暇になったのでぶらり浅草へ、こういうの自営の良い所ですが、仕事が無いのはとても心配なんですよ。

東武スカイツリーライン浅草駅について銀座線ヘの乗り換え地下道へ。

 

 

降りると松屋の地下街へ入る口と立ち食いそば屋がある。

 

 

居抜で何度も店名は変わっているが私の知る限りずっとある。

と言う事は半世紀以上前から立ち食いそばだ、昔は飲んだ帰りに良く寄ったものだ。

さらに進むと地下鉄銀座線浅草駅、地下道はそこで右に折れてすぐに焼きそばやが有るのだが。

 

 

サッポロビールの看板が見えるところがそうで。

お腹が空いているのでこちらで焼きそばとビールをちょっとひっかけてから目当ての所へ行こうと計画していたのだが。

もうこんなところまで観光客でいっぱいです、この時間だとちょっと前までは席埋まっているのが珍しかったのだがねぇ。

仕方なく店前を通り過ぎで。

 

 

この50メートルほどの地下道が日本最古の地下街なんですね。

ちょっと寂れてますが現在インバウンドの恩恵で少しづつ店が戻ってます。

私の子供のころは電飾もきらきらと華やかだったんですよー。

そしてここを出るとそこは新仲見世通り、いやー外国の方達ばかりです。

 

お目当てのお店は予想通りに終わっていた。

 

 

天婦羅多から家さんだ、私が40年通ったお店。

浅草といえば胡麻油しっかりな大黒屋や三定とかも少しサラリの葵丸新等老舗名店が沢山ある。

そんな中この多から家さんは私の趣向にピタリで、若いころ飛び込みで入って以来ずっとお気に入りの店だったんですね。

 

こちらは大正時代から続いた老舗なんですが、やはり後継ぎが無くての閉店だ。

大将の揚げる天婦羅はカラリとしてていくつでも食べられる。

 

 

この江戸前天丼がコロナ前に行った時2300円と破格値だった。

手前左はメゴチ、江戸前天ぷらに欠かせないネタだ。

このサイズを裁くのは大変手間がかかる、夏場にはこれがハゼになるんですね。

サイズは変わらず小さい物、だがこの手間が美味しい天ぷらになるんですね、ネタは大きければ良いという訳ではない。

海老は芝海老だ、これも東京湾では戦前まで良く捕れたもの、今は他府県の物だろうが、これ見てエビが小さいなー何て言う方も多いだろうね。

こういう昔ながらの江戸前に即したネタを使う所も私が大好きだった理由。

唯一後ろの穴子が大きなものになってしまっているのが何ともです。

穴子は天ぷらにするにはめそっこといわれる小さいものが最上なのだが、時流にこの辺りから流され始めていました。

 

確認後複雑な気持ちで後にする、天気も良く暑い位のなかさて何処へ行くかと。

 

 

もう一つの大好きな老舗は定休日だ。

 

 

右側の壁で電気工事していた、明日からの営業に備えてですね。

ならば並びに有るあそこへ行きましょう。

 

 

食事処水口さんです。

 

 

こちらも建物さえ変わってますが中身は昔ながらだ。

サンプルが並ぶ懐かしの食堂ですよー。

 

中に入るとよかった観光客はいない、客層は常連客がメインで近くでお勤めの方や地元の方達、昼飲みの方もいて私の好きな水口さんは健在です。

 

 

先ずはビールから、地元のアサヒ生から始める。

アサヒビールは現在の本社がある所に工場が有りそこから始まってる。

浅草と隅田川を挟んだ対岸が発祥の地だ。

付き出しはワカメとタコの酢の物。

 

 

タコ刺しの残りの端っこだがいいよね。

先ず一品目はこちらの名物料理であるいり豚だ。

 

 

玉ねぎと豚肉をオリジナルのたれで炒めたオリジナルメニュー。

その味は見た通りにカレーが主体、だがあくまで主体で有ってすべてではない。

少し甘みと酸味が有る、その加減具合が丁度よい。

ビールが進みます。

 

レモンハイに移行、さっぱりですが効きは私の住むド下町ほどでは無いか。

 

 

次に頼んだのはメンチカツです。

 

 

勿論自家製、なので脂の少ない豚ひき肉でサクサクとおいしー。

レモンハイも進みますよー。

 

 

このポテサラも勿論自家製、ホクホクというよりねっとり型でこれがまたおいしいんですねー。

勿論単品でもある、量が多いから一人じゃ無理ですがね。

 

こちら6月から自家製梅酒が出るんですよ、毎年この6月の梅シーズンに漬けて1年後にお店へ出ます。

 

 

ロックで頂いた、これ400円で中に入る梅は150円のオプションだ。

 

 

しわしわになっていないのが凄い、なかなかこんなふうには漬けられないですよ。

これも何十年もの技なのでしょうね。

柔らかくて美味しいです。

 

私的にはこの2品でお腹は十分、お会計は3070円税込みでしたから安いですよねー。

だってこちら定食類は基本800円です、なので近隣にお勤めする方達が気軽に寄れる。

浅草の一等地ですが店舗は自前なので並びのヨシカミさん同様こんなに安く出来るんですね。

 

店を出て丁度良い気分、時間は午後3時、平日のアイドルタイムだ。

 

 

それでも煮込み通りは結構入ってる、もちろん奥へ行けばインバウンドで人だらけだ。

帰りは人込みを避けて仲見世通りの側道へ、それでも人はいっぱいだ。

 

 

今半別館の入り口は撮影スポットになっているようで順番待ちしてる。

ネットで情報が行き渡っているのだろう。

ここはあの若大将シリーズで主人公の実家になっていたロケ地なんですよ、加山雄三が若いころこちらでロケしていたんですね。

 

東武戦で帰ります、この駅もデパートの松屋と共に大正時代に出来た駅です。

なので曲がりがきつくてホームと車両との間が空いている所がある。

 

 

酔っぱらうと危険なレベルだ、なので降車時にはこの部分のドアは空かない。

理由は当時と現在の車両の長さの違いから、昔の車両は短かったのでこんなにも開くことは無かったんですね。

という事で帰ります。

 

 

LEICA Q2はぶら下げていたもののシャッターは切らなかった。

昔なら鼻息も荒くバシバシ撮っていたんですがね。

人からすれば絶好の観光地だったと思う、だが私にはこれといった景色は無かったんですね。

どうも私にはこういった華やいだところよりも。

 

 

こんな下町の風景に惹かれているからでしょうかね。

 

 

コロナ過後久しぶりに行った浅草でしたが、私感としては半世紀は昔に戻っているのかなぁと。

というのも私の子供の頃の浅草だって今に引けを取らない位人がいました。

勿論殆どが日本人な訳であったが。

でも中には外人(白人)さんも結構いたと、当時は軍関係の方は今よりも沢山いましたからね。

なので違和感はあまり無いんですね、これは多分昭和40年代生まれ以降の方達との違いだと思う。

なにより昔の賑わいが戻った浅草は良い感じだ、そして浸食されていないところが有るのも確認したしね。

これはまたフラッといってしまいそうですよー、ごちそうさまでしたーーーーーー、、、、。