とうかんやさんの事を前回のラーメン記事で書いたが、移転してどうなったのだろうか。

東京都の極東部や千葉県の西北部では名の通った名店です。

やはり自ら確認してみるとかないですよね、行ってきましたよー。

 

 

場所は国道14号を小松川橋を渡り環七手前を右側に入った住宅街だ。

お店も正に戸建ての住宅まんま店舗にしたものでした。

店名もカタカナのトウカンヤになっている。

 

 

入り口にはアピール有りますがラーメン屋といった風じゃない。

なのでか麺の提灯は後から追加したかのようです。

店名もカタカナのトウカンヤになっていました。

 

 

のれんをくぐるとー。

 

 

玄関の扉、というか正しく玄関で中に入ると左手にげた箱、靴を脱いでスリッパに履き替えます。

右手に券売機、左には小さな椅子が2つ有ってすでにお一人の待ちです。そういえば玄関前にも待ち席が有りましたねー。

食事スペースは正にリビング、中央に4人掛けのウッドテーブル、右手壁面には壁向かいにカウンター4席。

驚くのがリビング手前角に開放的な小上がりが有って、丸テーブルに4人のスペースだ。

私は4人テーブルに案内された、となりは向かい合わせにご夫婦二人連れ、アクリルで仕切られています。

 

久しぶりでしたので醤油ラーメンを味玉入りで、味玉は群馬県の養鶏家による地玉子との事です。

既に食券は渡してあるので3分と経たずに着丼です。

 

 

うん、これこれ。濁りの無い醤油スープに玉に油が浮かんでる。

では、スープから行ってみましょう。

 

 

いゃあ、これまた参っちゃうスープですねー。

何が参っちゃうって表現するのがとっても難しいタイプのスープなんですね。

鶏豚乾物魚介がどれも主張すること無く混然一体となったうまさ。

よく聴くと昆布や干し椎茸といった乾物がいる、それにベースの豚鶏をうまく合わせてあって何とも堪らないスープになっています。

浮かぶ油も強くなくて、豚由来の脂と思うが背脂などから採ったラードではなく、拳骨やチャーシューの煮汁から出たものではないだろうか。

そこへ生醤油の力強さ。火入れしてない小豆島産の生醤油使用との事だが角を適度に落としてある。

火入れ加減が絶妙なのだろう、店主の手練れがとても強く感じるスープです。

 

 

麺は自家製麺、かん水は入っているのでプツリとしてはいるのだが小麦感はうどんみたいだ。

これに関してはどこかで食べた。そう、秋葉原の小規模なビジネスビルのミニマムな地下飲食街にある紬麦(つむぎ)さんだ。

紬麦さんでは讃岐うどん用の夢はるかという小麦を使っていて独特の腰を持った麺でとても美味しかったのだがすぐにそれを思い出した。

チュルチュルプチプチで自家製麺に拘ったのがこれまたよく分かる美味しい麺です。

 

 

チャーシューは煮汁をスープにも使っているからか多少パサだ、だが肩ロースはそれでも柔らかくて肉厚で美味しい物。

 

 

メンマも長く繊維質をしっかりと残したシャキッとしたものだ。

ネギも青味の多いものでこれまた強く主張せず食感がいい、これもスープとの計算済みであろう。

 

 

久方ぶりでしたが美味しい一杯は健在でした。

ご主人は前に書いたように門前仲町弁慶出身です。

弁慶の店主西川氏は吉祥寺ホープ軒先代店主が趣向する屋台のホープ軒出身で、現在の千駄ヶ谷ホープ軒店主牛久保氏を師と仰ぐ背油チャッチャのホープ軒系東京豚骨ラーメンである。

だがこのトウカンヤさんが現在出しているものは全く違う醤油ラーメンだ。

店名のトウカンヤの由来はご主人の出身地新潟当たりの季節行事で十間・・・というのが由来だと旧店舗で見たことが有る。

そして奥様はこれも前回書いたように西川氏の娘さんである。

 

南砂駅や砂松商店街が近かった以前の店舗とは違い、交通機関は車かパスと、しかも駐車場は無く(お店のアナウンスでも入り口わきのスペースは駐輪場です)もう地元に認知されなければやってはいけない環境だ。

なのにこの盛況ぶりです、本当に美味しいものは場所は関係無いというのを実績されている。

表立った派手な展開はしないが、この地で本当に理解していただいている方たちに食べてもらいたいという店主さんの意気込みが伝わる今回の再訪でした。

 

とっても美味しかったです、ごちそうさまでしたーーーーーー。

 

 

 

追記

私4人席のアクリルで仕切られた片方へ着席です。

店内満員ですから次の来客はー、と思ったら私の前にアクリル板が来たぁ。

そう仕切り越しに対面の相席になりましたぁ。

こんな感じです。

 

 

上部にはお店の店内での所作の注意書きが有ります、なので顔は見えないのですが。

この後彼の前にはつけ麺が登場します、それがこの仕掛けで良ーく観察できた。

麺は形状は似ているがラーメンよりも一回り太くてしなやかそうでとっても美味しそうだった。

思わず次回はつけ麺!って思った程(いや塩も味噌も食べたいですから)です。

 

そのアクリル板の注意書きですが。

食べ終わった後待ちが有るのに携帯でダラダラしないでといった内容で、これ結構やってる若いの見るので書かれているのはよくありますよね。

待っている方がいるのに食べ終わっても席を空けずにダラダラ余韻に浸っているアホが多いことか、ダベリまくっているのもいるし携帯熱中も、こいつら外食する資格なしと常に思っている。

このお店でもそれでお客同士でトラブルになったようで注意書きになっていますが、こんなの書かれなくてもちゃんと他人を思う気持ちを持てよと。

そうすれば自ずと自分がどういう行動をすればよいかがわかるだろうと、、、。

親が教えないんだろうなぁ、一部だと思いますが(願いたいと)ね。