旭川ラーメンには思い入れがある。

始めて食べたのはもう30年以上前で、国府台にあった旭川出身の榊原さんがやっていたらーめん好というお店。

店主が子供のころから食べていたラーメンを提供しているという。

寸胴に大きな鯵の煮干しが沢山入ったスープで、初めて鯵の煮干しという物を体験した。

麺も加藤製麺より取り寄せていて、あの低加水麺もこの時初めて食べた。

お店は津田沼に移転後現在は一旦店を閉めている。

今年3月ころ鎌ヶ谷にてニューオープンの準備中で、期待して待っています(30年来の付き合いなので連絡は取っている)。

 

本場へ行ったのはもう20年以上前、仕事で札幌を訪れその後1週間ほどレンタカーで道内を走り回ってた時だ。

蜂谷さんは本店で食べた、焦がし煮干し油の強烈な個性でこれが旭川ラーメンなのかと驚いた。

というのも当時の東京ではいち早く進出していた山頭火さんが人気で、あの豚骨ラーメンが旭川ラーメンなのだと勘違いしていたから。

その後青葉さんで食べてこちらが一般的な旭川ラーメンなのかと思うが醤油スープでこれまた違うのかと。

最後に天金さんで食べてああっこれが代表的な旭川ラーメンなのかなと思った次第。

というのもらーめん好さんの物がこちらに近かったんですね。

 

話を戻して雪花亭さんです。

 

 

場所は東部スカイツリーラインの西新井駅。

西口駅前ロータリーから少し入った場所にある、竹ノ塚からの移転だというが前の店舗は知りません。

店内はコロナ対策で間隔を広くとったカウンター5席に4人テーブル×2です。

口頭オーダーは店名の雪花亭ラーメンにしました、具材が増える特製ラーメンですね。

 

 

カウンターからは調理が見えます。

先ずベーススープを鍋にとり背油を投入して加熱。丼には魚粉、醤油タレに温めたポットからラード投入。

丼に鍋のスープを投入して麺、具材だ。

なので背油が浮くラードが蓋したラーメンになっています。

見た目は醤油豚骨ですねー、お味は如何でしょうかね、スープ行ってみます。

 

 

一口啜るとー、、、うーーーん、これ旭川ラーメンなのだろうか。

こういった疑問がよぎるのはこれが見たままの豚骨ラーメンだからだ。それもホープ軒系の東京豚骨に近いぞ。

それは魚介がほとんど感じられないからか、魚粉はあくまで出汁としての下支え程度で強い主張は全くない。

 

 

麺は縮れが細かく入った中太麺で、加藤製麺に代表されるような加水の少ない独特の旭川の麺では無い。

勿論こういった麺を使っている旭川のラーメン屋さんは有るのだろうが。

こちらで旭川ラーメンを名乗るのならば鯵の煮干しの扱いとか独特の麺とかの説得力が欲しいですね。

 

 

という事で、何でこれが旭川ラーメンなの?という疑問だけが残りました。

ご夫婦での営業で、この辺りを店主さんにお聞きしようと思ったのですが。

私が食べ終わるころにカップルと学生3人組が来店で一気にあわただしくなり。

会計済ませて店を出ました。

 

だが豚骨醤油ラーメンとしては美味しかったですよ、チャーシューも肩ロースの良い部位で柔らかでしたしね。

こうなると塩味の確認にでも行ってお話聞いてみたいです。

ごちそうさまでしたー。