マーコスは1959年にジェム・マーシュ氏とフランク・コスティン氏により創立されたイギリスのメーカーです、マーシュのマーとコスティンのコスでマーコスですね。

メーカーといっても当時イギリスに沢山あったバックヤードビルダーで、大手他社製のエンジンや足回りなどを流用し自社製フレーム、ボディに換装して販売していたメーカーだ。

同様で成功した一番は天才コーリン・チャップマンが興したロータスだろう。

 

そのマーコスが国民車として設計され今尚傑作とされるミニをベースに制作したのがミニ・マーコスだ。

1966年のルマン24時間にも出場し、イギリス車で唯一完走した武勇伝が有名だ。

基本キットカーという形態で販売された、なので組手の内容でバリエーションがある。

ボディは一部べニアの骨組みをFRPで固めたモノコック構造と随分な作りですが、要は小型漁船やプレジャーボートの船体みたいな作りで強度的には十分だったようです。

だが1972年、経営難から一度会社を手放してしまうのだが。

その後創始者のジェム・マーシュ経営権を取り戻し2022年まで経営を行っている。

画像は1990年ころの再発売された車両で、当時日本でもチェッカーモータースが輸入して話題になったもの。

 

 

なのでモーターマガジンで取り上げられた画像です。

初期のミニベースよりも当時のミニがベースなので断然こちらの方が現実的だ、ホイールも12インチ化されていてこれもミニのカスタムにはよくある仕様、キットカーならではですね。

なのでこれが欲しいと。

 

 

これまた英国車の伝統芸かリヤがファニーなんですね。

でも実車を見ると上から視線なのでかそれ程変には見えないですよー。

この画像でもちらっと見えるステアリングがずいぶん大きく見えるでしょう、そう、ベース車両がミニですからとってもコンパクトなんですね。

 

ルマン24参戦時の画像です。

 

 

当時の元になったミニ同様10インチのホイールです、周りの人たちから車体がいかに小さいのが判りますでしょうかね。

直線の長いルマン用にリヤタイヤには整流のカバーが付いてます。

これで24時間走り抜いたわけだ。

 

ここで元になっているミニってなぁにと思う方もいらっしゃるでしょうね。

それは皆さんがミニクーパー等といっているこの車両です、正式な呼び名では無くミニが本名です。

 

 

天才アレックス・イシゴニスが設計した車両で。

直4OHVエンジンをフロントに横置きしたFFで、ゴムとオイルで構成された足回りを持つ(前後関連懸架というメカを持つ)革新的な設計の車です。

これのパワーユニットと足回りをフレームへごっそり移植したのがミニ・マーコスなんですね。

因みにミニクーパーのクーパーはイギリスのチューナーの名前です、レースで活躍し有名になったので日本でもその名前が浸透してミニクーパーになっちゃったのでしょうね。

なのでこれはミニクーパーでは無くミニですよー。

 

 

こちらも前期の10インチホイールですがレース仕様、カッコいいなあ。

オーバーフェンダーはボディ外装はFRPですから板金よりも改装は簡単ですね。

 

 

現在のBMWなMINIとは全く違いますが、旧ミニのパーツはサードパーティ製含め現在も豊富です。

なので維持するにはそれ程の苦労はしないと思う、ビックバルブヘッドなどチューニングパーツも豊富ですし。

ここ墨田区には有名なミニ丸山も有りますからね。

 

マーコス自体は2004年に全てを刷新した新生マーコスとして現在もスポーツカーを作り続けています。

でかくてイケイケなスーパーカーよりもこういった小さくてもピリリとした車両に惹かれますね。

えっ、ポルシェ930はって、実車見ればこれもコンパクトなのが判ると思いますよー、今のポルシェからしたら格段にコンパクトだ。

 

という事ですが、こちらは前後賞でも入手できるかなぁ。

あくまで目標は一等10億円ですからねー、妄想は楽しいですねー。