関東平野は中部から北部にかけては麦と稲作の二毛作が多い地域だ、、。
春は麦、初夏から秋にかけては稲作である、、。
昔は値段の高い米は出荷して収入とし、安い小麦を多く食べる習慣が残り、。
私世代ぐらいだと、上手にうどんが打てなければお嫁に行けないなんて言われていた、、。
ここの所良く登場する埼玉北部の羽生近辺、ここももちろんうどん圏である、、。
埼玉県は小麦の生産量が香川県に次いで2位なのだ、、。
なのでラーメンばかりではなくうどんの方も紹介しないとですねという事で、、。
ここ松月庵さんは駅前からは結構離れた場所、協力会社の近くなのでちょくちょく訪問している、。
この日は
2時近くになってしまった、店に入ると打ち場からトントンとリズムの良い音が、、。
お昼の分で終了したか夜用にうどんを打っていますー、、。
やった、これ打ち立てが食べられるじゃ無いですかぁ、遅めに来てラッキーですよー、、。
ここの大将は70位のまさに職人、。
厳しくもあり温和でもありといった風勢である、、。
注文したのは肉つけうどん、、。
冷たいうどんに温かい肉汁だ、蛋白質もちゃんと摂らないとですよね、、。
普通盛だがたっぷりとうどんが乗っていますよー、おいしそー、。
そのうどんは、、、。
チュルッチュルのモッチモチ、濡れ光るその姿を見るだけでこれがとっても美味しいうどんというのが解りますね、、。
讃岐うどんのような腰は無い、柔らかくてもうするすると啜れるー、、。
くにゅっとした食感でそれでいて小麦の風味もたっぷりだ、凄いですこれ、、、。
つけ汁もたっぷりです、、。
ワカメがたくさん載っていますが、この下は豚肉とネギが底までたっぷりと入っていますよー、。
これ温かい肉うどんよりも具は沢山入っているんじゃなすかなぁ、、。
これにうどんをさっとくぐらせて食すも良し、タップリと汁に浸して具材と一緒にほおばっても良しである、、。
しかも値段が750円なんですねー、安い、、。
これが関東のうどんです、、。
良く腰の無いやわやわなんて言われますが、極めるとそのやわやわが大変に美味しいつるつるのうどんとなるのですねー、、。
こうなると蕎麦も紹介しないとですね、、。
もちろん蕎麦粉は他県からの物となります、。
こちらは鴨つけ蕎麦です、、。
みためは流石に職人の腕を感じる細くはんなりとしたかんじだ、、。
だが、これを食すとー、、。
こちらはうどんと違ってかなり腰がある、しっかりと噛み締める事が出来る食感である、、。
加水を抑えた硬い生地を、陶芸の土のように力をかけて打っていく、、。
蕎麦打ちは男の仕事と呼ばれる所詮である、そうしてこのように角の立つ蕎麦が打ちあがるのだ、。
割合は色から分かると思いますが五対五だ、半分小麦粉である、、。
実は関東の街場の蕎麦は殆どがこの五五打ちである、、。
二八や十割はお高い専門店での物で、庶民の味街中蕎麦のものでは無い、、。
ここももちろん郊外の天丼もカツ丼もある街中のうどんと蕎麦の店だ、、。
つゆは鴨汁なので脂が多く浮いている、、。
こいつを細い冷たい蕎麦がよーく纏って来るので、。
口中は先ず鴨の風味が、追って蕎麦の香りが追いかけてきます、、。
これでこちら850円、ね、、安いですよねー、、。
たっぷりの南蛮(葱)も地の物で、甘みが有ってしっかりとした鴨肉と合いまい実に旨い、
、。
この周辺はどこへ行ってもほぼうどん蕎麦屋さんは手打ちで、こういったものが提供されます、、。
勿論うどんも蕎麦も各店により違いは有るわけで、、。
ラーメンだけでなく実はうどん蕎麦のほうが店は多く、たくさん楽しめる土地なんですよー、、。
とってもおいしかったです、ごちそうさまでしたぁーーーー、、、。