和食の料理人として銀座の有名割烹で総料理長(花板、いちばん)まで上り詰めた千葉氏が、。
かなり異色ですが、ラーメンが大好きで自身独立し開店したのが日本料理店では無くこの志那そばちばき屋さんである、。
かなり久しぶりだ、昨年夏に冷やしラーメンを食べて以来だろう、、。
場所は江戸川区葛西、駅から数分の立地であるが地元の方が圧倒的に多くもうかなり認知されている(勿論土休はラオタで並び出ます)、、。
店は奥に広くカウンター16席に大きなテーブル8席、、。
平日の1時過ぎであるがカウンター奥に1席の空きが有るだけだ、ラッキーですね、、、。
中華蕎麦醤油に(塩もあり)に味玉入りだ、口頭オーダーは玉子醤油という事になります、、、。
正に和食の名人千葉氏がそれまでの日本料理を捨ててまで到達したのがこのラーメンだ、。
奇をてらったものではなく、正に王道を行く小細工なしに丁寧に作られた一杯である、、。
なのでこのキャパの店舗なのに平日でも店内待ちが発生する(普通の店舗ならば常に外待ち行列だ)超人気店なのだ、、。
そのスープは端麗ながら旨みがたっぷりで、、。
鶏ガラ主体に豚足やドラムも入るかやさしい動物に、。
昆布や根菜などの香味野菜と干し椎茸や貝柱などの乾物系が、どれかが主張するという訳なく混然としながら端麗というなんとも通受けするラーメンです、、。
という事は勿論味にこだわる一般の方々の支援も受ける訳で、人気店になっている訳ですねー、。
麺は自家製で店前に有る小さな工場で作られています、、。
正にザ中華な細縮れ麺は、少しかん水を残した懐かしい感じがする麺だ、、。
このスープにはもうこれしかないだろうという組み合わせだと思う、、。
チャーシューはウデだろうか、しっかりとした身肉であるが上手に炊いてあります、。
芯まで味が染みるタイプですが、控えめな塩加減でおいしい、、。
特筆はやはりこの志那竹であろう(敢えてメンマとは呼ばない)、、。
コリっとした食感を残す、これも懐かしい真竹の若竹の塩蔵品を戻して味を付けた自家製だ、、。
現在は昔からの街中華以外のラーメン提供店でこの志那竹を作っている所はほんの一握りだ、。
業務食材で好みの物が簡単に手に入るし、何よりこの志那竹づくりは手間がかかりなかなかやる店は無いのだ、、。
やはり美味しいラーメンであることは間違いなかったです、、。
でもですね、現在千葉氏はこの店にはいないんですよ、、。
それは氏の地元が東北の震災で被災し、その復興を兼ねていち早く食堂を立ててそちらでの営業に没頭することになりそれ以来戻っていないようなのですね、、。
勿論ほおって置いている訳ではなく、戻っての確認はしているようなのですが、。
当初私が惚れたその味は、スープを啜ったとたんに口中に鶏ガラの風味旨みがぶわっと来る、、。
そして前述色々な食材の下支えがしっかりあるという、そんなラーメンだったんですね、。
今の物はその鮮烈さが足りないかなぁ、、なんて思いますねー、、。
ちばき屋さんに関しては以前他にかかわる店舗として門前仲町の晴弘さんに、平井のやなか草さんとのちばき屋トライアングルという記事を書いていますので、。
もしよろしければ読んでみてください、、。
https://ameblo.jp/redtyler/entry-12472176575.html?frm=theme
さて、年も押し詰まってまいりました、、。
美味しいラーメン、あと何杯食べられるでしょうかねー、、。
美味しかったです、ごちそうさまでしたぁ、、。