くるまやラーメンは関東から東北へかけてのチェーン店です、発祥は東京都足立区だ。
その名の通り初めは車の屋台から始まったという、本社は綾瀬駅近くに有ります。
だが地元の足立区では撤退続き、だが駐車場を完備する郊外型の店舗は繁盛していますねー。
今回久しぶりに行ったのは江戸川区の船堀にあるお店だ、船堀街道という新小岩→船堀→葛西と続く道沿いにあり、昨年建物をリニューアルした比較的新しい店です。
入るとやはり新しい店舗はいいですねー、スカッと綺麗です。
コロナ過の中でのリニューアルオープンですから席間隔やアクリル仕切りなど怠りない。
換気も良いようで厨房からの匂いは全くしません。
平日の1時半、店内何処でもとの案内なので、バイクジャケットとかあるので4人掛けテーブルでゆったりと待ちます。
オーダーしたのはスタミナラーメンです、昔から私これなんですよねー。
もやしを炒める良い音がして数分、出てきましたよー。
スタミナは創業時からあるメニューで、味噌ラーメンにバターと生卵とわかめが入るもの。
現在卵は生と温玉とが選べるようになっています、勿論旧来からの生玉です。
掛かっている粉は和山椒、ちょっとした量なのですがこれが味噌に合うんですよね。
では、スープいってみましょう。
一口啜るとー、、、。いやぁーこれうまーーーい。
味噌って味噌自体のうま味風味が強くて他の食材の主張をカバーしちゃうんですよ、なので元になる味噌の旨さがダイレクトに伝わるのだが。
その味噌さえもいくつものブレンドを施されると益々複雑になる。
通常ラーメンに使う味噌たれは調味料や香辛料などと炒めるなり煮るなりして加熱して完成する。
そしてそれを割るベーススープが先ほど味噌てカバーされるといったが実は重要で、下支えがしっかりと無いといくら美味しい味噌たれを作っても薄っぺらで深い味わいにはならない。
これだけ構成要素の多い味噌ラーメンは正に作り手の腕の見せ所で。
このようなセントラルキッチンのチェーンの場合テイスターとそれを具現化する調理師との舌と腕が試される場となっていますよね。
こちらの味噌スープは思わずうなってしまうくらいに美味しい、テイスターと調理師さんの確かな仕事が分かりますねー。
麺は中太の縮れのある麺でこの味噌スープに合わせた麺だ。
中加水だが表面がツルっとしていて大変啜りごごちが良い麺です。
私がスタミナを頼むのは実はこういう風に楽しんで食べたいからなんですねー。
先ず一つはバターのゾーン。
コクを増すバターは全部溶かさずに一部で楽しみます。
それはこの量では全体にバターの風味が行き渡らないからなのですが、こうして分けて食べた方が楽しいですよね。
なので玉子も。
黄身と白身を分離して一度スープの奥へ沈めます。
くるまやさんはいつも熱々なのでこうすると卵は半熟になりますからね。
黄身のゾーンです。
こうしてスープと麺と絡み合わせて楽しむんですよー。
卓上には。
ほこりが付かないように容器に入ってます。
ではバターゾーンにはー。
はい、ブラックペッパーです。
当然合うのは分かりますよねー、ピリッと締まってこれまたまいうー。
淡麗な白身ゾーンには七味だ、これも味噌に合うあう。
辛味が後半の加速につながりますよー。
以前あったニンニク感は少なくなっています、これは現在の趣向ですね。
いやぁ、かなり久しぶりでしたがやはりの美味しさでした、実は一時離れていた時期が有るんですよ。
それはチェーン展開が加速してきた今から20年以上前です。
それまでのくるまやさんは各店舗に直径1メートルはあるかという圧力釜が有ったんですね、これで各店スープを作っていたんです。
幾つもの食材がこの大きな圧力なべで煮溶かされたスープは濃度がありとってもおいしかった。
だが店舗数が拡大するによりある日からそれがセントラルキッチンによる集中調理になったんです。
私が当時懇意にしていた数店(主に江戸川区篠崎店、西船橋店)では以前のような濃厚度がなくなってしまいそれ以来10年以上入ってなかった時期がある。
だが巷の評判を見るとここ近年は評判が良いではないですか。
ということで4年ほど前に行って以前とは違う美味しさに納得した次第です。
今回改めておいしいと実感いたしました。
ごちそうさまでしたーーーーーー。
追記
調べたら大変なことが発覚。
くるまやラーメンは会社更生法の適用と、要はつぶれちゃったんですね。
ラーメンばんだいはくるまやから独立して展開しているようです。
なので残っているくるまやは直営のみで、更生法の適応により管理会社で運営されているという事ですね。
コロナの影響でしょうか大変な世の中ですね。