久しぶりの田中そば店だ、澄んだ豚骨スープがその色から想像できない程濃厚で旨い。

総氏田中氏が興した田中商店はあのなんでんかんでんが起源の博多ラーメンの店。

なんでんかんでんから独立した田中氏と守屋氏が足立区の環七沿いに出した店が金太郎。

その後田中氏は足立区六町に田中商店を、守屋氏は千葉県松飛台に博多長浜ラーメンもりやを興し、両店とも大繁盛の人気店だ。

その田中商店のセカンドブランドが田中そば店、本店は何と六町の田中商店の並び30メートル、支店は浅草とここ秋葉原である。

 

 

千石電子通商へ材料の買い出し、ベスパはUDXビル地下駐車場へ停める、ここ安くてバイクは20分100円と助かります。

時は11時20分、店はまだ3割ほどの入りです、中華そばの食券ゲットで店内へ。

こちらはホールの女性へ食券を渡して席へ案内されるシステムです。

この時にこってりを伝えます、こちらでは口頭で背脂が入るこってりが注文できるんですね。

 

席で待っていると4人組の方達がカウンターの端から座っていく、見るとその中に総氏の田中氏がいるでは無いか、これは陣中視察のようですよー。

厨房内は一気に緊張が、いやごく普通にやってますね、これは田中氏の人柄でしょうか。

お弟子さんは優しく育てているようですよー。

 

先ロット無しなので5分で登場です。

 

 

来ましたよー、背脂がびしりと浮かぶ清湯豚骨ラーメンが登場です。

何時ものようにスープから行ってみましょう。

 

 

これがこってりの仕様で、ノーマルはサラリとした清湯豚骨ですが圧倒的な背脂で濃厚豚スープになっていますよー。

背脂は見た通りに良ーく炊きだされていてくどさは無い、旨み甘みをタップリと残しながらラードは思った程の量では無い。

芳醇な豚と醤油との旨みでかなり旨いスープにこの背脂だからもうたまりませんねー。

 

 

麺は加水の多い平打ち麺でチュルチュルだぁ、これは適度に脂を絡めて来るのでこれまたいいですよー。

スープの脂を堪能してから麺の旨みを楽しめる、素晴らしい組み合わせです。

 

 

チャーシュー今回当たり、端っこチャーシューに出会えたので細かいもののたっぷりの量が入っていました。

肩ロースチャーはしっかりとした身肉と脂身が絶妙でこれだけでも飯が美味いやつだ。

 

メンマこちら系統変っていて。

 

 

濃い茶色の細いタイプ、見た目と違い醤油とか塩味とかは無く固めの食感が楽しめる。

味よりも食感重視なメンマですね。

 

 

途中で卓上の辛味調味料を投入です、これちゃんと名前があったのですが失念しています、すみません。

これ唐辛子の癖が小ない辛さが増す調味料で、それも強すぎるものでは無く甚だ具合がいい。

 

 

こんな感じでもあくまでピリ辛と、元スープの旨みを邪魔せずに辛さを足すことが出来る。

これがとってもいい感じて、レンゲも箸も止まりませんよー。

 

今回のトッピは味玉、表面がうっすらと醤油色のやつです。

 

 

箸で割るのに難儀する程の弾力です、こちらもちゃんと温められているのにこの仕上がりと。

味玉一個にも手抜かり無しですねー。

 

 

いゃー、とってもおいしかったです、納得の濃厚東京豚骨でした。

そう、この清湯豚骨にびっしりの背脂は千駄ヶ谷ホープ軒に端を発する東京豚骨ラーメンなんですねー。

田中氏は九州豚骨をなんでんかんでん~金太郎~田中商店で極めてから、東京豚骨にもチャレンジし作り上げたのがこの田中そば店のラーメンなんだと思う。

なにより美味しい、人を虜にするラーメンですよー、ごちそうさまでしたー。

 

 

 

追記

帰りにUDXビル地下の駐車場に行くとベスパの隣にこいつが駐輪していました。

 

 

K4です、FCRにブレーキ周りが強化されてる、こういうカスタムは大好きですねー。

車体周りの自然なやれ感もいい、正に現役をずっと続けていたという風格すらありました。