チャルメラ袋インスタントといえば昔から有る創世記の物が今尚販売されていると思っている方、それは違います。
明星即席ラーメンというのがそれ以前に有り、私のインスタントラーメン歴はここから始まります。
因みに当時TVCMで歌われていたCMソングがこちらです。
パッケージの鶏の体の部分はじつは透明になっていて中の油揚げ麺が見えるようになっているんですよ、これも画期的でした。
このCMソング、なんと作詞、作曲、歌がロカビリーの巨匠、70過ぎで40代の女性をナンパして結婚した老人の鏡の様なミッキー・カーチス氏なんですねー。
そして1966年に登場したのがチャルメラだ。
こちらはその初期のインスタントラーメンの味を今なお継承しているという事で私は大好きなんですねー、過去記事でも。
明星チャルメラ、変わらぬ味にちょっと感動、、。 | redtylerのブログ (ameblo.jp)
では現在のチャルメラはどうなのだろうか。
そう、ロングセラー製品というのはその時代を生き抜くために結構仕様を変えているのですね。
内容は。
粉末スープと秘伝のスパイスと変わっていない、麺にも変化は無いように思えます。
早速調理していきましょう。
本体の味を確認したいので何もせずに作った。
見た目の変化はないように見えます、ではスープから行ってみましょう。
あれ、うーん。
なんか違うなぁ、しかも薄味に感じる。
あのきりっと立った醤油も無いし油揚げ麺から染み出る独特な臭いも感じない。
パッケージにはしきりにホタテを推しています。
このホタテの出汁はもう20年以上前から取り入れられているコマンドなのだが。
今回はスープだけでなく麺にも練り込まれているという。
その麺は。
しなやかな細麺で縮れも良く啜り心地もいい麺だ。
だが私がチャルメラに求める本来の風味、あの油揚げ麺独特の風味が殆どしない。
これは進化という事でとっても良い事だとは思う、だがあの風味は私のような世代には懐かしく、今の方達には新しいと感じると思うのだが。
日清のチキラーでさえ昔の物とは違うのだが、それでもまだ本来の姿を残している部分は多く。
それが今尚旧来のユーザーにも、また新しいユーザーにも受け入れられていることを思えば。
チャルメラもただ今風に進化するのではなく、昔のインスタントラーメンはこうだったと、それを今の方達にも食べて頂きたいと。
そんな風な進化(提案)をしていくと私的には嬉しいんですがねー。
何時ものように乗せ物を追加して食べる。
チャーシューは近所の肉屋さんのお手製、何時も冷凍している。
モヤシとニラも冷凍しておいたものをチンして乗せています。
秘伝のスパイス(黒白の胡椒)をふりかけて食しますよー。
美味しいです、間違いないです。
でも何か物足らない、おおっと来るものが何もない。
勿論チャルメラにおおっと来るものなんて求めるべきでは無いのだが、それでも何処かに主張するものが欲しいです。
という事で現在のチャルメラに対する私の印象は。
これだけで食べてもそれ程では、、、という物。
チャルメラ大好きな芹沢氏(ラーメンハゲと呼ばれる天才ラーメン職人)にはわるいのですがね。
野菜なり肉なりの何か具材を入れる事を前提とした味付けになっているのではと思うと言ったら言い過ぎか。
それだけで完成しているカップ麺との方向性が違うのかなあ。
時代と共に豊かになり食べ方が変わっている今に合わせた味造りになっているのか。
旧来の油揚げ麺の強い個性が懐かしい私には、そういう製品を出してみても良いのではないかと思ってしまいますね。
という事で野菜やチャーシューを乗せたチャルメラは、結果美味しい物でしたよー。
ごちそうさまでしたー。