今までにこのブログだけでも数百件のお店へ行っている訳ですが、現在も通い続ているお店は1割にも満たない。

閉店してしまった店がかなり多いというのもある、飲食において出店ハードルが低いというのもありますが美味しくても安易な店(経営的に)も多かったかな。

そんな中現在も通うお店は数件しか無い、こちらはそんな中の一店です。

 

 

江東区大島の商店街の外れに有るこじんまりとしながらクセ強感のあるお店だ。

事実店主はちと強面の親父(私の1つ下と同年代だ)なのですが、話せばなぎら健壱みたいな気さくなオヤジなんですね。

もう店前には新作メニューがペタペタと、そうどんどん新しいラーメン出していて飽きないんですよねー。

それもベーススープがしっかりしてるから。

豚鶏と香味野菜でしっかり摂られたスープと、蕎麦屋のような荒節で摂った出汁とをブレンドしたスープは唯一無二で何を工夫してもしっかりと下支えしてくれるんですね。

 

でやっと本題です。

この日選んだのは今年作った新作の中から秀逸だったチーズ白醤油ラーメンだ。

お店独自の白醤油タレにクリームチーズを溶かし込んだスープはその組成からすると随分とえぐい物と思うが。

これが見事に融合していてとっても美味しいんですよ。

 

 

白醤油とはいえ元は醤油ラーメンですが全くそう見えない外観です。

こちらでは何時も麺は半分だ、長くラーメン食べて行きたいですから最終的に糖質になってから脂質になってため込む炭水化物は抑制してます。

クリームチーズは結構な量入っています、だが強く主張してくるわけではない、この辺がなぎら親父のセンスと思う。

 

 

もうね、これかなり複雑で面白いスープなんですよ。

前述ここのベーススープは豚鶏と節出汁のダブルスープだ、こう書くとこの系のパイオニアな武蔵さんのようなスープを思い描くと思う。

そこへクリームチーズですから想像がつくでしょうかね。

だがこれが全然違うんですよ、こちらのベーススープはかなり独自でそれだけであっ兼吉の味だと認識できるものなんですね。

クリームチーズが合わさる事で兼吉の味をしっかりと残したうえで新たな美味しさが広がる。

 

 

麺は地元の製麺屋さんに注文している細麺です、というかこちら太麺と細麺とを選べます。

というかメニューにより店主が麺を選んでるのですが、頼めばどちらでも作ってくれますよ。

 

麺を半分にしている分具材豊富と書きましたが、店名を冠した兼吉仕様というのがそれで。

チャーシューが二枚に味玉にワンタンが2ヶ入ります。

 

 

この玉子もこだわりのブランド玉子です、紅花卵といってその名の通りの色してる美味しい玉子だ。

昨今業務食材の煮卵が氾濫しているのにこちらは自家製です、こう書くとそうなの?と思われますが今の実情はそうなんですよね。

それはメンマもそうで、こちらは塩出しして茹でて干して味付けしてと4~5日かかる仕事をちゃんとしてます。

 

 

ワンタンもしっかりの餡肉が入っている物、皮を食べさせるだけのワンタンでは無い。

その餡にはしっかりと味付けされていてこれワンタンスープだけでも美味しいのではと思う位だ。

チャーシューは都度都度フライパンで焼き付けられて香ばしくもあり脂も適度に落ちてる。

箸でつまめない程の柔らかさなので崩れてしまい画像は掲載しませんが美味しいことは確かですよー。

 

 

いや流石に兼吉さん、美味しかったですねー。

クリームチーズなんて際物をしっかりと合わせてきましたよー。

今年の新作の中でも出色の出来では無いでしょうかね。

実はこの日は別の新作でニラを使ったスタミナラーメンを食べる予定だったんですね。

だがこの日もニラが無くて作れないと(以前も有った)、もうニラ持参で次は行くかなと(笑)。

次々とアイデアが膨らめばどんどんとメニューを出す。

兼吉さんにはこれからも目が離せませんねー。

おいしかったですよー、ごちそうさまでしたーーーーーーーーーー、、、、、。

 

 

追記

という事で今年のブログはこれにて終了です。

稚拙な文章をお付き合いいただきまし有難うございました。

それでは皆さま、良いお年をお迎えください。