大勝軒といえばそれはつけ麺の創始者でラーメンの師とされる山岸氏の東池袋大勝軒が有名、屋号を継ぐ弟子の店も多々ある。

現在も荻窪に有る老舗丸長から発祥し、現在も大勝軒本店は代々木上原で営業していて、その支店の中野大勝軒から発生したのが山岸氏の東池袋大勝軒なのだが。

こちら永福町大勝軒は、昭和30年に製麺業者の草村商店の2代目が興されたのがこちらだ。

既に開業されていた代々木上原や東池袋と区別するように永福町を屋号に入れたという、なので丸長会とは関連無いようですね。

 

 

その特徴は鰯の煮干しをメインに据えたこと。

それまでは、いや今でも鰯の煮干しといえば背黒や硬口といった小型の鰯で作られたものが主流であった時に、真鰯という大型の物を使った出汁で地元の脚光を浴びる。

ただ当時原価8割近いという無謀な商売に生きずまり、当時5割を占めていたという出前を潔く辞めて店売り一本にしたところ。

それまで出前だけだったお客さんが味が忘れられなくて店へ来るようになって軌道に名乗ったという。

本当に美味しい物を作り続ければ評価はおのずとついてくるという事なのだろうと思います。

 

何でも夏場の売り上げ低下(当時は冷房設備なんてなかったですから熱い物は夏場は売れなかった)にいち早く対応して、当時大卒初任給が数万円の時代に35万円の製氷機を導入して氷入りの水を提供したりと。

パイオニアでもあった当店は多数の出身店やオマージュ店を輩出する等既にラーメン界のレジェンドでもある(現在私の近くでも出身の松戸まるきにその出身新小岩一颯、インスパの船橋の赤坂味一や増尾の東京らーめんちよだ等多数ある)。

 

能書きはこれくらいにして内容を見てみましょう。

 

 

4パックになります、特にスープ系が液体粉末の後入れに特製油と充実してる。

早速熱湯5分で出来上がりはー。

 

 

もうね、作っている時からあの永福町大勝軒の香りがします、これは期待出来ますねー。

では、早速スープを。

 

 

なにこれ、かなり良く出来てる、あの独特な煮干しと豚鶏の融合したスープがかなりの完成度で再現されている。

なので塩分濃度は高めなのですがこれも永福町大勝軒の味なので全く問題ないです。

これは特徴をよくとらえた美味しいスープですよー。

 

 

麺は勿論ノンフライ、加水少な目の縮れ細麺はなかなか良く店の物を再現しているか。

多分東洋水産の手持ち面から似たようなものを使っているのだろうと思うが、こういうのを持っているのも大手の強みでしょうかね。

 

いやぁ美味しかった、そして永福町大勝軒を食べたことが無い方にもお店の味の雰囲気は分かってもらえるのではないかと思う出来でしたよー。

勿論お店の味を知る物にとってもです、いゃあもっとここが違うんだよなー、なんて言いながら食べるのもこれまた楽しいと思います。

それくらい良く出来たカップ麺でした。

おいしかったです、ごちそうさまでしたーーーーーー、、、、。