随分と前からとっても気になっていたのですが、何故か後送りになっていた、、。

場所は荒川区南千住、最近町屋のがんこ一条流さんの奥さんが店を出したり、北千住の牛骨マタドールさんや上野のばんめんで有名な一心亭さん等、近くに有名店の支店が増えてきている場所だ、、。

 

ここの直ぐ近くにはあしたのジョーにも登場する泪橋が有る、原作者千葉哲也氏はこの地名を見て即採用したという、、。

この場所は江戸時代幕府の処刑場が有って、最後の別れをした場所が橋のたもとで泪橋と呼ばれるようになった、。

現在川は無く明治通りになっていて、周辺は山谷地区、ドヤ街である、、。

そう、岡林信康の山谷ブルースの舞台だ、現に岡林はこの山谷に一時期居てこの歌を作ったというのは有名な話なんですよー、、。

現在は日雇い労働者はほぼ居なくなり、安い宿だけが残り一時壊滅状態であったのだが、、。

外国人観光客が浅草に近く安い宿という事で海外サイトに紹介されて復活しているんですねー、。

 

と、古い話は後にして、、。

そんな昔商店街だった中にこのお店は有ります、、。

創業昭和27年、68年の歴史あるラーメン屋さん、光月軒さんである、、。

 

 

暖簾閉まってますが、これ私が出た時の画像なんですね、、。

時は1時20分なんですが、カウンター8席の店内は一席残しているだけと、、。

何と後客が若い5人組で、この時点でご主人暖簾をしまっちゃったんですねー、、。

店主は50ちょい位のまさに威勢の良い下町のおっちゃんです、なのでか何度も来たことがあるお店のようで私は落ち着く、、。
年代からして2代目さんなのでしょう、私一発で気に入りましたぁ、、。
 
で、暖簾閉まっちゃった理由ですが、帰り際に聞くとーメンマが無くなっちゃったからという、、。

メンマが無いと丼ぶりが絵にならないだろうというのが閉めちゃった理由なんだそうで、やはり下町人の職人気質ですねー、、。自分も似たようなのでこういうのはとっても理解できますねー、、。

 

メニューは醤油、塩、味噌が有り、。更にタンメンやモヤシそばなどと街中華がベースと思われます、。

またラーメンと一緒に半チャーハンを頼んでいる方も多く、ワンタンメンのオーダーも多く聞きました、。

これは期待大ですねー、、、。

まずは基本のラーメン(何も言わなければ醤油)をオーダーします、、。

 

ラーメンは5分と経たずに着丼しました、、、。

 

 

もう一目見れば美味しいのがはっきりとわかるビジュアルだぁ、、、。

鶏に醤油が香る清湯スープに細麺、肩ロースチャーにメンマにナルトにほうれん草に半茹で玉と豊富な具材だ、、、。

 

そのスープは、、、。こちら下町によく有る街中華の鶏ガラとモミジ等によるものでは無くて、、。

少し甘めの醤油たれに豚鳥と香味野菜の淡麗ながら奥深い旨みがたまらない仕上がりになっています、、。

決して濃厚な旨みでは無いのだが、後を引く蓮華が止らないスープになっていますよー、、。

 

 

軽ーくもみ込んだほぼストレートの加水多めな縮れ麺、もうスルスルっと手繰られて来ます、、。

啜るのがこれまた止まりません、蓮華も箸も止まらない、これは良く有りそうでもなかなか出会えないラーメンですよー、、。

 

しかもこのラーメン、値段がなんと550円なんですよー、安すぎないですかぁ、、。

実は1月までは500円だったんですね、2月からは申し訳ないのですが値上げさせてくださいと店内に書いてありました、、。

いや、550円でも全然安い、23区内でこの内容ではありえない価格です、、。

しかも美味しくて内容も豊富と、素晴らしいです、、。

 

先代さんが頑張って、昔は出前等で流行ったか、。

店はヘーベル3階建てで住居兼の構造、、。店主さん一人での営業ですから家賃もかからず人件費も無いのでこの価格とは思います、、。

でも仕入れに仕込み作業や掃除などお一人ではかなり大変な毎日で成り立つ価格だと思います、、。

やはり頭が下がるというか、道は違うが同じ自営業という事で勇気をも頂いてまいりました、。

 

ワンタンとチャーハンもかなり美味しそうでした、、。

これは連れを伴って是非とも食べて見ないとの宿題店になりましたねー、、。

 

とってもおいしかったです、ごちそうさまでしたーーーー、、。