静岡市内に有る家電メーカーへ、以前納入した展示会キットの拡張と調整に。

以前は有線で設営時にケーブルグダグダになっていたのを無線システムですっきりとさせたのだが、今回は更に機能の追加とそれに伴うプログラムの改修だ。

当然朝からなので現地には前日に入る、という事で夜は前夜祭になる訳ですね。

 

 

行くのは当然こちら、十千花前さんです。

半年ごとに二日連続で行くし一月後に打ち合わせで行くこともある。

しっかりとカウンターの定位置を予約して大将の前の位置を確保し顔を売っているのでもういっぱしの常連なのだ(こういうことするのね私、でも馴染みになれば楽しいのでね)。

 

ここはまず付き出しに茶碗蒸しが出てくる、この夏場もそうだ。

先ずはお腹を温めて、いきなりのアルコールでは無く先ずは体調整えてからとの配慮からだ。

 

 

アサリと岩海苔の餡かけ、美味いですよー。

キンキンのビールから始める。

 

 

サッポロのthePERFECT静岡麦酒だ、地域限定の生ビール。

焼津に工場が有るので周辺だけで味わえるもの、すっきりとしてて北海道限定の札幌クラッシックにに似てる、ベースは同じかなぁ。

 

おでんを頂く、こちらはなぜか静岡おでんの形態はとっていない。

どちらかというと関西のおでんのようなのだ、それがかえってウケてはいるのだろう。

そんな中から変わり種の茄子とつくねのピリ辛おでんを注文。

 

 

これを注文したのは調理場で(ここは一部オープンな対面割烹になってる)、何やら赤っぽい木の実を細かく刻んでる。

それは何と聞くと山椒で、自前の七味を作っているのだという。

めんどくさい事やってるなー、この拘り良いですねー。

その自家製七味を一番堪能できるのがこのメニューなのだという。

素揚げの茄子につくねをおでん汁で一煮立ち、自家製七味は底に沈んでますが山椒の良い香りがしてます。

 

 

器に取るとこんなに感じ、つくねも勿論自家製でこの仕込み仕事が沢山、手間がかかってるのが判る出来上がりだ。

味も勿論美味しい物、辛さはホントにピリ辛です。

 

 

残った汁には七味が沢山、赤茶なのは唐辛子じゃなく焙煎した山椒の実だ、さっき刻んでいたのはこれだったんですねー。

これあまりの美味しさに飲み干してしまいましたぁ。

 

お次はこちらの名物、鰹の三保の松原焼だ。

三保の松原焼なんて調理法は無い、オリジナルで付けた名前だ。

要は藁焼きのカツオのたたきの事です、これもこちらで焼いてます。

 

 

藁の強い炎で一気に表面を焼き上げる、鰹には藁を焼いた燻蒸香が移って香ばしくなる。

なので冷水で締めたりしない、本場高知もこの方法だ。

 

 

こちらは3切れ~好きなだけ注文できます、藻塩で頂く、茗荷を乗せたりニンニク漬けと合わせてもいい。

ここで日本酒にチェンジです。

 

 

地酒の開運のひやおろし、夏を越した今時期だけ味わえるのがひやおろしです。

昔は夏場に酒が腐敗しないよう氷室や冷暗所で酒を保存した、涼しくなってから流通させたのがひやおろしだ。

なので空調管理が出来る現在では年中出荷できる訳だが、わざわざ夏を越す分を温度管理して出すという蔵の伝統を守るような形の酒となっていますね。

 

イルカのたれ。

 

 

関東では千葉は外房のくじらのたれが有名です。

くじら肉を薄切りにして濃い口醤油や味醂で漬け込み、天日でしっかりと乾燥させた保存食だ。これが酒に合うんですね。

こちら静岡県は昔からイルカを食べるんですよ、私も小さなころから牛蒡やカボチャと煮付けたものを良く食べていた(何度も書いてますがおふくろ方が沼津です)。

こちらはイルカと言われなければわからない位、野趣あふれる獣肉なイルカ感はあまりしません(ってイルカ食べたこと無い方には何のことやらでしょうが)。

なので食べやすいことは確か、私には物足りないかなぁ。

 

なめろう豆腐。

 

 

豆腐の上になめろうが乗ってるだけなんですが、これをよく混ぜて食べると。

濃い目の味噌が中和していい感じ、ちょっとしたアイデアで食は広がりますね。

 

黒はんぺん。

 

 

静岡のおでんネタなら黒はんぺんは外せない、こちらも自家製で鰯中心の練り物から作ってる。

これは焼いてもらってます、こうしてもとっても美味しい。

 

 

白身も入っててふっくらとなっているのが分かりますでしょうか。

大きいですが刺してある竹軸が太いのでそれ程ボリュームは無く、アテにはちょうど良いですね、とにかくうまい。

 

最後は握って頂きました。

 

 

ここは前板長が寿司出身で握りや巻物にも力が入ってます。

左からマグロ、青ダイ、赤サバ。

マグロは全国有数の水揚げ量を誇る清水と焼津のお膝元。

遠洋の冷凍物中心ですが間違いない物が手に入るはずだ。

青ダイは漁獲量は少ないものの知る人ぞ知る高級魚で、この辺りだと伊豆諸島などで捕れる、白身の美味しい魚だ。

赤サバはハチビキという魚で太平洋側ではどこにでもいる、だが大きく群れることが無いために漁獲量は少なくこれまた貴重な魚です。

昔は身が赤いのであまり好まれていなかったのですが、現在は料理人にその旨さが知れたようで出すお店も増えたようです。

という事でこれ二日連荘で行ったのの抜粋となります。

板長と話も弾み美味しく楽しく過ごす事が出来ました、ごちそうさまでしたー。

 

 

 

コンビニで更に部屋飲み用の缶チューハイとつまみを仕込みホテルに戻れば先ずはシャワー。

ここであることに気が付く、何やら切り替えコックのようなものが。

 

 

壁に小さくレインシャワーの文字が。

という事は、、、天井を見るとー。

 

 

あったー、レインシャワーだ。

えー、ここ何度も使ってるしこれ結構以前から有ったんですよね。

今回初めて使いましたよー。

もっと早く教えてくださいよー東横インさーん。

 

翌朝帰りはゆっくりと1国で沼津まで、1国バイパスのこの区間は海沿いで信号も無くみな80キロくらいで走るので時間差それ程ないんですね。

なので高速料金節約も兼ねて。

 

帰りがてら登呂遺跡へ寄る。

 

 

普通の住宅地の中に突如この光景が現れる、異次元の空間。

始めて来たのは40年前、全く変わっていないのは流石重文、近くまで行けるのですが朝から蒸し暑いので早々に。

 

興津港横を通ったら何やら大きな船舶が、えーーー、ちきゅうじゃないかぁ。

なので引き返して見に行っちゃう。

 

 

地球深部探査船ちきゅうだ。

いやー、TVや書物で見るよりも遥かにデカイ。

ライザー式という掘削方法で海底から更に数千メートルも掘削して試験体を採取する。

その掘削技術も凄いが、海流で流されている中常に船を一点に静止させるという技術も凄いものだと思いますね。

 

という訳でこの後沼津から東名道、足柄SAで美味しいラーメン食べて(後ほど掲載予定)鈴廣のカマボコ買って帰りましたよー。

面倒な仕事でもこうして楽しく出来るのが自営の良さでしょうかね。

でもその分儲けが少なくなっちゃうのも確かなんですよねぇ。