中華蕎麦麵屋上々さんはコロナが始まった後すぐの2020年6月のオープンだ。
首都圏では緊急事態声明が発令されたのが5月、その翌月にオープンしている。
だが烏賊出汁の名店ねむ瑠さんと鯛出汁の名店麺魚さんで修業された店主の店はオープン前からラオタの注目を集め、開店時には行列をなすという人気になった。
以来3年半、現在でも人気店であるのは変わらない、現在も土日休は並ぶものの平日昼時を外せば店内はいっぱいでもなんとか入店できる。
オープン直後には何度か行っているものの2年近く間が空いてしまっています、この日は秋葉原へベスパでスイッチング電源などの買い出し。
帰りの11時半ころにお邪魔しました。
券売機で鴨塩ラーメンをポチリ、日本語が堪能な白人女性のスタッフに案内されてカウンターへ。
待つこと5分程で着丼です。
黒いナルトが印象的ですね。
合鴨の低温調理チャーシューが丼縁に張り付けられています、熱を帯びると色味共に変化してしまう低温調理なので理由はよく判ります。
ではスープから行ってみましょう。
ベースは丸鳥です、それを沸騰しないように丁寧に取ったスープ。
丸の合鴨と水だけの水鴨スープです。
そこへ加わるのが合鴨の香味油、修行先とは違う魚介系を排したスープですがこれがとってもおいしー。
麺は細ストレート麺ですが中加水でパツムチっとしたもの。
以前食べた物よりも加水率が多くなっているかあの歯にくっ付く感じがしなくなったのは進化しているか、私はこちらの方が好きです。
正に血も滴るといった合鴨の低温調理チャーシューは、弾力のある食感と旨みをライブに感じさせる。
皮面が炙られていてその香ばしさが仄かに感じられるという繊細な物。
なので丼縁に張り付けて熱が通らないように並べているのは理に叶っています、前述のように低温調理は直ぐに熱が通って味食感が違ってしまいますからね。
右に有るペッパーミルのに有るオイルはこれ修行先ねむ瑠さん由来の山椒オイルなのだが。
これもオープン当初からは随分と変わった。
投入しても山椒の香味はかなりの控えめ、なのでスーッとした以前の味変は出来無い物の。
こういった卓上を(無料だからと言って)多量にいれてしまう方がいるので致し方ないのかなぁとも思う。
以下お店の能書きです。
いやぁ美味しかった、ここははす向かいに鮮魚系のパイオニア五ノ神水産出身の貝出汁の超有名店であるラーメン改さんが有り、近年急上昇の高ひろさんもすく近くだ。
昆布の塩MANNISHさんも近くだし浅草と浅草橋に挟まれたかなりの激戦区でもあります。
そんな中生き抜いたこのお店は本物、久々でしたがその美味しさには感銘すら致しました。
帰りに店主さんは一人一人にありがとうと、私の顔を見るなりお久しぶりにありがとございますとの一言、覚えていて下さったのですね。
開店時に気に入ったお店には集中していくという私の行動は、顔を覚えて頂けるという事も含めているようです。
とってもおいしかったですと伝えてお店を後にいたしました。
改めて店主さん、とってもおいしかったですよー、ごちそうさまでしたーーーーーー、、、、。