スカイツリーの押上駅から錦糸町駅へ行く中ほど、春日通り沿いにこの店は有ります。

私がもう40年以上通う店、らあめん末廣さんです。

 

 

大将は神田崇宏町出身の生粋江戸っ子です、だがその大将はもう8年程前にいない。

現在は女将さんが奮闘しています、昼時には娘さんが応援にポールやっていますが、仕込みから何から女将さん一人だ。

その女将さんは私よりも10歳年上、頑張らなきゃとパワーももらうお店です。

ここもバイクで行きますから(コインパこの辺り高い)早くからの酷暑で半年以上来ていなかった。

久しぶりの一杯は店名を冠したメニュー、末廣らーめんです。

 

 

今は無き大将のオリジナルラーメン、醤油スープに白胡麻がたっぷりと浮かんでいます。

今回チャーシューは3枚、大きさによって枚数替わりますが大体2~3枚ですね。

そのチャーシューの下には細切のメンマにオニオンスライスがたっぷりと乗っているんですね。

勿論こちらも麺は半分にしてもらっています、こちら麺半分だと50円も引いてくれますから恐縮しますよ。

ではスープから行ってみましょう。

 

 

この白ゴマの量ですから否応なしに胡麻は入ってきます、では一口。

ペースはガラベースの鶏出汁なんですが豚の旨みも入ってる。

それはこのお店もう一つ玄海ラーメンという九州豚骨のスープも摂っているんですね。

なのでそれと割った豚鶏のダブルスープか、仕様油の香ばしさと共に酸味もある。

この酸味は純粋に酢の物ですが強いものでは無く酸味を感じるといった具合。

これはこの店が元は一時一世を風靡したつけ麺大王発祥だからでしょうかね。

今から45年前に神田岩本町に有ったつけ麺大王、このお店は神田が地元の3兄弟でフランチャイズ運営されていた。

その後3兄弟はそれぞれ独立するのだが店名はらあめん末廣としてつけ麺大王との縁は切っています。

その3男が始めたのがこちらなんですね、だがつけ麺とはきっぱりと縁を切って独自のメニューで勝負してきた。

この末廣らーめんは一売りの看板メニューです。

 

つけ麺大王のつけスープは酢による酸味を少しだけ持っているのが特徴でしたからこちらのスープに影響しているのは確かだと思います。

それをラーメンのスープとして上手く作り上げている、美味しくてレンゲが止まらない。

 

 

麺は浅草開花楼製だ、ただ特注麺という訳では無く開花楼の持っている麺の中から合う物を選んでいるようです。

有名老舗製麺所の物ですからね、スープともよく合って小麦感もしっかり有り美味しい麺です。

 

 

やはり何といってもこのオニオンスライスですよね、これ使っているラーメンは私出会ったことは無い。

さっと晒されているので玉ねぎの主張は和らいでいるのですが、それでもしゃくりとした食感や滲みでる風味が感じられてやはり独特。

メンマが合わせるように細切りになっているからこれが絡んでまた違う食感を楽しめます。

ほんとによく考えられたラーメンで、これを作り上げた大将のセンスは凄かったと思う。

だって今から40年以上前にこれを作り上げていたんですからね。

 

スープに浮かぶたっぷりの胡麻は粒のまま、なので良く噛んで咀嚼しないと胡麻のセサミン他有効成分は体に取り入れられませんからよく噛んでスープを頂く。

前述チャーシューは出し取りには使われていないから柔らかくジューシーだし。

ワカメに海苔も入ってますから食べていて飽きませんよー。

 

いゃあ、おいしかったですねー。

私が40年以上通う訳です、何より独自のメニューは他では食べられないものばかりですからね。

他には前述豚骨白湯ながらあっさりとした長浜ラーメンのような玄海ラーメンや。

八丁味噌の合わせ味噌を使った味噌ラーメンに大将が昔食べていたラーメンを再現した醤油ラーメンと。

これらに背脂を足すコッテリや、独自の辛みを足すものなどバリエーションも多い。

次回は玄海に背脂足したゲンコテか、八丁味噌に辛さを足したカラッパチにしようかなぁ。

そうこういった隠語が出来ているんですねー。

おいしかったです、ごちそうさまでしたーーーーーーーーーー、、、、、。