日本に四川料理を定着させた陳健民氏、その息子さんが中華の鉄人陳健一氏であるのはご周知の通り。

その健一氏が父が作り上げた日本人向けに作った物とは違う本格四川麻婆を出すお店としてオープンしたのがこの陳健一麻婆豆腐店です。

 

 

こちらは直営チェーンとして全国展開していて、行ったのは近くの木場店、深川ギャザリアという商業施設のレストラン街の一角にある。

勿論何度か来ているのですがコロナとも重なり何と5年ぶりの来訪となった。

 

当然食べるのは麻婆豆腐、じゃなくって担々麺なんですね。

現在一般的な汁のある担々麺は陳健民氏がこれまたラーメン好きな日本人のために考案したもの、本場四川では汁なしのまぜそば形式だ。

なのでメニュー名には堂々と元祖担々麺と書かれています。

しかも本格四川を売りにしているのでこちらもそれらしく味付けされているのですね。

 

 

なので材料にも拘りが、直輸入食材も使われているし花椒は毎朝摩り下ろしているという。

 

時は1時を過ぎたところ、平日なのでサラリーマン中心の客層ですがそれでも並びは6人。

席は40席あるので盛況ですが、調理が麻婆豆腐と担々麺だけなのと厨房も効率的なようで回転は速い。

なので数分で着席、並んでから担々麺が出るまでに10分と掛からなかった。

元祖担々麺です。

 

 

シンプルですが美味しそー、そして八角に代表される中華香辛料の良い香りがしていますよー。

では、スープ頂きましょう。

 

 

ベースはやはり丸鳥、それも薄めなのが中国北部の特徴。

四川や北京といったあたりは塩分含め日本人は物足りなくなるような出汁感の物が多い。

それだけに調味料の扱いは強くてこちらもしっかりとした胡麻ペーストを中心に朝天辣椒や五香粉等が重層的に絡み合う。

辛さは見た目ほどではなくて、ラー油に使う唐辛子は辛さよりも風味の強い物を使っているようだ。

 

坦々肉味噌は驚くことに甘い、甜面醤がたっぷりと使われている。

これが濃くと成ってアクセントになってる、なのであまり混ぜずに麺と絡めたりしてバリエーションとして食べていくのがいい。

青菜はあまり見たことが無いもので、小松菜に似ているのですが違う中国野菜を使っているようです。

これが沈んでて見た目以上にたっぷりと入ってましたよー。

 

美味しい、なのですがあれが無い。

そう、私の好きな花椒の清涼な香りや痺れが全くありません。

それもそのはずで、こちらは卓上に用意されているんですねー。

 

 

日本人に分かり易いように山椒と書かれていますが花椒です。

痺れの赤花椒と香りの青花椒がしっかりとスタンバイされています。

苦手な方が多いスパイスですからこのように各自でご自由になっているんですね。

これ好きな方にも苦手な方にもいいですよねー。

なのでターーーーップリと、ガンガンふりかけますよー。

 

 

この後もどんどんと足しながら食べました、花椒好きにはこの店たまらんですねー。

坦々肉味噌を全部食べたいので穴あきレンゲが有ったらよかったですかね。

 

いやぁ、美味しかったですよー、お値段1250円は安いって思います。

そして、夏季限定が。

 

 

これは赤坂四川飯店の物と同じもののようです。

これも食べにこなきゃですよねー、勿論4年ぶりになる麻婆豆腐もですね。

 

食べ終わって店を出ると1時半を過ぎてランチの喧噪もひと段落してた。

 

 

ここは海鮮、焼き鳥、トンカツ、イタリアンにインド、ハンバーガー、喫茶等何でもござれだ。

ギャザリアランチ特集|深川ギャザリア (gatharia.jp)

 

ラーメン出す店も画像左上のなんちゃって家系とか紅虎餃子房もある(陳健一麻婆豆腐は画像の中央1階)。

ランチに何を食べるか悩むときはこちらへ行けば大丈夫ですね、駐車場も無料だし。

もっと近いとよいのですがね。