このカレー蕎麦位どこで食べても美味しく食べられる物は無いんじゃないかなぁ。

先ずカレーという老若男女親しまれている国民食と、これまた日本人には昔からの国民食である日本蕎麦との融合であるから外すわけがない。

巣鴨に有る古名家さんという超有名店から街場の蕎麦屋から観光地の土産物屋や道の駅やSAのフードコート等々、兎に角どこで食べても先ずはずさないのがカレー蕎麦だろう。

 

地元の蕎麦屋だ、先日天婦羅で蕎麦前をやったところです。

 

 

出前のスーパーカブが新型なのが現役の証か、昼時はお客さんひっきりなしです。

昔ながらのテーブル席だけで4人テーブル6席だから混雑時は相席になる。

コロナ過には有ったアクリル板はもう無いので昼を外して行っています。

1時半すぎですが先客9人でテーブルはひとつだけ空いていました。

 

この日は寒かったのでなべ焼きかと思ったが初志貫徹でカレー南蛮蕎麦です。

南蛮とは葱の事で明治の開国に伴い江戸へやって来たポルトガル人が(それまでは長崎出島だけでした)良く食べていたという事で、南蛮人→南蛮が葱となったとの説が有力ですね。

 

昔は関東だと単にカレー南蛮とか鴨南蛮って言えばそれは蕎麦で出て来るもの。

なのでうどんで食べたければ敢えてカレーうどんとか鴨南うどんと伝えます。

だが現在ではどちらも指定しないとならなくなって来たようで、この日もカレー南蛮蕎麦(またはカレー蕎麦)と伝えていますよー。

 

 

丼ぶりになみなみとカレー汁で出て来た。

カレー蕎麦で提供される具材の肉には鶏と豚との2種類有るのですがこちらのお店は豚肉だ。

そして南蛮の葱も長ネギに玉ねぎが有り、こちらは玉ねぎでの提供です。

店によってこの組み合わせは違いますから好きなのを見つけるのも楽しいですよね。

 

では、薬味の葱と七味を乗せてー。

 

 

頂きまーす。

では熱々のカレー汁から行ってみましょう。

 

 

蕎麦屋のカレー汁というのは実は素が有るのですね、カレールーが有るんですよ。

形態は粉末で私が知っている物は片栗粉のような袋に入った物や小麦粉のような袋に入った物で家庭用のルーみたいな固形の物はでない。

割る汁は勿論そば汁だ、かけそば用の汁を適量湯で割ってそこへこの蕎麦用カレー粉を入れて蕎麦屋のカレー汁は出来上がるんですね。

なので個性が出ます、これがまた楽しい所でもありますね。

 

 

東京の街場の蕎麦は5割が多い、勿論機械打ちですが製麺はそれぞれのお店で行う。

これが製麺所へ委託する街中華との違いで、午前中の速い時や夜営業の始まりだと打ち立ての蕎麦が味わえますよ。

機械打ちの5割というなかれ、打ち立ての蕎麦はもりで味わえば一味違います、これホントです。

 

 

こちらの具材はとっても多い、良くある見た目だけ乗っている物と違っててべ進んでも後から出てきます。

肉は小間肉ですがこの量は納得ですね、お店によってはバラ肉使う所も有り。

鶏肉の店でも胸有り腿有でこれまたお店によりの楽しみがありますよね。

 

 

こうして絡めて食べても美味しい、トロミのある汁は何時までも冷めないですから最後の方まで熱々フーフーで食べられますね。

この最後の方が結構重要で、蕎麦の湯切りがしっかりとなされていないと後半薄まっちゃう。

なのでそんなカレー蕎麦に出会うと頭に来ちゃいますよー、忙しいとか理由は有るかもですが常に湯切りはしっかりとやっていただきたいですよね、最後までカレー汁を味わいたいです。

こちらの湯切りはしっかりとなされていました、熱々フーフーは最後まで続きましたよー。

 

以前に関東のそばの汁はかけそばの暖かい汁(甘汁という)でも飲み干すようには作られていないと書きましたよね。

なのでほとんどの方は半分以上残すと、それが普通です。

飲むのなら冷たい蕎麦汁(辛汁)同様蕎麦湯で割って頂くんですね、それはこのカレー南蛮でも同様です。

なので関東のそば屋は暖かい蕎麦を食べた後でも頼めば蕎麦湯を出してくれますよ。

 

いゃあ暖かくてお腹もいっぱいで心も体も満たされましたよー。

そう、有名蕎麦屋と違い街場の蕎麦屋は量もしっかりとあるんですね。

それを庶民価格で提供するから5割蕎麦なんですよ、そばの風味を感じられて価格も抑えての結果なんですね。

こちらは昭和30年ころより続くお店です、なのでとじ蕎麦や花巻におかめ等の昔からのメニューがある。

次はそういった庶民的で伝統のあるメニューを食べてみようと思う。

果たしてその出来上がりも伝統に沿った物なのか、お楽しみにしてくださいね。

美味しかったです、ごちそうさまでしたーーーーーーーーーー、、、、、。