大島さん監修のラーメンカップは以前からも発売されていて、それは縦型のビックカップで粉末スープに油揚げ麺の物でした。

なので一度食べてみてあまりの格差にそれ以降幾度か発売されているもののスルーして来たのだが。

今回はやっとというか満を持しての丼カップ、液体スープにノンフライ麺と最上位仕様で気合を入れて出て来た。

ならば食べない訳にはいかないでしょう。

 

 

大島さんは説明するまでもなく東京の江戸川区船堀に有る名店。

札幌すみれで12年間修業後、彩未さんに注ぐ2番目での正規のれん分け店だ。

私は開店直後から行っております、当初は正にすみれの遺伝子を継ぐラーメンの展開だったのですが。

開店3年後辺りから独自の進化が見られるようになり、特に醤油ラーメンはかなりの変化をしているのを確認しました。

看板の味噌もすみれの基本は抑えながら変化しているのを確認しています。

では内容を見てみましょう。

 

 

液体粉末のスープは共に後入れでかやくとの3パックです。

早速熱湯5分です。

 

 

はい、見た目はお店の物と全然違いますね、似ているのはスープの色位か。

でも生姜が良く香ってる、これは初期のお店とおんなじです。

ではスープから行ってみましょう。

 

 

赤やら黒やらの粉末が浮いています、では一口。

えーっとですね、記憶に有るお店の味に近いです、味噌を炒め付けた香ばしさが足りませんがうまく作ってありますねー。

すみれさんの特徴が調理時に野菜と味噌をラードで炒めるんですよ、そこへベーススープを投入してスープが出来上がる。

これが醍醐味なんですが、どうしてもカップだとその再現が難しいようですね、これはセブンプレミアのすみれ味噌カップにも同様な事が言えるのですが。

さらに決定的にラードが足りない、大島さんは他ののれん分けや修行店に比べ少ない方なのですが、それでもこれでは醍醐味に欠けます。

だがこの香ばしさとラードを除けばらしく出来てます、唐辛子や山椒が効いてちょっとピリ辛なのもいいですねー。

しっかり濃厚な味噌スープですよー。

 

 

麺は札幌ラーメン定番の黄色い縮れ麺、太さも縮れも良く出来ています。

すみれさんは数年前それまでの森住製麺から西山製麺に麺を変えています、なので系列はこぞって西山になってる。

だが大島さんでは森住の物を現在も使っています。

これは森住製麺が埼玉にも工場を持っているからでしょうかね。

でも同じく都内にある5番目の正規のれん分け店三ノ寅さんは西山のを取り寄せています。

お店ながら事情が有るのでしょうね。

 

具材は全く違います、味付きそぼろ肉にメンマに葱だけとどこか別のラーメン屋さんみたいだ。

現在のすみれ系は厚めのチャーシューにおろし生姜を乗せたものにメンマとネギです。

これは彩未さんが始めたもの、すみれさんも以前はゴロチャーシューでメンマに葱と、生姜はスープに入ってたんですね。

なので見た目は昔のすみれみたい(チープですが)です。

 

 

生姜が効いた濃くのある味噌ラーメンでした、それまでの縦カップの物とは全く違う。

これならば大島の名を冠しても恥じないカップ麺になっていると思います。

再現はまだまだとは思いますが美味しいカップでしたよー。

ごちそうさまでしたー、、、、、、、。