仕事で神奈川県戸塚へ、しかも午後2時からの打ち合わせだ、、。

しかもクライアントは何とあの支那そば屋さんのすぐ近くだ、、。

だがここ戸塚にはもう一つ気になっているお店が有ります、。

それがここ、。六角家本店さんだ、、。

 

六角家さんと言えば新横浜ラー博への出展とかカップ麺になったりで全国的にも知られている家系の名店ですね、、。

本家吉村家さんが人気になり本牧へ出した実質の2号店である本牧家さんで修行をされて、。

店長まで務めた神藤氏が独立して六角橋近くへ出店したのが六角家さんの始まり、、。

 

ただこの独立時に本牧家時代の同僚部下たちが神藤氏を慕って大量に離脱同行したことにより一時本家吉村家さんとは確執を持ったという話しを聞いたことが有ります、、。

六角家開店後に吉村氏直系愛弟子、末廣屋さんをすぐ近くに開店させたのもそんな理由があったとか、、。

 

その後確執は解消したというのだが六角家本店さんは店主神藤氏の体調不良という事で2年前に閉店しております、、。

そして唯一残っていた六角家戸塚店が現在本店を引き継いでいます、、。

なのでここへ行ってどうしても食べて見たかった、確認したかったんですね、、。

そしてそれは大正解なのでした、、。

 

 

JR戸塚駅からは大分外れたマンションが並ぶ住宅街にあった、徒歩だと20分以上はかかるのではないかなあ、。

店は二等辺三角形の敷地で、奥に行くに連れ広くなっています、、。

カウンターは10席、4人テーブルも4卓有って広い店内です、、。

1時少し前の入店で先客12人後客も絶えずと、地元の方と外回りの保全関係の方々で賑わってますよー、。

 

券売機には火曜金曜はほうれん草か味玉がサービスと、食券私時のコールと共に味玉をお願いします、。

コールはいつものカタメ、ウスメ、スクナメです、。

5分程で着丼です、、。

 

 

いゃーーー素晴らしい外観です、、。まさにザ、家系だ、、。

と言うのもこの六角家さんがこれほどまでに人気なのは昔の創始時の家系の特徴をよく残しているから、。

家クラッシックとか家オールドスタイルなどとも呼ばれているこれは、本牧家系統に共通する、、。

私が初期の家系の特徴をよく残していると数年おきに登場させている青物横丁のまこと家さんも本牧家さんの系統なんですね、。

ここ六角家さんはその中でもピカイチの濃厚さで人気なのだ、(現在の本家吉村家さんは進化してて骨の髄まで煮出した茶濁したスープになっている、武道家やわいずさんみたいなのだ)、。

 

そのスープは店内に充満する獣臭の通り、九州久留米にも負けない強い豚骨が口中に広がる、、。

そこへ醤油の香りと化調だ(何度も書きますが私上手に使われていれば否定しません)、もうたまらなくてレンゲが次々とスープを口へ運ぶ、。

うまい、凄いと一人呟きながら麺へ突入だ、、。

 

 

当然酒井製麺の家系ご用達平打ち太麵、、。

力強いスープに負けずにワシワシと食べ進める、もちろん麺の長さはー、、。

 

 

長い物でも十数センチと短いのが特徴、。本家吉村氏が太麺を極力スープ跳ねさせずに食べていただきたいとの配慮がしっかりと継統されている、、。

 

スープに浮かぶ油を見て頂きたい、スクナメでも通常のラーメンよりも多い位だ、、。

なのでチェーン系(こんなのは家系なんて呼びたくない)では無い本流の家系を初めて食べる方はこのスクナメをコールした方が良いです、。

隣の方がオオメ食べていましたが幕を張るというよりもしっかり蓋する位で層になっていましたからね、。

またこの脂はラードでは無く鶏油です、これも家系独自ですねー、、。

 

チャーシューは肩ロースの煮豚系、、。

 

 

程よい脂の入りでこれもクラッシックだ、、。

というのも本家吉村家さんは現在スモークしたチャーシューなんですね、、。

 

店内には初期に分派した店に必ずある食べ方の黄色い看板が、、。

 

 

コイメをあじこめって言ったり油を抜きに出来るのもここの特徴です、、。

 

いゃあ、何とも言えない満足感で体全体が満たされていますよー、、。

くちびるもコラーゲンでてらてらと、食べ終わってもその余韻は続きます、、。

確かに六角家さんを確認しました、こちらへ来て大正解でしたねー、、。

 

とってもおいしかったです、ごちそうさまでしたぁーーーー、、、。

 

 

 

 

 

追記

これも皆さんご存知でしょうが一応、、。

 

元トラック運転手だった吉村氏が脱サラで始めた、その修行先はラーメンショップだったと、。

そしてスープの取り方は呼び戻しという博多ラーメンなどの九州系の取り方で作られています、。

幾つかの寸胴を使い(家では3つ)段々と豚骨濃度を上げていく、。

3の寸胴から丼ぶりへスープを、そして減った分を2の寸胴から継ぎ足し、更に1の寸胴から2の寸胴へ足していくという方法でスープを摂りながら安定した濃度で提供している(更に3の寸胴へは丼ぶり1杯に付きドラムと呼ばれる部位の豚骨を一つ足していくという徹底ぶりです)、、。

 

なので家系というラーメンは、あくまで私の私感ですが、、。

ラーショをベースにした九州豚骨との融合で出来たものでは無いかと推測します、、。

創意工夫で完成させた吉村氏はやはりラーメン界の巨匠ですね、。