理由は。
丼左のほぐれチャーはこれ限定の無料サービスです、端っこチャーなんですが先着で有る時は入れてくれるというです。
では、流儀に従いこうします。
酢は私3廻しします、酸っぱめが好きなんですよ。
丼縁から2周して中央部に1周ですね。
ラー油も同様に、こちらの味は判っているので先ずはこうします。
では、良ーく混ぜ混ぜしていただきますよー。
麺は加水多めの縮れある中太麺、チュルチュルタイプだ。
タレに絡めればうまーい、のだが、、、。
やはりなんか以前よりもライトに感じてしまう、醤油たれの濃さというより油の濃厚さが違うのかなぁ。
似たような名前のチェーン店でちょっと前に食べた東京油総本店の時よりも確かに濃厚さも旨みもあって美味しいのですが。
冷めても固まらないので植物系由来と思われる脂に旨みがたっぷりだった以前のタレと比べると物足りない。
そもそも量が足りないのだ、以前食べていたものと比べると油そばといっている割に油成分が少ないです。
これも昨今のヘルシー傾向なのでしょうかね、確かにスープのあるラーメンよりも油そばはカロリーは大分少ないと。
なのでこの方向へ行ってしまったのかなぁ、どうもこれがライトで物足りないと言っている私の私感なのだと思う。
もっとアブリーじゃないと油そばじゃないですよ。
それでも具材絡めればとっても美味しく食べられる。
ネギや海苔の食感風味がいい、そして温玉を絡めます。
いいぞこれはー、生玉と違ってトロミで留まるから散らないでゾーンで楽しめます。
とはいえ1つですから局所的に楽しめるだけですね。
他の具材を見るとチャーシューはデフォで1枚入ってる。
でもね見た通りにパサってるかなぁ、ジューシーでは無いですね。
しかも冷たい、9年ほど前に食べた文京区江戸川橋に有った本店はバットでチャーシューは温められていたんですよね。
もっとジューシーでにくにくしく暖かいチャーシューだったんですがねぇ。
今本店は早稲田鶴巻町にある、そちらもこうなっちゃったのかなぁ。
という事でかなり久しぶりに食べた東京麺珍亭本舗さんの油そばは昔の物とは違う物でしたかねぇ。
この押上支店が違うという訳ではないと思う。
それは店内に有った一斗缶が油そばのタレとして有ったのを確認しているから。
流石に多店舗展開となると業者委託して独自の調合の物を作っているのだろう。
それはそれで全く問題は無いのですが、やはり使う量が違うのでしょうかね。
それはタレでは無くて、油そばの肝心な油です。
この香味油がもっとたっぷりと麺に絡まないとやっぱり油そばじゃないですよ。
とか何とか言ってるうちに完食です、汁が無いのでペロッとでした。
帰りにメイクがっちりな方の方に店主さんですかとお聞きした。
本店で修行された方が独立して展開していて、女性店主であることは知っている。
するとやはりこの方が店主さんでした、お子さんが3人いるのも知っていたのでそのことも告げると、何ともう一人の若い女性スタッフはお子様でした。
11時半を過ぎるとあと客入りだして、次々と6人が入る。
店を出るときにも3人連れで、どなたも地元で働いている方のようです。
既に認知された存在になっていると言う事ですね、冒頭の心配は無用のようでした。
何やら一安心して店を後にしましたよ、だって東京麺珍亭本舗さんは思い入れが有りますからね。
ごちそうさまでしたーーーーーーーーーー、、、、、。